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【ナパ・ヴァレー】
by 株式会社モトックス
最終更新日:2013-07-12

M田です。
厳しい寒さが続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回はかなり個人的な趣味の話をさせていただきます(勿論、ワインにも関わりのある話です)。
私、とあるきっかけで「植物をめでる」ことを趣味の一つとしております。
そんな私が、一昨年の夏、ついに手を出してしまったのが「洋蘭」です。
洋蘭といえば、日本でも毎年春先に大規模な展示イベントもありますので、あまり興味の無い方にもある程度認知されている植物だと思います。
一株ウン十万円とかするものが(さらに高価なものも)あったり、その高価さが話題になったりもしますよね。
一口に「洋蘭」といっても本当に沢山の種類がありますが、数ある洋蘭の中でも、私が今はまっているのは「パフィオペディラム」という種類。
ゴージャスで華やかな雰囲気をもつものが多い洋蘭の中にあって、たたずまいとしては、やや渋めで落ち着いた印象です。
大量生産には不向きとのことで、手工業品的な味わい深さがあり、そんな“手作り感”があるところも心惹かれてしまう要因かもしれません。
(ワインの世界と通じるものがあると思いませんか?)
また、盛んに交配が行われ、次々に魅力溢れる新たな花が生み出されており、この品種ばかりを収集する熱心な愛好家の方も多くいらっしゃいます。
私は今のところ、幸いなことに“法外”な値のついたものに手を出すような事態には至っておりませんが。。。

前置きが長くなってしまいましたが、今回の記事のタイトルとしました「ナパ・ヴァレー」について。。。
パフィオペディラムという品種の中でも、通称“筋花”“ヒゲ花”等と呼ばれる「モーディエ系」というグループがあります。
ちなみに、このモーディエ系は、日本の都心近郊のマンションなどの温度帯やそのやや密閉された環境の中でも比較的容易に栽培→開花させることができ、入門用として最適なもの。
また、葉には迷彩模様のような斑が入っていて、花が咲いてない時期にも十分に観賞価値があります。
「ナパ・ヴァレー」は、そんなモーディエ系というグループ名のもとになった、 100年ほど前に原種同士の交配によって生み出された「モーディエ」という品種のアルバ系(突然変異により、花に赤系の色素を持たない)の個体につけられた個体名。
この花の存在を書籍で知った私は、どうにか入手しカリフォルニアの銘醸ワイン産地「ナパ・ヴァレー」との関わりを知りたいと思い、その分け株をしばらく探していたのですが、昨年末、ようやく国内の蘭園より入手することができました。
1972年のアメリカの蘭協会のコンテストでの入賞経験もあるという、かなり古い個体ですが、当時“高評価獲得の緑の筋花”として、株分けによって殖やされ市場に出回った“往年の銘花”です。
また現在では、このナパ・ヴァレーを親にもつ優秀な“子供”(交配種)が次々に登場してきています。
気になる「ナパ・ヴァレー」の名の由来については、当時この花をコンテストに出品されたナパ在住の愛好家(または栽培家)の方がご自身の地元の地名をそのままつけたもののようです。
「どんな想いをこめて名付けたか」まで分かるとよかったのですが、そこまではちょっと難しいようです。。。
ちなみに、そんな蘭の“聖地”のような場所がカリフォルニアにあります。
温暖~冷涼で適度に湿度もある気候は蘭の生育にも適しているようで、その1生産者としての蘭園の規模はまさに世界最大クラスだそう。
優秀な個体を求めて、世界中の蘭業者・愛好家が集まってくるといいます。
ナパ・ヴァレーといえば、銘醸ワイン産地として世界的に名を馳せていますが、その目と鼻の先に蘭の一大生産拠点があったわけです。
というわけで、全く別々に興味を持ったもの(ワインと蘭)がリンクしていたことに、地味~に感慨に浸ってしまい、今回記事にさせていただきました。
いつの日か、(仕事は抜きに)ワイナリーや蘭園巡りに、ゆっくり時間を取ってカリフォルニアを訪れてみたいなどという妄想も膨らんでしまいます^^
さて、突然話は180度転換します。ワインについて触れておかなければなりません!
今回はナパにまつわるワインを3アイテムピックアップしてみました。

オーパス・ワン
ナパという産地名をあげてしまった以上避けて通るわけにはいかない、世界に冠たるプレステージ・ワインといえばこちらでしょう。

スターレーン カベルネ・ソーヴィニヨン サンタ・イネズ・ヴァレー
こちらは同じカリフォルニアでもナパではなくサンタ・イネズになりますが、過去ヴィンテージでのブラインド対決で、オーパス・ワンと張り合ったという、カベルネの新星!

シックス・エイト・ナイン ナパ・ヴァレー レッド
一方、ナパのワインをお手頃にお楽しみいただくには、こちらがオススメ!
ナパに散在する銘醸畑より高品質のブドウを調達、大切な顧客向けに産み出された“アメリカでは手に入らない”ナパ産赤ワイン。
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