【 ブドウまなび部 〜ソーヴィニヨン・ブラン編〜 】 ブドウ学びはワイン選びへの早道! グレープフルーツっぽいの?ハーブっぽいの?ソーヴィニヨン・ブランとはどんな品種?

自分好みのワインを探す時に、ブドウ品種を知っていると、とっても役立ちます。 主要なブドウ品種をざっくり説明していきます!

by Wine-Link

最終更新日:2024-03-28



知っていると、ワイン選びの助けとなるブドウ品種。

今回紹介するのは、白ブドウのメジャーな品種、『ソーヴィニヨン・ブラン』。

ソーヴィニヨン・ブランがどんな品種なのか、ざっくり説明していきたいと思います。




フルーティーな香りに酸味があるスタイル

ソーヴィニヨン・ブランのワインは基本、フルーティーで香り豊か。

グレープフルーツ、白桃、ライムなどを想わせるフルーティーな香りに、草やハーブを想わせる清々しい香り、口に含むと酸が感じられる爽やかなスタイルなものが主流です。

場所や造り方によって、メロンやパッションフルーツなどの、更に個性のはっきりした香りが出たりします。







白ブドウではシャルドネに次いで『メジャーな品種』

ソーヴィニヨン・ブランは、元々、フランスが本場の白ブドウ品種であり、主にボルドー地方、ロワール地方で栽培されていました。

その後、ヨーロッパから世界にワイン造りが広がった際、ソーヴィニヨン・ブランのスタイルは人々をとりこにし、シャルドネと共にメジャーな白ブドウ品種となっていきました。

今では、世界のほとんどの国でソーヴィニヨン・ブランのワインが造られています。人気の国際品種です。





『ニュージーランド』で飛躍を遂げた

ソーヴィニヨン・ブランが各国に広まった中で、跳び抜けて成功を収めたのがニュージーランドです。

元々華やかな品種ですが、ニュージーランドで造られるソーヴィニヨン・ブランのワインは、更に際立ったスタイルのものが多かったのです。

本来のグレープフルーツやハーブの特徴がよりはっきりしているのに加え、パッションフルーツなどトロピカルな香りも加わり、盛りだくさんなのに、酸味が上手くフレッシュにまとめられたようなスタイル。

その独自のスタイルは人々を魅了し、たちまち人気となりました。

それを受け、ニュージーランドでのソーヴィニヨン・ブランの栽培は、国内のブドウ栽培の7割程になり、『ニュージーランド=ソーヴィニヨン・ブラン』のイメージになったのです。





単一で造られること多し

基本的に、単体でも個性に溢れていることもあり、他のブドウ品種と混ぜずに、ソーヴィニヨン・ブランだけでワインが造られることが多いです。

例外は、セミヨンなどとブレンドされることが多いフランスのボルドー地方などです。





基本は『樽』無し

また、その個性から、樽を使って醸造されることは余りありません。

例外としてフランス、ボルドー地方では、樽を使って醸造されることが多く、もう少し落ち着いたスタイルとなります。熟成にも向き、寝かせて良さが出てくるタイプになります。




ボトルは、味わいを表した爽やかな色合い

ソーヴィニヨン・ブランのワインは、そのフレッシュさを表現する為に、瓶の色は、水色っぽい色や、黄緑色なことが多いです。見ていて美味しそうです。

瓶の形ですが、「こういう形に入ってる!」と言えると良いのですが、『なで肩』瓶と、『いかり肩』瓶が混在しています。

いかり肩瓶に入っていることが多いのは、フランス・ボルドー地方、カリフォルニアなど。
なで肩瓶に入っていることが多いのは、フランス・ロワール地方、ニュージーランド、南アフリカなど、です。





まとめ

以上ソーヴィニヨン・ブランについてまとめてみました。

簡単にまとめるとソーヴィニヨン・ブランは、

 - フルーティーな香りに酸味があるスタイル 
 - シャルドネに次いで白の代表的品種
 - ニュージーランドで飛躍を遂げた
 - 単一で造られること多し
 - 基本『樽』無し
 - ボトルは爽やかな色多し

です。

本当にざっくりとした説明でしたが、ソーヴィニヨン・ブランに興味を持った!という方は是非、一度お店で手に取って試してみてくださいね。





投稿者

  • 山崎 久美子

    ・ソムリエエクセレンス(JSA認定)
    ・SAKE DIPLOMA(JSA認定)
    ・DIPLOMA LEVEL 3(WSET認定)

    ワインの輸入商社でバイヤー職を経て、現在は、ワインのなんでも屋をちみちみとやっている。

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公開日 :
2024/03/28
更新日 :
2024/03/28
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