フランスで活躍する日本人シェフvol.1「TOYO」(後編)

パリの6区にあるレストラン「TOYO」の、魅惑的なお料理の数々をご紹介いたします!

by 株式会社モトックス

最終更新日:2016-12-28

では後編。 続きはこちらから・・・
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パリの6区にあるレストラン「TOYO」。
中山豊光氏のお料理はまだまだ続きます。

蒸しあわびとコンソメ
蒸しあわびとコンソメ

焼くよりも柔らかく仕上がる蒸したアワビに、
プルロット・ローズ(きのこ)を添えて、コンソメを流し込みます。
この透明感と奥行きのあるコンソメのバランスが絶妙です。

鶏の土鍋炊き込みごはん
鶏の土鍋炊き込みごはん

鶏の土鍋炊き込みごはんに、
アルバ産白トリュフ、山椒の実と温泉卵が添えられていました。

最後の〆にカレーライスか炊き込みごはんが選べるシステムですが、
今回はおまかせにしたため、炊き込みごはんが出てきました。
付け合せに、温泉卵と山椒の実が添えられています。
土鍋を開けた瞬間に、炊き込みごはんの香ばしい香りが広がったかと思うと、
そのうえにアルバ産の白トリュフをスライスしてもらえるので、
カウンターまで香りが漂い始め、一気に騒然となります!

あっという間にご飯を食べてしまったのですが、
まだお腹にはスペースが・・・と思ったら、
TOYOさんが、「お腹の具合は・・・?」と聞いてくれました。
私が図々しくも「まだ食べる」というと、「了解!」とのお返事で、
リムーザン牛の鉄板焼きステーキを焼いてくださいました。

リムーザン牛ステーキ
リムーザン牛ステーキ

最近はフランスでも和牛ブームなのですが、
やっぱり赤身のジューシーな肉は料理の最後に食べてももたれません。
サレー牛、リムーザン牛、シャロレ牛・・・これらの種は、
フランスを代表する肉のブランドです。

デザート
デザート

最後は抹茶のティラミス、TOYOの定番デザートです。

締めくくりは
締めくくりは

TOYOでは最後に金柑茶が出てきます。
これがとっても美味しいんです!
韓国の食事の最後に出されるような、
生姜が香る柑橘系の甘みのあるお茶です。

TOYOさんの本にもレシピが載っているのですが、
とても美味しいので家で作ってみました。
金柑、氷砂糖、ウォッカのようなスピリッツがあればできます。

クリスマスや友人を招いてのディナーの最後に、
コーヒーではちょっと遅すぎるし、
(我が家でのディナーは午前様になりますので、
 深夜2時や3時にコーヒーはちょっとね)
ハーブティーは定番すぎるし。
ということで最近はこの金柑茶をサービスしています。

シェフ
シェフ

TOYOさんはあまりお話をする方ではなく、
日本の九州男児っぽい寡黙な印象ですが
お客様が何を求めているかを瞬時に判断し、
それをさりげなくサービスしてくれます。

書籍『TOYO CUISINE PARISIENNE SAVEURS JAPONAISES』
書籍『TOYO CUISINE PARISIENNE SAVEURS JAPONAISES』

あ、先ほど「本」のお話をしましたが、TOYOさんは出版もなさっています。

パリ在住のジャーナリストである、増井千尋さんが手がけられた本で、
写真と構成が非常に素晴らしく、価格も非常にリーズナブル。
私のお気に入りの一冊でもあります。
日本語で出版されるかどうかは未定ですが、素敵な本です。
ネットで購入されるか、フランスへお越しの際は、
レストランでもお求めになれます!

投稿者

  • Midorina

    「マダム・みどり」こと、Midorina 。
    フランスワインとフランス料理をこよなく愛すが、実は隠れイタリア好き!?
    フランス人の夫と、陰陽師の名を持つ息子とスイスのローザンヌで3人暮らし。
    フランスのコート・ダジュールに在住していた時に、ワインとガストロノミーにハマり、ついに料理教室を 開いてしまう。
    ボルドーを除くフランスワインの現地スタッフとして活躍中。

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公開日 :
2016/12/21
更新日 :
2016/12/28
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