春の様子
3月中旬から気候は非常に好ましいものへと変わり、 早い段階からのブドウの樹の
成長が見られました。日照時間の長さ・気温の上昇・雨天が少なかったおかげで
みるみるうちに成長が進み、早いところではこの時点で新芽が見られました。
この段階では、例年の15日程前倒しと言われていました。
4月12日から7日間観察したところ、既に葉が5、6枚くらいつき始めていました。
このようなスタートは2007年と似ているかもしれないという予想をしていました。
4月下旬に少し気温が下がったため、その後の経過観察としては葉の数が7~9枚
に増えていた程度でした。
5月10日から気温がまた下がったため、葉の成長が少し鈍くなりましたが、特に
早熟タイプの区画の中にはもう12~14枚程度の葉がつきはじめ、もうすぐ開花を
するのではないかという状態のものも見受けられました。晩熟の区画でも9枚~
11枚程の葉が見られるようになりました。
この段階でも、2007年と同じような印象を持っており、2010年と比べれば約3週間
ほど早いという状態でした。
そして、開花
好天候と気温上昇の恩恵を受け、5月20日には開花が見られ始めました。
その時期に待っていた雨も降りました。
5月下旬も気温はとても高く、とてもいいリズムで生長を続けました。
一方で、ブルゴーニュのある地区では水不足からなかなか生長がゆっくりと
進み始めたところも見受けられました。
その後、一気にブドウはあちこちで開花、2ミリ程度の小さいブドウの粒が
少しずつ見られ始めました。
夏を迎えて・・・
6月上旬、ブドウの状態は約5ミリ程の粒、まだまだ小さい状態でした。
6月14日に一気に気温が下がりました。雨が続き、生長は少しスピードを
緩めて推移していきます。
6月下旬、ブドウの状態・品質ともに良好ではあるものの、水不足の問題が
避けられないのではと心配していましたが、7月7・8日に雨が降り、ブドウ
の実に必要な水分を補給し始めたところです。
畑が広がるマコンの風景。
いつ見ても、フランスは空が広くて気持ちよさそうですね!
生産者は夏のヴァカンスからそろそろ営業を再開し始めています。 もうすぐ始まる収穫の準備で緊張が高まっていることでしょう!