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解説ワイン用語!『グリップ』
分かっているような、でも、少し曖昧なような、そんなワイン用語を解説いたします。
by Wine-Link
最終更新日:2023-12-28
『グリップ』と言えば、ゴルフやテニス?
ワインのテイスティングコメントで見かけるようになった単語、『グリップ』。
『グリップ』と聞くと、思わずテニスラケットやゴルフクラブの持ち手を思い浮かべてしまいますが、ワインのテイスティングで使う際は、どういう意味になるのでしょうか?
近年、新しく定着してくるテイスティングの用語は英語由来が多いですが、『グリップ(Grip)』も、もともと『固く握る、しっかり掴む』といった意味の英単語です。
『グリップ』は口の中で強い感じ
そして、この『グリップ』がワインのテイスティングで使われる際は、『舌の両側を引っ張られるような、口の中をグイグイ押してくるような』という意味になります。
外観、香り、味わい、の中では、『味わい』の表現の際に使われ、ニュアンスとしてはポジティブに使われる場合がほとんどです。
使われるワインのタイプとしては、赤ワインが多いようですが、白ワイン、ロゼワイン、スパークリングワインにも使われています。
実際、使うとどんな感じ?
実際に、文章の中で使われる際は、
『タンニンにグリップ感があり…』
『後味にグリップの効いた…』
『豊かな酸とグリップ感のある余韻が広がる…』
といった感じの言い回しになります。
赤ワインは多くの場合、量ではないのですが『タンニンを伴った力強さ』が口の中で感じられる場合に使われるようです。
白ワインはこれもまた量が多いという訳ではないのですが、舌を掴んでくるような性質の『酸』が感じられる際に使われるようです。
どんなワインに使われる?
『グリップ』が実際使われているコメントを探していくと、
ドウロの赤ワイン
ボルドーの赤ワイン
南仏の赤ワイン
スペインのテンプラニーリョ
スペインのカベルネ・ソーヴィニヨン
イタリアのランブルスコ
シチリアのグリッロ
ハンガリーの白ワイン
日本のソーヴィニヨン・ブラン
プロヴァンスのロゼ
などのワインのテイスティングコメントの中で使われていました。
さほど特定の品種に偏る、という事もなさそうです。
英語ではどんな感じ?
ちなみに、英語で使われている場面を調べると、
『Grip at the end…』
(最後にグリップが…)
『With grippy tannin…』
(グリップの効いたタンニンと…)
『Gripping tannin with elegance…』
(エレガントなグリップ感のあるタンニン…)
『Acidity to give it grip on the mouth…』
(口中にグリップを与える酸…)
といった表現が見受けられました。
まとめ
今回の用語、『グリップ』は、テイスティングで使われる際は、『舌の両側を引っ張られるような、口の中をグイグイ押してくるような』という意味の、味わいの意味でしたね。
また、機会があったら使ってみてくださいね。
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