ボージョレ地区屈指のワイナリーに迫る!

ヌーヴォ(新酒)だけではない、ボージョレワインの奥深き世界

by 株式会社モトックス

最終更新日:2015-02-17

ドメーヌ・デュ・ヴィスーについて
ドメーヌ・デュ・ヴィスーについて

写真:ワイナリーにて

ブルゴーニュ地方の南部に位置するボージョレの地区。

ボージョレ・ヌーヴォーで有名なエリアですね。
でも、今回ご紹介するのは新酒(ヌーヴォー)ではないボージョレです。

使用されるブドウ品種はガメイ種。
一般的には新酒のイメージの影響で''早飲み''スタイルのワインに向くブドウ品種として紹介されることが多いですが、このワイナリーのガメイ種はひと味もふた味も違います。

その奥深さに迫ってみましょう。

ガメイ種の魅力
ガメイ種の魅力

写真:ガメイ種

今回、ミニセミナーを行っていただいたピエール・マリー シェルメット氏(ヴィスー社オーナー)からのお話です。

ガメイ種は、ボージョレ・ヌーヴォーに代表されるようにシンプルな味わいのものもあれば、逆にしっかりとした味わいとバランスの良い渋みを兼ね揃えた中期~長期熟成に向くワインにもなりえる。
ひとつのブドウ品種でここまで幅広い楽しみ方ができるものもそこまで多くないと思っているので、私はその点に面白さを感じている!

と。

確かにそうかもしれません。
ワインバーでもたまに熟成したガメイ種のワインを頂くことがあるのですが、若いうちのガメイ種の味わいとは全く異なるものだったことを思い出しました。

ピエール・マリー氏に「どんなタイプのものが熟成に向くタイプか?」を質問すると、

● しっかりと色合いが伴い、深みのある味わい
● 適度に酸味と渋みが感じられるもの
● テロワール(土地の個性)が活かされ、ワインにフィネス(優雅さ・繊細さ)を感じさせる上質なワイン

こういった条件が揃ったものが、程よい熟成も期待できるワインと回答を頂きました。

【ワイン紹介】ヴィーニュ・サントネール
【ワイン紹介】ヴィーニュ・サントネール

写真:ヴィーニュ・サントネール

ボージョレ クール・ド・ヴァンダンジュ
ヴィーニュ・サントネール

100年以上の樹から生まれるワイン。
やはりベテランの樹は良い味を出しますね!
フルーティーさの中に果実の凝縮感もあり、バランスの良いタンニン。
第一印象はシンプルな感じを受けるのですが、後からじわじわと伸びてくる印象です。
是非、ゆっくりとグラスの1杯を楽しんで頂ければと思います。

【ワイン紹介】ブルイィ ピエルー
【ワイン紹介】ブルイィ ピエルー

写真:向かって左のワインが「ブルイィ ピエルー」

ブルイィ ピエルー

先の「ヴィーニュ・サントネール」のワインと比べると、更にパワフルな印象。
上品な味わいの中に、力強さを兼ね揃えた素晴らしい味わいでした。
サントネールと同様に、インパクトこそ落ち着いたものでしたが、ぐーーーっと上がってきます。まさに、奥深きガメイ。

このヴィスーというワイナリーは、限りなくビオロジックに近いスタイルで、「人工的な手を加えない」がモットーだそうです。
自然スタイルのヴィスーのワインはどちらも素晴らしいものでした。

最後に…
最後に…

写真:品質をチェックしながらブドウを収穫します!

このヴィスーという生産者は、家族経営のドメーヌ(ワイナリー)です。
家族経営ならではのこだわりがありました。栽培から瓶詰めに至るまで、全てにおいてこだわりがあることをピエール・マリー氏の話を聞いて感じました。

● 自然への敬愛、ボージョレ地区への愛情
● 人工的な介入を行わず、ワインは自然体で
● 家族経営ならではの「品質重視型」なフィロソフィー


一般的にブルゴーニュ地方=ピノ・ノワールと考えられがちですが、
ガメイ種の奥深さはかなり魅力的な世界でした。

ヴィスーのワインを数本ストックして、数年熟成させてみたら面白いと思いました。
ちょっとやってみようと思います。

I ♡ Beaujolais Tシャツも頂いてしまいましたので、微力ながらその魅惑的な世界を沢山の方に発信していきたいと思います。

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公開日 :
2015/02/12
更新日 :
2015/02/17
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