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これぞ本物!「至極のシェリー」
スペイン王室も御用達の本物
by 株式会社モトックス
最終更新日:2015-09-15
目次
スペイン最高峰の生産者、ヒメノス・スピノラ!
こんにちは!
今回、ご紹介するのはシェリーの最高峰「ペドロ・ヒメネス」の生産者、
ボデガス・ヒメノス・スピノラです!
こちらのボデガ、1729年創立と長い歴史を持ちつつも、
「小規模・高品質」を貫き通してきた超こだわりの家族経営ボデガなのです。
その証拠に、顧客にはスペイン王室を筆頭に、
各国のセレブがこぞって名を連ねております。
そんな本物の至極シェリーの魅力について、
ゆっくりとご案内いたします。
まず「シェリー」ってなに?
さて、このシェリーというワイン。
いったいどんなワインなのでしょうか?
シェリーとは、スペイン南部のアンダルシア地方で造られる、
酒精強化ワインの総称です。
ここアンダルシア地方は、上の写真のような石灰質を多く含む
真っ白な「アルバリサ土壌」と呼ばれる特殊な土壌が特徴で、
雨季に水分を蓄え、乾季にブドウの根から水分を与えます。
さて、シェリーは大きく以下の3つのタイプに分けられます。
①フィノタイプ・・・
軽く、非常にドライなタッチ。特有のフロール香というものが付くタイプ。
②オロロソタイプ・・・
パロミノという品種を使用し、アルコールを強化させ、酸化させて豊かな香りと深いコクを持たせたタイプ。
③ペドロ・ヒメネス・・・
収穫後天日に干してから搾汁し、ソレラシステムで熟成した高級な甘口タイプ。
ヒメノス・スピノラは③の高級甘口タイプのみを作る生産者なのです!
シェリーの代名詞「ソレラシステム」って何?
シェリーと言えばソレラシステムが有名です。
では、このソレラシステムとは、いったいどんなモノでしょうか?
簡単に説明すると、「毎年安定した品質のシェリーを作るため、
異なる収穫年や異なる樽のシェリーを混ぜ合わせるシステム」のことです。
シェリーの熟成は、主に熟成庫と呼ばれる部屋で行われます。
熟成庫の中のワインはそれぞれの古さで3~4段に整理されています。
一番下の段には、最も年数の古いシェリーが入っているいます。
これを「ソレラ」と呼び、多くのシェリーはここから商品化されます。
すぐ上の段は「第1クリアデラ」と呼ばれ、ソレラの次に古いシェリーが。
その上の段の「第2クリアデラ」はさらに若いシェリーが、という形で組み立てられております。
シェリーの熟成システムは非常にで、若いワインがより熟成されたワインと順序だって混合されていきます。その目的は、何年もかかって古いワインと混じりながら出来上がった特徴を若いワインが少しずつ身につけていくようにすることです。
日本人になじみの深い、「ウナギのタレ」の様なものですね。
こうして出来上がったシェリーは30年を超えるものもあります。
これぞ、規格外のシェリー
さて、シェリーの事をお分かり頂いた所で、
今回の本題、ヒメノス・スピノラのシェリーのご案内です。
規格外① へレス最少規模で極少数生産
家族経営で小ぢんまりとした生産者ではありますが、
歴史は長く、現在のボデガの設立は1919年です。
100%ペドロ・ヒメネス種で極甘口の生産に特化した、
非常に珍しい(アンダルシア地方ではここだけ)ボデガで、
約100年間近く、品質最優先のポリシーを貫き通しております。
蔵のモットーである「常に最高品質のモノを供給する」を実現するため、
家族協議会と優秀なエノロゴによる品質委員会によって、厳しく選別される為、
貯蔵庫には234樽、年間生産量は最高12000本しかない超少量生産となります。
ここまで評価されているものなら、規模を大きくすれば良いのに・・・と思うのですが、今の品質を実現するには今のやり方、規模が限界であると感じているとの事。
毎月専門のエノロゴが234樽全てを試飲して品質の管理を行っていそうです。
規格外② 極めて時間・コストがかかる製法
100%の手摘み
こちらの生産者、収穫に関しては、100%の手摘みを行っております。
必ず目視で確認をしてからの収穫となる為、機械収穫に比べ、莫大な
時間が掛かります。
その反面、ブドウの状態をしっかりと確認できる為、
品質の良いブドウを粒単位で厳選できるのです。
100%の天日干し
収穫と天日乾燥、更に干しブドウを圧搾して天然の果糖を得る工程で出るロスは莫大な費用となるため、現在ペドロヒメネスには全く天日乾燥ブドウを使わない事が許可されています。
ではどのくらいの差があるのか?
ブドウ1トンから一般的な作り手は900lのモスト(ジュース)を得る事が出来ます。
しかしスピノラ社の場合は200lのモスト(ジュース)しか得る事が出来ません。
非常に贅沢ではありますが、この200Lの果汁は非常にアロマティックでペドロヒメネスに独特のアロマを持たせます。
規格外その③ アルコール添加しない稀有なペドロヒメネス
シェリーの様な「酒精強化ワイン」の事を「アルコールを足すワイン」
とお考えの方が大いのではないでしょうか?
