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ミッテルライン
Mittelrhein(独)
ワインの産地・名前 -
ドイツの13ある特定栽培地域のひとつで、ボンからビンゲンまでのライン川流域120キロに渡り広がる地域。多くの畑が幅の狭い渓谷の急斜面に位置している為、栽培は困難を極める。土壌はスレート、硬質の砂岩などがあり、ミネラルに富み、キリリとした爽やかな酸味を持つワインができる。主な栽培品種はリースリングが多くを占め、次いでミュラー・トゥルガウ、シュペートブルグンダーが栽培される。白ブドウと黒ブドウの比率は85:15。
【ベライヒの数:2】【栽培面積:467ha】【生産量:25,678hl】(2016年)
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ワンポイント!
風光明媚なこの地域の南側一帯は、文化的にも価値の高い光景に彩られており、ライン渓谷中流上部と呼ばれ、2002年にユネスコ世界遺産に登録。 余談だが、その南部にあるベライヒ、『ローレライ(Loreley)』は、その地にある『ローレライ』と呼ばれる岩山が名前の由来になっているが、そこを流れるライン川は水深25mと深いが、幅113mと大型船にとっては狭い。そのため中世の時代から船の事故が多発する事で知られ『ローレライという乙女/精霊に気を取られた船が遭難する』といった伝説が語られてきた。伝説を基にした楽曲、映画もあり、古くはハイネの詩が有名である。
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関連ワード
ドイツ、特定栽培地域
更新日
2019-06-25