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世界のワイナリーから 2017/05/22 by 株式会社モトックス 畑にまつわる話
フランス・ボルドー訪問。4月の畑をみてきました。

ヨーロッパの産地を襲った霜

2017年4月の頭に、プリムール試飲会の為、
フランス・ボルドーに行ってきました。
ちょうど、冬の間、休んでいたブドウの樹々が
活動を始め、芽吹きを見せる時期。
4月の最初はこんな感じだったのですが、
4月の末、西ヨーロッパ全体に寒波が
押し寄せ、ブドウの産地も霜の被害に
あったとのこと。

今回は特にボルドー地方がひどく、
生産量が例年の半分ぐらい減るのでは、
というレポートもあります。

厳しい冬のあいだも、畑を丁寧に
メンテナンスしてきたワイン生産者達の
ことを思うと、
やりきれない気持ちになります。

霜にあうと、品質が落ちるのか? 

ちなみに、『厳しい霜の害にあう
=ワインの品質がダメになる』、というのは
正しい解釈では無いです。

霜にあう事で、全く品質に影響が無い
訳ではないけど、年の残りの天候に
よってリカバリーされる事もあります。

霜の害にあった際の一番の
問題点は、生産量が低くなる点です。

昨年、2016年ヴィンテージの
ブルゴーニュのように、霜の害で生産量が
産地によって大きく減ってしまいましたが、
品質は最終的に良かったという年も
あるのです。

ワイナリーで馬が働く話。 

話は変わって、
近年、トラクターで地面を耕すかわりに
馬で耕したり、その他の農作業を行う
生産者がいます。

特にビオディナミ農法を行っている
生産者に馬を使う人が多いです。

馬で畑を耕す事で、機械だと踏み固め
られてしまう土を、柔らかい状態に
保つ事ができ、微生物の動きが良く
なったり、ブドウの樹が、地中深くまで
根を伸ばしていける、という効果がある
ようです。
ボルドー地方でもここ数年、ラトゥールや
マルゴーといったトップシャトーを中心に
馬を使う動きが見られるのですが、
毎回、出張に行くと、他のシャトーの
生産者達が、
「いや、あれ(馬)はプリムール期間中
 しか、いないから。」
と冗談を言ったりします。

まあ、いわゆる代表的な
ボルドージョークってやつです。

その期間だけ馬を用意する方が
かなりの手間ですから、ただの
ジョークだと思いますが(笑)

馬にも休みが確保されるのか? 

気になったので、シャトーの人達に、
「やっぱり馬ですか?
 豚とかじゃだめですか?」
と聞いたら、

「豚は葉っぱや実など、大事なもの
も食べちゃうから ダメだ。」
との事。そりゃそうですね。

パプ・クレマンでは、馬4頭と牛1頭に
農作業に励んでもらっているそうです。
牛もあり、なのですね。

それと、なるほどな、と思ったのですが、
「作業する人間は休日があるからいい
けど、馬は人間の休日も、ある意味
出勤(?)しているから、誰かが世話する
為に持ち回りで休日出勤しなきゃいけ
ないから大変だよ。」という話。

確かにその通りです。

「うちも馬を使おう。」
「嫌ですよ!
誰が休日出勤するんですか?」

なんて会話がシャトーでなされて
いたりするのかもしれないですね。

馬の為に誰かが休日出勤しなきゃ
いけないけど、一応馬達も1週間、
フル稼働では無く、休日は確保されて
いるそうです。

投稿者

やまくみ

やまくみ

ワインの輸入商社にて、バイヤーを担当。
退社後、現在は、気楽に楽しめるワイン道を、
日々、飲みながら考えている。