ちょっと難しいテイスティング用語(2)ゲイミー??フリンティ?? 分かってるようで、もひとつ分からない言葉を解説してみます。

なんとなく曖昧に使っていた用語に自信を持とう!

by Wine-Link

最終更新日:2021-10-13

最近ワイン業界も、慣れない単語が出てくる機会が増えました。

流れで使っているけど、実はよく分かってない、という方もいるのでは?

前回に続いて、そんな、『ちょっと難しいテイスティング用語』をいくつか解説してみようと思います。

ゲイミー [Gamy]

「猟鳥獣の香り」、「獣っぽさがある」という意味です。

概ね熟成した赤ワインに使われる言葉で、ポジティブな意味で使われる事が多いです。

猟鳥獣の香り、というと、ピンときにくいかもしれないですが、獣の分泌液である香水のムスクや、皮革の匂いなども含まれている、と説明すると分かりやすいかと思います。

香水の調合のように、単体では良い香りとは言いにくいのだけど、熟成した赤ワインの、他のドライフルーツやスパイスの香りなどと合わさる事で、好ましい香りとなる訳です。

ただし、熟成したワインに含まれる事が多い香りなので、その熟成の香り自体は慣れている方には良い香りだけど、慣れていない方には、苦手な香りに思われる可能性があります。

写真:右の様な熟成した赤ワインに現れやすい

「ゲイミーなスタイルのワインです。」と、ソムリエさんは良い意味で説明するような香りだとしても、その香りが好みで無い人はいる、という事です。

ウォッシュ系や熟成された、個性の強いチーズなどが、好きな人には良い香りだけど、苦手な人にはそうでないのと似た感じですね。好きな人にはたまらない。


まれにですが、味わいの表現に使われる事もあるようです。



フリンティ [Flinty]

火打石の香りの事です。

「火打石って何よ?」ってなりますか?
なりますよね。

火打石なんて、超コアなキャンパーか、江戸っ子気質な方達が持ってる位かで、後はマイクラで出てくる位ですよね。
(※マイクラ=マインクラフトと言われるデジタル版ブロックゲーム)

火打石自体は追ってもう少し調べようと思いますが、今日は、『花火の後にふっと香るような硝煙(しょうえん)香』という説明で終わっておきます。

石をクンクンと嗅いだ香り、というよりは、火打石をカチカチと打った時の香りです。

ポジティブでもネガティブでも無く、特徴として語られる事が多い印象ですが、ネガティブな事は滅多にないと思います。

「極端にフリンティな特徴が出ている」などとなると、ネガティブですがね。

フランスのシャブリや、ロワールのプイィ・フュメなどの特徴として挙げられる事がよくあります。

石灰質土壌の土地のワインに現れやすいとされる事も多く、品種の特徴というよりは、産地の特徴である事が多いです。



「フリンティ」は基本、香りに使われますが、まれに味わいの表現にも使われます。

使用例としては、

「このシャブリには、フリンティなニュアンスがある。」
「フリンティで柑橘系の香りが心地よいワインだ。」

などという感じです。

プイィ・フュメをテイスティングした時に、「フリンティなニュアンスがありますね。」と言ったら、2回に1回位、的を射た表現になりそうです(笑)
(↑いい加減なアドバイス)



クリスプ [Crisp]

「キリっとした酸味がある状態」を表現するテイスティング用語です。

ポジティブな意味合いで使われます。

酸味にも種類があるのですが、酸の質量が多く感じられ、キレが良く、口の中をリフレッシュさせるような味わいの時に使われます。

一般的に冷涼な産地の白ワイン等に多く見受けられます。

「クリスプな酸味が心地いい1本。」
という使い方をします。

セイヴァリー [Savoury, Savory]

『旨味、塩味』、『味わいのしっかりした、風味のある』といった意味の、テイスティング用語です。

味わい、香りを表現する時に使われます。
赤ワインにも白ワインにも使われます。

しかし、この単語、人によってニュアンスの幅が大きいので注意が必要です。

原語で調べると、料理の説明の際に、『スパイシーな、風味のしっかりした、塩っけのきいた香ばしい』という感じで、幅広い意味で使われており、ワインの表現として使われる際でも、『フルーティーさが中心で無いもの』『塩気、旨味の効いた』『風味、味わい豊かな』など使われ方に幅があります。

幅広いですよね。

日本では、英単語をそのままカタカナにしてテイスティングの表現に使われ始めたけれど、まだまだ新しい事もあり、共通の語彙が定まっていないように感じます。

今の所日本では、日本人にもともと馴染みの強い『塩気、旨味』という意味合いをさす単語として使っている人が多いように感じます。

なかなか使うのが難しい単語です。

相手がこの単語を使った際に、どういった意味で使ったのか注意が必要です。



まとめ

今回は、

『ゲイミー』『フリンティ』『クリスプ』『セイヴァリー』

を取り上げてみました。

それぞれ、
 
 『ゲイミー』…獣っぽい香り
 『フリンティ』…火打石の香り
 『クリスプ』…キリっとした酸味がある状態
 『セイヴァリー』…旨味、塩味
          or 味わいのしっかりした
 
という意味でしたね。

少し間が空くかもしれませんが、また『その3』をお届けしたいと思います。

投稿者

  • やまくみ

    ・ソムリエエクセレンス(JSA認定)
    ・SAKE DIPLOMA(JSA認定)
    ・DIPLOMA LEVEL3(WSET認定)

    ワインの輸入商社でバイヤー職を経て、現在は、エージェント、ワイン講師、通訳、ライターなど、ワインのなんでも屋をちみちみとやっている。

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公開日 :
2021/10/13
更新日 :
2021/10/13
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