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2011 ヌーヴォ レポート【生育編】 5/5
ヴィニュロン・デ・テール・セクレット

春の様子

3月中旬から気候は非常に好ましいものへと変わり、 早い段階からのブドウの樹の 成長が見られました。日照時間の長さ・気温の上昇・雨天が少なかったおかげで みるみるうちに成長が進み、早いところではこの時点で新芽が見られました。 この段階では、例年の15日程前倒しと言われていました。

4月12日から7日間観察したところ、既に葉が5、6枚くらいつき始めていました。 このようなスタートは2007年と似ているかもしれないという予想をしていました。 4月下旬に少し気温が下がったため、その後の経過観察としては葉の数が7~9枚 に増えていた程度でした。

5月10日から気温がまた下がったため、葉の成長が少し鈍くなりましたが、特に 早熟タイプの区画の中にはもう12~14枚程度の葉がつきはじめ、もうすぐ開花を するのではないかという状態のものも見受けられました。晩熟の区画でも9枚~ 11枚程の葉が見られるようになりました。 この段階でも、2007年と同じような印象を持っており、2010年と比べれば約3週間 ほど早いという状態でした。

そして、開花



好天候と気温上昇の恩恵を受け、5月20日には開花が見られ始めました。 その時期に待っていた雨も降りました。

5月下旬も気温はとても高く、とてもいいリズムで生長を続けました。
一方で、ブルゴーニュのある地区では水不足からなかなか生長がゆっくりと 進み始めたところも見受けられました。

その後、一気にブドウはあちこちで開花、2ミリ程度の小さいブドウの粒が 少しずつ見られ始めました。

夏を迎えて・・・



6月上旬、ブドウの状態は約5ミリ程の粒、まだまだ小さい状態でした。 6月14日に一気に気温が下がりました。雨が続き、生長は少しスピードを 緩めて推移していきます。

6月下旬、ブドウの状態・品質ともに良好ではあるものの、水不足の問題が 避けられないのではと心配していましたが、7月7・8日に雨が降り、ブドウ の実に必要な水分を補給し始めたところです。

畑が広がるマコンの風景。
いつ見ても、フランスは空が広くて気持ちよさそうですね!





生産者は夏のヴァカンスからそろそろ営業を再開し始めています。 もうすぐ始まる収穫の準備で緊張が高まっていることでしょう!

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