事実、ほとんどの生産者は、アルコールを足すことで、
酒精を強化しています。
そもそも酒精強化とは、
「お酒に限らず、日持ちする為の方法や状態」を意味するものです。
アルコール添加はその代表的な例で、簡単に酒精を強化できます。
ただ、その他にも「酒精強化」の方法はあり、
加熱をしたり、水分を抜いたりする他、貴腐ワインの様に糖度を高くしたり、ビールにホップを加えたりすることも酒精強化となります。
スピノラ社はこのような人工的な調整をしなくとも、
100%天日乾燥をしている為、品質が優れており、
適度な酸と十分なアルコール度数が確保できます。
その為、アルコール添加はおろか、補酸・冷却安定までもなしという、
非常に珍しいワインとなるのです。
商品ラインナップのご紹介
さて、そんなスピノラ社のこだわり至極ワインの数々をご紹介いたします。
伝統の味「シェリー ペドロ・ヒメネス」
1918年の設立以来、ずっと変わらぬ至極のシェリーがこちら。
スペイン王室をはじめ、世界のセレブが挙って愛する秘蔵銘柄です。
最高の品質の証として、すべてのボトルにシリアルナンバーを記載しています。
透明なボトルに、透明感のある非常に濃い赤褐色のワイン。
カラメライズしていない為、濃さの中にも透明感があるのが特徴です。
レーズンや乾燥イチジクなど、
濃縮な果実のフレーバーが、「これでもか」と思うほど複雑に重なり合い、
スミレなど、ドライフラワーのニュアンスも感じ取れます。
ここまで濃縮している果実味にも関わらず、カラメライズしていない為、
口の中でべたつきはなく、非常に上品な甘さを感じることが出来ます。
余韻は他に類をみないほど複雑で長く、何分でも続くような印象です。
もちろん、そのままでもおいしく飲んでいただけますが、
アイスクリームやチョコレートなどデザートにはもちろん、
現地のカブラレスというチーズにもよく合うそうです。
代々続く、本物の味。
ヒメノス・スピノラのこだわりがしみじみと伝わってくる逸品です。
シェリーブランデー クリアデラス・ソレラ1948
ペドロ・ヒメネス ワインを蒸留し、シェリーブランデー用のソレラシステム「ソレラ 1948 サン・クリスティノ」で熟成され、ソレラから抜き取ったものがこちらの商品です。
第三(第二)クリアデラスから、第一クリアデラスまで、
チェスナッツ樽という栗製の樽を使用して、
ソレラに関してはアメリカンオークを使用して、熟成された極上のペドロ・ヒメネス。
こちらのブランデーはブランデー用のワインを蒸留して、
ブランデー用のソレラシステムで造られます。
クリアデラスNVに関しては、第一クリアデラスから抜き取りの為、
チェスナッツとペドロヒメネスの調和による、
まろやかで黒糖のような甘さを感じる事が出来、
余韻は非常に長く複雑です。
ソレラ1948に関しては、ソレラからの抜き取りで、
こちらのブランデーの味わいを書き表すのは複雑すぎて
非常に難しいのですが、「濃縮した果実感・熟成感・樽感」が絶妙に混ざり合い、
滑らかにその複雑味を感じて頂くことが出来ます。
こちらのブランデーは、30年蒸留酒一筋のバーをされている
バーテンダーさんにも「こんなブランデーは飲んだ事ない、素晴らしい!」と太鼓判を頂いたほどです。
非常に葉巻との相性も良いとの事で、憩いのひと時に是非ご活用いただければと思います。
極上のペドロ・ヒメネスで作る「オロロソ」タイプ
唯一無二のペドロ・ヒメネスでつくる、オロロソタイプのご紹介です。
通常、オロロソはパロミノという品種で作られます。
このパロミノを、ペドロヒメネスで醸したのが、
こちらのオールド・ハーヴェストです。
80%を1964年のソレラのペドロ・ヒメネス(品種)のオロロソ
20%を1918年のそれらのペドロ・ヒメネス(タイプ)を使用しており、
ものすごい贅沢仕様のオロロソとなっております。
乾燥イチジクやオーク樽・焙煎コーヒーのニュアンスが強く
甘みを感じつつもしっかりとした酸があり、飲みやすく万人受けするタイプとなっております。
ペドロ・ヒメネスの遅摘みして作った唯一無二のワイン。
甘口シェリー「ペドロ・ヒメネス」のペドロ・ヒメネス種を
スティルワインとして醸したのがこちらのワイン。
極甘口用のブドウを摘み取った後に、樹に残ったブドウを21日後に遅摘みする事により、
自然のブドウのアロマや甘さがフレッシュに感じる事が出来ます。
また、こちらのワインはシェリー樽で熟成している為、
芳醇なアロマが楽しめます。
ワイン通の方でも、新たな発見をお楽しみ頂けます!
「さぁ、飲みましょう!」
以上、如何でしたでしょうか?
本物を求めすぎる為、
唯一無二があまりにも多く、他のワインと比べる事が難しい為、
ややこしい事が多くあるかと思いますが、
お分かりいただけましたでしょうか?
私はこの記事を書きながら何度も「飲みたい!」という誘惑に駆られました。
是非、皆さんも一度「本物」のシェリーやブランデーをお楽しみ下さい。
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