ブルゴーニュを知る！

ブルゴーニュ地方は美食の都市、フランスのリヨン北側を南北に伸びるワイン産地です。
黒ブドウはピノ・ノワール、白ブドウはシャルドネが大変有名で、世界中のワイン生産者がお手本にする偉大なワイン産地のひとつです。

今回の社内セミナーはブルゴーニュの中でも、最高級の赤ワインで有名なコート・ド・ニュイ地区（ニュイは『北』の意味。以後ＣｄＮ）のワインに着目しました。
ＣｄＮの中にもさらに複数の村があり、それぞれ造られるワインの特徴が異なってくる複雑な世界。

その違いを北の村から順番に南に向かって見ていきましょう！

Marsannay マルサネ村

ＣｄＮの中でも最も北部に位置するマルサネ村。生産量は赤ワインが方が多く、ブルゴーニュの中では他の村のワインと比べてもお手頃価格。ロゼワインも有名です。
味わいの特徴は、木苺やカシス、ブルーベリーのような風味となめらかな口当たりです。

Fixin　フィサン村

すぐ南には有名なジュヴレ・シャンベルタン村があり、土壌は似ているので「ジュヴレ・シャンベルタンの従兄弟」ともいわれます。
ワインの味はマルサネ産に比べると、骨格があり力強さを感じますよ。

Gevrey-Chambertin　ジュヴレ・シャンベルタン村

「かのナポレオンが愛したワイン」「王のワイン」と評される村。力強く、オーク樽感が強いスタイルで、男性的と表現されます。重厚で力強い赤ワインは、スパイシーでなめし革のような香りがあり、若いうちは硬く、熟成に向きます。
特級畑に認定されている「ル・シャンベルタン」をはじめ、とても有名な畑が数多くあります。

Morey-Saint-Denis モレ・サン・ドニ村

ジュヴレ・シャンベルタンの南側に位置します。赤ワインが有名ですが、北部の村々では珍しく白ワインも作られています。強さと優美さが兼ね備えられたバランスのとれた味わいです。熟成すると出る黒トリュフの香りが特徴的です。

Chambolle-Musigny シャンボール・ミュジニー村

ブルゴーニュで造られる数ある赤ワインの中でも最も優美、繊細、エレガントと言われ、女性的と表現されます。香りはフローラルでラズベリーやイチゴのようなチャーミングなスタイルですよ。繊細なワインを求めるブルゴーニュワイン好きの中にはこの村の熱狂的なファンが存在する、魅力的な村の一つです。

Vosne-Romanee ヴォーヌ・ロマネ村

「この村に普通のワインなど存在しない」とさえ評される有名な村。
力強く艶っぽい魅惑的なワインが生まれます。バラやローズヒップなどフローラルな香りが特徴的。ピノ・ノワールの理想的なワインの産地とされ、あの「ロマネ・コンティ」や「ラ・ターシュ」もこの村から産出されます。

Nuits-Saint-Georges ニュイ・サン・ジョルジュ村

南北に広い産地で、ヴォーヌ・ロマネ村寄りの北側には、優美さがあり、中腹は濃厚で力強いタンニンの長期熟成向きのワイン。南側は北側に比べると軽めのスタイルとなります。

セミナーで試飲したワイン

生産者：ドメーヌ・コワイヨ
ワイン：マルサネ　レ・ロンジュロワ
年号：２０１４

モトックスで輸入している「ドメーヌ・コワイヨ」はマルサネ村のトップクラスと言われる生産者です。オーナーのクリストフはとっても情熱家で、完璧主義者。畑でブドウが完熟することに徹底的にこだわります。格付されていない畑のブドウから、一級や特級に負けないワインを造りたい！という熱い想いをもっています。

生産者：ドメーヌ・アルノー・ショパン
ワイン：ニュイ・サン・ジョルジュ　レ・シャルモット
年号：２０１３

フランスのブルゴーニュワイン専門誌で「注目の若手生産者」に選ばれたことのある新進気鋭の生産者。果実味がしっかりとした凝縮感のあるワインを造ります。

生産者：ドメーヌ　レミ・スガン
ワインは下記４種類
■ジュヴレ・シャンベルタン
■モレ・サン・ドニ
■シャンボール・ミュジニー
■ヴォーヌ・ロマネ
※全て２０１４年

レミ・スガンは2010年に現オーナーのフレデリック・マニャン氏が跡継ぎのいなかった前オーナーから引き継いだワイナリーです。モレ・サン・ドニに拠点を構えており、近隣の畑からも各村名ワインを産出しております。有機農法を実践しています。

多彩なブルゴーニュワインの魅力

社内セミナーではこのような、講座を開催して参加者が切磋琢磨しています。ワインが好きな方はやはり皆、こうやってブルゴーニュワインの魅力に引き付けられていくようですね！

ブルゴーニュのワインは村ごと違いがありますので、この記事をご参考にして飲み比べいただけたら幸いです。