-
チリからやってきたワイナリー「TAMAYA」
来日生産者紹介企画☆第2弾☆
by 株式会社モトックス
最終更新日:2014-03-03
目次
来日生産者紹介企画☆第2弾☆
こんにちは!皆様いかがお過ごしでしょうか?
まだまだ寒いですが、日差しは少しずつ春めいてきましたね。
さてさて、試飲会にて来日していただいた生産者をリレーで紹介していくこの企画も第2弾目です!
待望の第2回目は、
チリからやってきたワイナリー、TAMAYAをご紹介いたします☆
タマヤの意味
タマヤってなんだか叫びたくなるいい響きですね。
日本人魂がうずきだすこの名前、実はチリの先住民の言葉で展望台という意味なんだそうです。タマヤのロゴにもなっている山は畑の目の前に。そこから見晴らした畑の美しい景色を表現しているのでしょうか。
チリワインだけど、洗練されたエレガンス☆
ところで、みなさんはチリワインにどんなイメージをお持ちでしょうか?
「安い!」「果実味たっぷり!!」そう、「安・旨・濃!」を想像される方も多いのではないでしょうか。
しかし!ここ、タマヤのワインはお手頃価格・を実現しつつも、既存のチリのイメージとは少し違った洗練されたエレガンスが特徴です。
実際、試飲会にてブラインドテイスティングで出品したところ、「ブルゴーニュのワインだと思った!」とおっしゃる方もいらっしゃるほど、その味わいはとっても緻密。
どうしてそんなにイイとこどりしたワインづくりが可能なのか??
その秘密を、タマヤの広報部長、ディエゴさんに伺いました!
次のページへ!
広報部長のディエゴさん
このディエゴさん、試飲会、勉強会講師、懇親会、移動と超ハードスケジュールにも関わらず、ずーっと喋りっぱなしでした。一日の予定が終わった瞬間意気揚々と飲みにGO☆(一緒に連れ去られるバイヤーは遠くを見ていました・・・。)
そんな愉快で明るく超元気!な彼ですが、
ワインの話になるとやはり熱く、そして真剣です!
1時間半の制限の中ひたすら喋っていただきましたが「時間短いよ!喋りたらんよ!」
とまだまだ話したいことが山ほどあるご様子。
そんな熱い勉強会の様子を少しですがレポートしたいと思います。
タマヤの哲学
タマヤの哲学は、
ずばり「Different in many ways」
直訳すると
「あらゆる点で異質であること。」
なるほど~。例えば何が他とは違うんでしょう?
ディエゴさん「最も大事なポイントは、ワイナリー周辺の気候がチリなのに非常に寒いところです。」
チリと言えば、南北5000kmを走る国、そのうちブドウ収穫が行われているのは1000kmのエリア。セントラル・ヴァレーというところがワイン生産ではとても有名。しかしタマヤはワインが造られる場所では最も北に位置する、リマリ・ヴァレーというところでワインづくりを行っています。
ここは実は要注目の場所。他のチリのワイン産地は主に太平洋からふく冷気の影響を受けていますが、リマリ・ヴァレーは海だけではなくアンデス山脈からも距離が近いため、両方の影響を受け、非常に冷涼な産地となるのです。しかも、日照量は年間約360日!!
これにより、チリ中心部よりブドウの生育期間が1.5ヶ月も長い
→ブドウの熟成度が素晴らしく、完熟度100%のブドウが出来上がります!
→コクがあり、滑らかなワインのもととなります!
そんな奇跡の土地にタマヤはケブラダ・セッカという畑をもち、南北の2つに分け、それぞれの品種にあった土壌でブドウを栽培しています。
○南:チリの中でも最高のシャルドネの銘醸地として名高い場所。
○北:チリでは非常に珍しい石灰質土壌。もともとは川であったそう。小粒で、ミネラル感豊富な凝縮ブドウが産まれる
「ワインには何と言ってもブドウが大事!」というように、
タマヤのワインは自社畑100%、丁寧な手摘みを行っています。
そんな絶好の環境とワイナリーの努力によって育て上げられたブドウからできるワインとは!?
次のページではワインを試飲してご紹介します!
【タマヤ シャルドネ レセルバ】
はりきって試飲してまいりましょう!
完熟したトロピカルフルーツや柑橘系の華やかなアロマがとってもチャーミング。
味わいはしっかりと厚みとコクがありミネラル感が同居、酸も非常にきれいです・・・・・(うっとり)
これは、確かにブルゴーニュの洗練された味わいを想像させます。
この味わいを思うと本当にこの価格でいいの?と聞きたくなっちゃいますね。。
ディエゴさん
「丸みのあるワインを表現したかったんだ。僕の考えるまるみとは、果実味・酸・ミネラル等々すべての項目でバランスが取れていること。アルコール感よりも、素晴らしいミネラリティをかんじられるでしょ?」
たしかに・・・!仰る通り、特徴がないのでは決してなく、すべての味わいが調和することで生まれる心地よさ。50%を新樽フレンチオークで6か月熟成させていますが、樽感が主張してくるわけではなく見事に溶け込んでおり、それがワインの厚みとしてエレガントに表現されております。
酸味がしっかりあるので和食や白身魚にもばっちり合いそうですね!
は~。。
余韻に浸りながらも・・・次は赤ワインを試飲してみましょう!
【タマヤ シラー レセルバ】
力強く、骨太なミネラル感が素晴らしいです
シルキーな口当たりに柔らかな飲み心地・・・。
スミレやカシス、なめし皮などの複雑なアロマに均整のとれた果実味、ボディはふくよかで飲みごたえ抜群ながらも、先ほどのシャルドネ同様感じられるミネラル感と酸の心地よさ。ブドウ本来の旨味が引き出されていることがとてもよく感じられる1本。
内心もっと果実味が前に主張してくるかと想像しておりましたが・・・。
ディエゴさん
「シラーと言えばオーストラリアが有名だよね。力強くて爆発的な果実味が特徴でしょ?でもタマヤのリマリ・ヴァレーで造るシラーは土壌由来のミネラルと、とても冷涼な土地で造られているから故のおちついてこなれた印象の果実味、しっかりした酸味が特徴なんだ」
実はこのシラー、ヴィオニエも配合されていることから華やかなアロマとワインの柔らかさがさらに増幅しているんだとか。それでこの価格とは・・・恐るべしです!
ちなみに、
タマヤはT リミティッド・リリース シャルドネという自身のフラグシップとなるワインで「2013年Japan Wine Challenge 」新世界の最優秀ワイン賞を受賞しました。これはブルゴーニュをはじめ様々な土地のワインが出品されるコンクール。まさに、タマヤのワインが世界に認められたといっても過言ではないでしょう。
最後に
これからもますます「Different in many ways」の精神で大活躍が期待されるワイナリーです!
次はどんなことをやってくれるんでしょうか?
今後も彼らから目が離せませんね!
さて次はどんなワイナリーのお話が聞けるのか?
次回乞うご期待です☆
お気に入りに登録しました
閉じる