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世界のワイナリーから 2016/04/27 by 株式会社モトックス ボルドーのプリムール
フランス、ボルドー地方で行われるプリムール(新酒)の試飲会にて、2015年ヴィンテージの味わいを現地で確認してきました。

ボルドーのプリムールとは?

プリムールという言葉を聞かれた事が
ありますでしょうか?

プリムールというのは、フランスで
『新酒』を意味するのですが、ボルドーでは
その新酒をまだ樽に入った段階で試飲し、
出来上がる前に売買されるのです。

『先物買い』と訳される事もありますが、
金融の『先物』のように、
損得を争うビジネスでは本来はございません。

何故、そんな事をしているのか?

元々は、シャトーが早めに販売する事で
運営の資金調達出来るというメリット。
買う側は、人気のシャトーを値上がり
する前に購入できる、というメリットが
ありました。

しかし、近年は、良年が続いている事もあり
シャトーは潤っている所が多いですし、
プリムールでの出し値も、市場のニーズを
反映した価格で販売される事が多いので、
値上がりする前に購入するというメリット
が減ってきているという事で、その是非は
議論される事もあります。

しかしながら、ワインの造り手であるシャト
ーや、仲買人のネゴシアンと呼ばれる人々か
ら情報を得て、購入のプランを立てる為には
必要な場である事には変わりありません。

ボルドーという、ブランドのマーケティング
にとっても必要な存在というのもあるでし
ょう。

どんな感じで行われているのか?

例年、4月の1週目に、ボルドーにて
プリムールの試飲会は行われます。

そこに世界各国のバイヤー達が集います。

ユニオン・デ・グラン・クリュという団体に
属しているシャトーは、ポイヤック村、マルゴー村などのアペラシオン毎に一つのシャ
トーでまとめて試飲ができます(毎年持回り)
が、1級を中心に、団体に属していないトッ
プシャトーは、其々のシャトーに行って試飲
をする必要があります。
なので、みんな、グループになって、
ボルドーを南北、右岸・左岸を、何度も巡り
ます。そのうちに、「あのグループ、また会
ったね」という感じになります。

ジャーナリストのスティーブン・スパリュア
氏や、ジャンシス・ロビンソン女史も、試飲
に回っていたのですが、何会場かで、
見かけたりしたわけです。

ボルドーの2015年はどうでしょう?

ボルドーというのは、『5』毎に良年が
めぐってくる、というジンクス(?)があり、
確かに、過去の1970、1990、1995、2000、
2005年等、世紀を代表する、ビッグ
ヴィンテージが5の倍数であった事もあり、
ブドウの花が咲く前から、
「2015も出来がいいはずだ!」
と思っていた人は結構いた訳です。

科学が多くを解明する、この21世紀に??
と思ったりしますが、そうなのです(笑)。
で、実際、天候は概ね良好であった為、
『2015年はグレートヴィンテージだ』と
評価されていました。

実際試飲をしていても、少しクラシックな
タイプで、表にどどんっ!っと出てくるよう
なインパクトのスタイル、では無いですが、
酸とタンニン、果実感のバランスのとれた
良い年に感じました。

ちなみにボルドーは人気の街なのです

ちなみに、ボルドーというのは、
私達にとっては『THE ワインの街』、
というイメージが強いのですが、
実は、街そのものとしても人気があり、
つい最近も、『フランスで住みたい街』
ランキングで一位だったそうです。

歴史ある建物が美しく立ち並び、
程よく都会で、グルマンには外せない
バスク地方に気軽に足をのばせる、
という辺りが人気のポイントなので
しょうか。

確かに、2000年前後からの大改築が
ほぼ終わり、とても素晴らしい
街並みでした。

投稿者

やまくみ

やまくみ

ワインの輸入商社にて、バイヤーを担当。
退社後、現在は、気楽に楽しめるワイン道を、
日々、飲みながら考えている