ワインクイズ No.24 オーストリア②

近郊にワインの産地が広がっている都市は？

次の都市のうち、唯一、近郊にワインの産地が広がっているのはどれでしょうか？

①モーツァルトの生家があるザルツブルグ
②『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台として知られるハルシュタット
③オーストリアの首都であるウィーン
④冬季オリンピック開催地として有名なインスブルック






































答えは、③の『ウィーン』です。

オーストリアのワイン産地は、首都ウィーンのある東側に集中しています。

一方、他の３つの都市はアルプス山脈に近い西側に位置しており、山がちな地形は、ワイン造りにはあまり適していません。

そのため、これらの都市の近郊には本格的なワイン産地は見られないのです。

写真:緑の部分がワインの産地です

オーストリアの原産地呼称制度の略称は？

オーストリアの原産地呼称制度の略称は次のどれでしょうか？

①A.O.C.
②D.O.C.
③D.A.C.
④A.V.A.






































答えは、③の『D.A.C.』です。

D.A.C.は2023年に産地と品種と味わいの関係を明確にする事を目的に整備された原産地呼称制度で、登録されている産地とされていない産地がありますが、どちらが品質的に優れている、ということはありません。

1985年にオーストリアワイン業界を揺るがしたスキャンダルの原因は？

1985年にオーストリアワイン業界を揺るがしたスキャンダルの原因は何だったでしょうか？

①フランスワインをオーストリア産として販売していた
②ワインの輸出用ラベルに虚偽表示をしていた
③ 甘味料としてジエチレングリコールが混入された
④一部の生産者がベーレンアウスレーゼにハチミツを足していた








































答えは、③の『甘味料としてジエチレングリコールが混入された』です。

1985年、オーストリアの一部の生産者が甘味を増す目的で不正にジエチレングリコールを添加していたことが発覚し、大スキャンダルになりました。

この事件を機に、オーストリアは世界でも最も厳格なワイン法を制定し、信頼回復に努め、今日では高品質なワイン産地として再評価されるようになりました。

グリューナー・ヴェルトリーナーの特徴的な香りは？

オーストリアを代表する白ブドウ品種、グリューナー・ヴェルトリーナーの特徴的な香りとして適切なのは次のどれでしょうか？

①白コショウ
②チョコレート
③パッションフルーツ
④ヴァニラ






































答えは、①の『白コショウ』です。

『グリューナー・ヴェルトリーナーGruner Veltliner』は、青りんごや柑橘類、白コショウといった香りに加え、シャープな酸味を特徴とするワインが多く造られる白ブドウ品種です。

オーストリアを代表する白ブドウ品種であり、この品種の栽培面積の約7割がオーストリア国内に集中しています。

ヴァッハウのワイン分類の中で、最も軽やかなスタイルの分類はどれ？

銘醸地、ヴァッハウには独自のワイン分類があります。分類は３つに分けられていますが、最も軽やかなスタイルの分類は次のどれでしょうか？

①スマ ラクト
②フェーダー シュピール
③ヴルスト ヴァーレン
④シュタイン フェーダー







































答えは、④の『シュタインフェーダー』です。

『シュタインフェーダーSteinfeder』はヴァッハウの格付けの中で、最も軽くフレッシュなスタイルのワインの分類で、アルコール度数は11.5％以下です。

ちなみに、『シュタインフェーダーグラス』という軽やかな羽のような草がこの地方に自生しているのですが、その軽やかな草が、フレッシュなワインのスタイルに合っているということで、この分類の名前となりました。

今回は、オーストリアからのクイズでした。
如何でしたか？
また来週、新しいクイズをお届けします。