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フランス ボルドー
シャトー・モンタロン
平均樹齢40年のメルロー100%にこだわる!
ヨン・フィジャックで学んだ女性オーナー醸造家が手がける
「直球勝負」なワイン!
- 555 chemin du Peuy 33240 Saint Andre de Cubzac, France
プルドーム女史により、新しい歴史を刻み始めたシャトー
写真:右手がシャトーのセラー
ワイナリーは、19世紀にヴァンサン・サンクリ(Vincent Saincrit)氏によって造られました。その後3世代に渡ってヴァンサン・サンクリ氏の子孫が所有者でしたが、2003年にフローレンス・プルドームがワイナリーを購入、現在のシャトー・モンタロンとなりました。もともとの優れた条件を持っていた畑に、プルドーム女史の手が加わり、年々その品質を向上させていっています。
夢を実現させた志高き女性醸造家
写真:オーナー醸造家:フローレンス・プルドーム氏
サン・テミリオンのシャトー・ヨン・フィジャックで15年間働いていたフローレンス氏は、「いつか自分のワインを造りたい」という夢を持っていました。そして、強い石灰質で、畑が全て南向き、という大変恵まれた条件を持つこのモンタロンの畑が売りに出されたチャンスを逃さず、購入し自分で醸造を始めました。モンタロンのワインは、堅固なボディと豊かな旨味を兼ね備えており、また、引き締まったボディが印象的な、「クールビューティ」なスタイルです。そのスタイルは男前にワイン造りを語る中に、時に一転してやさしい笑顔を見せる、彼女自身のようです。ひたむきにワイン造りに打ち込む、とても素敵な女性です。
2008年に、実際会った彼女は、本当にさばさばした感じの、かっこいい女性でした。話をしていても、愛想的なコメントは無く、質問にもシャープに返答。一見冷たい人に見えるのだけど、私達が「美味しい」と言うと、ニッコリとスマイル。また、しびれたのが次の話。当時販売していた、2005年もメルロー90%と、ほぼメルローでしたが(10%のみカベルネ・フラン)、2006年からはメルロー100%にシフト。
「何故そんなセパージュなのか、不安定では無いのか?」と問うと、「私は直球勝負がしたかった。メルロー単一で、樽も使わず、ストレートに」との返答でした。渋すぎます。
ワイナリー全体で、環境を大切にする
写真:除草剤を使わず、自然な姿の畑で力強く育つ
自然環境への想いがとても強いフローレンス。ブドウ栽培やワイン醸造だけでなく、ワイナリー自体の活動が環境に悪影響を及ぼさないよう、色々な努力をしています。
[具体的にモンタロンがしていること]
・ラベル、カートンを作る時に環境に良くない素材を使わない。リサイクル素材を使う
・水、電気、ガソリンの使用量を減らす
・ボトルをリサイクル(リサイクル料が発生)
・セキュリティの徹底(電気系統の事故防止、化学肥料の過度な使用をしないetc)
これらの活動をさらにより良いものにするため、「SME」という環境保護の認証期間に2013年から加盟しています。自分たちの生産活動が周辺環境に害を及ぼさないよう、あらゆる面で努力をしている証といえます。2015年6月にはISO14001の認証も取得しています。
環境保全とワインの品質とのバランスを取るため、彼女が選んだのはリュットレゾネ。「Terra Vitis」という認証も取得しており、例えば除草を2畝に1畝だけにするとか、殺虫剤の使用を禁止したり、脇芽の除去を手で行ったりと、徹底しています。将来的にはビオディナミへの転換も視野に入れています。
「冷たいテロワール」で育つ、樹齢の高いブドウ
写真:石灰質の強い、南向きの斜面
2008年に購入した畑は全部で8ヘクタールあります。植わっているブドウの樹齢は非常に高く、メルローで約40年、ミュスカデルだと一番若い樹でも50年以上と非常に高樹齢です。
さらに、「冷たいテロワール」と表現するほどモンタロンの畑は石灰質が強いことで有名です。土壌成分は石灰質層、粘土、砂、堆積土で構成されています。全ての畑が南向きの斜面という絶好のロケーションです。
テロワールの特徴を表現する
写真:モンタロンのセラー
醸造を行う際、フローレンスが一番大事にしているのは、ワインにテロワールの特徴を表現させる事。また、テロワール由来のしっかりとしたタンニンに負けない様に、葡萄は完熟を待って収穫されます。こうしてモンタロンの特徴である「しっかりとした骨格に豊かな果実味のあるワイン」が造られます。
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