トスカーナの名門「コルシーニ」家が激戦区・マレンマに所有
かつて開拓不可能な湿地帯だと考えられてきた「マレンマ」地区は、ボルゲリにサッシカイアの登場をきっかけに、アンティノーリ、オルネッライア、そしてアンジェロ・ガイヤも参入し、現在イタリア一の激戦区となっています。
この地で新たにワイン造りを始めたのが、トスカーナでは知らない人はいないほど伝統と最高の位を有する「レ・コルティ=コルシーニ」家なのです。
とはいえ、最初から華々しい成功をおさめたわけではありません。コルシーニ家がすでに所有していた「レ・コルティ」で彼らはキアンティ・クラッシコの代表的な生産者と言われるほどに成長していましたが、ここマレンマでのワイン造りは、1997年、10haからのスタートでした。
最高の条件の畑でつくられるフラッグシップの「マルシリアーナ」
コルシーニ家はもともと、この地に2500haもの土地を所有しています。これだけの土地があれば莫大なブドウ畑をもつことも可能ですが、オーナーのドゥッチョ・コルシーニ氏はそのうち最良の条件をもつ20ヘクタールをプレミアムワイン用の畑とし(うち約70%はカベルネ・ソーヴィニョン)、残りは野生の猪、鹿、鳥などの生息地、そして家族の憩いの場として残すことにしました。
その最高の条件の畑でつくられるのが、フラッグシップの「マルシリアーナ」。名匠カルロ・フェリーニ氏が率いる精鋭醸造チームがこのテロワール独自の味わいをもつワインをつくるためにあらゆる葡萄品種の栽培・醸造研究を重ねて造り上げたワインです。
実はベースのビリッロのとフラッグシップのマルシリアーナはMLF発酵まで同様の行程をたどります。MLF発酵後、タンクごとにどちらのワインになるかが決定され、それぞれ分けて樽熟成の行程へと進んでいきます。
毎年微妙に変わるマルシリアーナのセパージュも、フェリーニ氏自身がワイナリーに足を運び、最終チェックの段階でブレンド比決めているそうです。
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