バスク・カラーがテーマのクリスマス!

スイスからお届け!クリスマス・テーブル・コーディネート&ディナー

by 株式会社モトックス

最終更新日:2015-12-24

2015年、クリスマス・ディナーのテーマ!
2015年、クリスマス・ディナーのテーマ!

スイスのミドリーナです。

もうクリスマスまであと数日というところで、皆さんは恋人やご家族のプレゼントを買いに行ったりと、お忙しくされていることと思います!


私が毎年この時期恒例にしている、 クリスマス・ディナーですが、今年の色のテーマは「バスク」!にいたしました。

バスク地方の伝統色
バスク地方の伝統色

バスク地方の伝統的な色というのは、赤、白、緑が多いですし、

キリスト教の色とも合致することから、
今年はその色をテーマにテーブルをセッティングいたしました!

もちろん、テーブル・クロスはONA TISS
というバスク・リネンで有名なメーカーの
ものを使用しています
(赤ワインこぼしてもOKなので!)。

実は使用している食器も、バスク地方特有のものです。

テーブルの上には、少し見えにくい
かもしれませんが、唯一AOPがついている
エスプレット産の唐辛子と、鷹のツメで
作った真っ赤なリースを置いて、色を演出しています!

ナフキンは色を赤にして
ハット状に折って
ローリエの葉っぱをさりげなく添えてみたり・・・。

メニュー・ホルダーは、毎年手作り。太めのグリーンのリボンに「メリー・クリスマス」と入ったリボンを重ね、中に真っ白な上質の紙に印刷したメニューを入れて、 毎年ゲストにお持ち帰りいただきます!

さて、今年は料理の詳細をゲストには伝えず、メインで使う食材のみをメニュー表記
(ま、最近フランスのガストロ系レストランに多いメニュー表記のパクリですが。。。)

こちらは自家製天然酵母(ルヴァン)で焼き上げたカンパーニュ。
独特の酸味が特徴です。
こちらもスタンバイ!

では始まります!

アミューズ3種類
アミューズ3種類

スタートは、つまめるものを用意 しました
(ショット・グラスから時計回りに)。

あたたかいヴィシソワーズ
コンテチーズ を使ったグジェール
タコの唐辛子煮

「グジェール」 というのは、ブルゴーニュ地方を訪問すると出されるおつまみのようなもの。シュー生地を焼いたもの。
シュークリームと違って、クリームも入っていなければもちろん甘くありません。熱々をサーヴィスです!

本来 ヴィシソワーズは、ポロ葱とジャガイモの冷製スープですが、さすがに冬に冷製は寒いので、温かくしてサーヴィスし、ストローを添えます(いっぱい入れるとお腹が膨れるので)。

タコの唐辛子煮はおなじみのナポリ料理です(赤い料理が欲しかったという単純な理由・・・)。

もちろん、シャンパーニュは私の大好きなワイナリーである、

「クリスチャン・ブルモー キュヴェ・ レットル・ア・テール」
エクストラ・ブリュットのシャルドネ100%のシャンパーニュで乾杯です!

貝柱、パルミジャーノ、クリスピーな食感
貝柱、パルミジャーノ、クリスピーな食感

その後は、貝柱を白ワインでさっと火を通したものと、ポロ葱のコンフィ、アサリをさっとバターで炒め、パルミジャーノ・レッジアーノのチーズをたっぷりとサブレ生地に練りこんだものをオーブンで焼いて乗せ、最後に貝類から出たジュ(出汁)を、バターと生クリームで伸ばしてそれをサーヴィスする直前にゲストの前で上からかけます。

白ワインは、ドメーヌ・コアペのセーヴ・ドトンヌ・ジュランソン・セック 。

樽を使用した複雑性のある白ワインを、 貝類を食べている中盤に抜栓、
その後のお料理に続きます。

ラヴィオリ、トリュフ
ラヴィオリ、トリュフ

その次は、黒トリュフを削って練りこんだ、ラヴィオリ。
ソースはトマトやラグー・ソースを使うよりも、シンプルな方がトリュフの香りが引き立つため、フォンデュータ・ソースにします。
クリームとフォンティーナを溶かしたものを、熱々に茹でたラヴィオリの上にかけます。

牛肉、キノコ
牛肉、キノコ

今年のメインは、牛肉!

特別に手に入れることができた神戸牛をタタキに仕上げ、 さっぱりとしたサルサ・ソースでいただきます。

あとはシャロレ牛フィレ肉のウェリントンスタイル。

「ウェリントン」は、表面を香ばしく焼いた牛フィレ肉に、マッシュルームとエシャロット、パセリをじっくり炒め、それを肉の周りに塗りつけたあと、フィユタージュ(パイ生地)でぐるりと巻き、表面にナイフでパイ生地にデザインを入れ、溶き卵を表面に塗ってからオーヴンで焼くお料理です。

ソースは赤ワインとポルト酒、フォン・ド・ヴォーを煮詰めたもの。

ワインは濃厚なソースに負けないくらいの、ストラクチャーと
シャロレ牛フィレ の繊細な味わいに合うワイン・・・

ドメーヌ・コワイヨのマルサネ2005年、
グラス・テットのキュヴェ・プレスティージュ!

まだまだ果実感が十分にあります。ジューシーで、さくらんぼやブルーベリーなどの香りに甘草のような印象もうかがえます!

もうゲストは満腹な様子ですので、フロマージュはスキップ。
デザートへと移ります。

フレッシュ・チーズ、グラン・クリュのショコラ
フレッシュ・チーズ、グラン・クリュのショコラ

クリームチーズを使った、レモン風味のレア・チーズケーキを2種類のソースでサーヴィスします。

キウイを使ったソースと、イチゴを使ったもの。
テーマの色に近づいて来たでしょう(笑)?

濃厚なヴァローナのグラン・クリュのチョコレートを使った、ガトー・ショコラ。
甘みをぐっと抑え、ダークラムをしっかりと効かせた、大人のデザートを。

最後に

皆様はどんなクリスマス・ディナーを予定されていますか?
テーマの色を決めて、メニューやコーディネートを考えるのも
また一つの方法ですよ!

では、皆さんにも幸福なクリスマスが訪れますように・・・

投稿者

  • Midorina

    「マダム・みどり」こと、Midorina 。
    フランスワインとフランス料理をこよなく愛すが、実は隠れイタリア好き!?
    フランス人の夫と、陰陽師の名を持つ息子とスイスのローザンヌで3人暮らし。
    フランスのコート・ダジュールに在住していた時に、ワインとガストロノミーにハマり、ついに料理教室を 開いてしまう。
    ボルドーを除くフランスワインの現地スタッフとして活躍中。

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公開日 :
2015/12/23
更新日 :
2015/12/24
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