クリスマスからお正月まで活躍する、年末の“万能ワイン”の選び方

クリスマスが終わると、あっという間に年末、そしてお正月。

ローストチキンやオードブルを囲んだかと思えば、数日後にはお刺身やおせちが並ぶ——そんな慌ただしい時期です。

この時期のワイン選びでよく聞くのが、
「料理のジャンルが変わりすぎて、何を選べばいいかわからない」
という声。

そこで今回は、クリスマスからお正月まで無理なく寄り添ってくれる“万能ワイン”の選び方をご紹介します。

ポイントは、「合わせにいきすぎない」こと。実はそれが、年末を心地よく過ごすコツでもあります。

まず1本あると安心なのは『辛口スパークリング』

年末年始に最も活躍するのは、やはり辛口のスパークリングワイン。

ローストチキンや揚げ物、デパ地下惣菜の脂をすっと流し、白身魚の昆布締めや、なますのようなさっぱりした前菜にも自然に寄り添ってくれます。


シャンパーニュである必要はありません。

クレマン、カヴァ、フランチャコルタなど、きれいな酸とドライさがあれば十分。

「とりあえずこれを開ければ大丈夫」というスパークリングワインが1本があるだけで、年末の気持ちはぐっと楽になります。



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ちなみに、今年の年末年始用に私が選んだのは、イタリアのスパークリングワイン。

スッキリしていて、ビールのようにどんな料理とも合わせられる一本です。

年末年始のさまざまな料理に無理なく寄り添ってくれるのが決め手でした。

　『サンテロ　ブラック　ブリュット（イタリア・ピエモンテ州）』
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白ワインは『香り控えめ・酸はきれい』が合言葉

白ワインを選ぶなら、樽香が強すぎず、果実味が前に出すぎないタイプがおすすめです。

シャルドネならステンレスタンク主体のもの、
ソーヴィニヨン・ブランなら青草感が穏やかなスタイルが万能。

こうした白は、

・前菜
・魚料理
・おせちの酢の物

まで幅広く対応できます。

料理に主役を譲ってくれる白ワインは、結果的に「何にでも合う」と感じやすい存在です。



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私が選んだのは、シチリアのすっきりとした辛口の白。

ヴェルメンティーノを使った一本で、主張しすぎない、ほのかな果実味が印象的です。

ボトルの佇まいも美しく、食卓をさりげなくおしゃれにしてくれるのも気に入っています。


『フェウド・アランチョ　ヴェルメンティーノ（イタリア・シチリア州)』
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写真:私の白はシチリアのすっきりとした1本　↑

赤ワインは『軽やかさ』が決め手

寒い季節でも、年末は意外と重たい赤が進まないもの。
おすすめは、『タンニンが穏やかで、果実味がきれいな赤』です。

ピノ・ノワールやガメイ、軽やかなメルロー主体の赤は、
ロースト系の肉料理だけでなく、煮物や照り焼きにも合わせやすい万能選手。

『赤＝しっかり』という思い込みを少し手放すと、年末の食卓はぐっと自由になります。




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私は、南仏のピノ・ノワールの赤ワインを。

やわらかな果実味と穏やかなタンニンで、重たくなりすぎないのが魅力です。

ロースト系の肉料理から、年末らしい軽めのごちそうまで幅広く合わせられます。

『イル・ラフォルジュ　ピノ・ノワール(フランス・ラングドック地方)』
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まとめ

イベント続きの年末年始は、完璧なペアリングを目指さなくて大丈夫。
料理とケンカしないワインを選ぶことが、結果的に一番満足度を高めてくれます。

気負わず、飲み疲れず、何度でもグラスを伸ばしたくなる。
そんな“万能ワイン”を味方につけて、慌ただしい年末を心地よく楽しんでみてください。

⇒⇒⇒　ご紹介したワインは下記の通り