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パラール
Paral(伊)
栽培・醸造用語 -
ブドウ樹の仕立て方のひとつで、日本では『棚仕立』と呼ばれている。高い位置に棚を作りそこにブドウの樹を誘引して成長させることで、ブドウの実を強い日照から守れる。湿度の高い地方では房を地上と離す事で病害、湿気から守れるなどの利点もある。
パラールは植樹密度2000~2500本/haで日本の棚式ほど疎植では無いが、量産向きである。大量生産向きであるのに加えて、作業の際に腰を曲げたりしなくてよい点、作業者が強い日差しから守られるのも利点である。
品質を求めるようになってから、パラールは主幹の長さを維持したまま、天井部をコルドン・スパーのように選定するようになった。そうすることで、風通し、日照が良くなり、夏季剪定も行い、収穫量が減らされた。
この『パラール』という呼び方はアルゼンチン地方だが、イタリア由来のものである。似た棚仕立は、降雨の多い日本、ポルトガルの一部、エジプトなどで行われている。
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別名
棚仕立,テンドーネ,ペルゴラ
関連ワード
棚仕立て
更新日
2022-11-07