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エミリア・ロマーニャ訪問記Vol.1 食材について

ランブルスコ生産者者『メディチ・エルメーテ』に訪問してきました!

エミリア・ロマーニャ、ワイナリーを訪問してきました!


東京営業部のTです。

以前、イタリアの赤いスパークリングワイン『ランブルスコ』についての記事を書かせていただきましたが、なんと今回その生産者『メディチ・エルメーテ』を訪問するため、実際にエミリア・ロマーニャ州に行かせていただきました。その様子を2回にわたってレポートいたします!

第一回目のテーマは、ワインとは切っても切れない関係、現地の食材についてです。日本でもおなじみの食材が目白押し!
ぜひ最後までご覧ください。

日本からイタリアのエミリア・ロマーニャ州へ


今回私のフライトはドイツ経由。成田からドイツまで約12時間、さらにミラノまでは約2時間でした。

ミラノに到着後、車で1時間30分。やっと、ワイナリーがあるエミリア・ロマーニャ州レッジョ・エミリアに到着!

さすが、食の都。巨大なパルミジャーノ・レッジャーノ


到着すると、そこにはイタリアのチーズの王様とも呼ばれる、『パルミジャーノ・レッジャーノ』の巨大な像のお出迎えがありました。それにしても巨大です!

実は、日本のイタリアンでもよく見かける、パルミジャーノ・レッジャーノは、レッジョ・エミリアが原産地となっており、その地名が名前の由来にもなっています。

さらに、イタリアにおける原産地呼称保護制度DOPに指定されており、しっかりと品質が保証されているチーズです。まるで、ワインのDOCGみたいですね!
その為、レッジョ・エミリア産のパルミジャーノ・レッジャーノは、世界的にも価値が高く、地元では銀行の担保として使えるほどだとか。

他にも、有名な食材が!


【写真】
上:クラテッロ
右:ニョッコ・フリット
下:モルタデッラ

ここの名産は、チーズだけではありません!
『クラテッロ』とよばれる生ハムも有名です。

最高級の生ハムと言われ、日本では限られたレストランでしか食べられないほど。
口に含むと脂がとろけ、肉質がとても柔らかです。

一番下の写真は『モルタデッラ』というソーセージの薄切。
右の写真の様に『ニョッコ・フリット』という薄い揚げパンの上に生ハムや薄切りソーセージを乗せて食べるスタイルが伝統的だそうです!
実際に食べてみましたが、揚げたてのニョッコ・フリットと生ハムの相性は絶品!
もちろん、この料理にあわせたいのは、辛口のランブルスコ。
生ハムの脂をランブルスコが流してくれるので、ぴったりでした!

更に、バルサミコ酢も!


写真:「発酵用の樽」

さらに『バルサミコ酢』もエミリア・ロマーニャ州が原産なんです!

今やバルサミコ酢は日本でもサラダのドレッシングに使われたり、肉料理や魚料理の味・香り付け、隠し味に使われたりと食卓に欠かせない存在となっています。そんなバルサミコ酢ですが、原料がワインであることはご存じでしたでしょうか?

「え!でも色が、黒いけど?!」と思われた方もいらっしゃると思います。

実はこの色、樽の中での酸化熟成過程によって付く色なんです!
つまり、バルサミコ酢はワインを醸造し、樽で酸化熟成させてできた果実酢なんです!

メディチ・エルメーテも造っています!


写真:「熟成期間が違います。」

メディチ・エルメーテでは、バルサミコ酢も造っています。

写真は、10年以上熟成される特上バルサミコシリーズです。
ラベルで熟成期間がわかれており、橙のラベルは12-20年熟成、銀は20-25年、金はなんと25年以上熟成!!

実際にテイスティングしてみると、焦がしキャラメルのような香ばしい香りが広がり、トロっとした口当たりで、非常に濃厚な味わいでした!

熟成年数が上がるにつれ、トロみが増しより濃厚な味わいになります。その為熟成期間による、食とのマリアージュは幅広く、橙のラベルはサラダやあっさりした食材に。銀ラベルは赤身のお肉、パルミジャーノ・レッジャーノに。金のラベルは、バニラアイスにかけても美味しいそうです。

バルサミコを使った料理とランブルスコの相性も、とても良いので、機会がありましたら是非一度試してみてください。

次回もお楽しみに!


写真:「メディチ・エルメーテのオーナー、アルベルト氏」

食の都『エミリア・ローマーニャ州』の魅力を感じて頂けましたでしょうか?

次回はいよいよメディチ・エルメーテのワイナリーをレポートいたします!