-
希少なピノノワール!フィリップス・ヒル・エステイトの魅力に迫る
年間生産量わずか2000函。元芸術家が手掛けるカリフォルニアのピノ・ノワール。
by 株式会社モトックス
最終更新日:2016-11-08
年間生産量2000函の希少なピノ・ノワール

こんにちは!ご無沙汰しております、I川です!
今回はなんと!
元芸術家の方が手掛ける優美で希少なピノ・ノワールを紹介します!
フィリップス・ヒル

写真:「オーナー醸造家 トビー・ヒル氏」
フィリップス・ヒルの醸造家 トビー・ヒル氏は実は元芸術家。栽培・醸造の知識は何もなかったそうです。
しかし、2001年メンドシーノに移住したことをきっかけに、新たな芸術の表現の場として、またワインと向き合うことで新たな「ストーリー」を作り上げるためワインづくりを始めます。
2002年がファーストヴィンテージ。
彼のワイン造りは地元のワイナリーの方からサポートを受け、
わずか4樽の生産から始まりました。現在も年間生産量は僅か2000函だけ。輸出先は日本のみです。
醸造所にある直売所ではすぐに完売になってしまうほどの大人気ワイナリーとなりました。
2010年には評価サイト「SFGate」(※)が選ぶベスト・アンダーソン・ヴァレー ワイナリーを獲得!専門誌「ワイン・エンスージアスト誌」でも90点を超える高得点を獲得してきています。
※「SFGate」・・・サンフランシスコ沿岸の記事を集めたビジネス情報サイト
メンドシーノ・カウンティの産地って?

ワイナリーがあるのはココ、カリフォルニア州ノースコースト、メンドシーノ・カウンティの中にある、アンダーソン・ヴァレー。
海風と霧が畑を覆うため、しっかりとした酸味をもったブドウが栽培されます。標高は最低で360m、最高はなんと700mにまで及びます。700mにもなると、涼しいどころか逆に太陽が近いため、非常に暑い気候になるのだとか。
それゆえ収穫時期は最大2週間も差があるのだそうです。
この地域の中でも、フィリップス・ヒルでは最もブドウの栽培に適した斜面や
理想的な気候を有する地区でブドウを栽培。
しっかりと適切な時期をみ極めて、手摘みで収穫します。
そして、区画毎に細かく分けて醸造しています。
彼の生み出すワインたち

「ブーントリング ピノ・ノワール 2013」
【ブーントリング】という名前、「Boon Ville(ブーン ヴィル=土地の名前)」と「Linguistics(言語学)」を合わせた造語です。
昔、この地に移り住んだイタリア系移民たちが、自分たちのコミュニティー以外には通じない造語で話をしていたことに由来しているそう。
何とも発想がアーティスティックです。
上級群のワインに使用しないブドウをブレンドして造られるのですが、
このブレンドを決定する時期は収穫の翌年4月と早い時期におこないます。
熟成途中に何をブレンドするかを決めてしまうため、実際に完成したら驚くほどおいしくなっていることが多のだとか。

「ピノ・ノワール アンダーソン・ヴァレー 2013」
こちらはフランスのブルゴーニュで言えばプルミエ・クリュの位置づけとしてワイナリーが造っているワイン。
先ほどお伝えした標高差のあるエリアの、ちょうど中腹あたりに位置しています。
3つの畑のワインをブレンドし、その土地を感じることのできる味わいに仕上げています。

試飲してみました。
タンニンはなめらかで溶け込んでいますがしっかりとした酸味とスパイシーさが最高です!

「ヴァレンティ・ヴィンヤード ピノ・ノワール メンドシーノ・リッジ 2013」
ヴァレンティは、ワイン産地としてももっとも有名な場所になります。フィリップス・ヒルの畑は山の上に位置しています。
アンダーソン畑
ブドウの味を見ながら、収穫時期を決めていきます。味の濃さではなく、ブドウの持つキャラクターを活かしたワインづくりを目指しています。
彼はここで4種類のクローン(※)を栽培しています。
※クローン・・・同じブドウ品種(例えば今回はピノ・ノワール)の中にも様々な特徴を持つ異なるDNAの種が存在します。
ワイナリーでは、ワインのスタイルに合わせてクローンの選択を行い、ワイン造りを行います。
おわりに

写真:「2月に来日したトビー・ヒル氏」
すべてのラベルを飲んだ時のインスピレーションで描いているというトビー・ヒル氏。
「ワインは口の中で旅をしているんだ。そのイメージや味わいをラベルにしてるよ」
とのこと。
購入される際は、ラベルを見て決めるのも、良いのではないでしょうか。
お気に入りに登録しました
閉じる