チーズに合うワイン ~王道編~

by 株式会社モトックス

最終更新日:2014-01-22

目次

チーズに合うワイン
チーズに合うワイン

「チーズはワインの最良の友」という格言があるほど、チーズとワインの相性は抜群!
でもどんなチーズにどんなワインを合わせたらいいか、迷ってしまうことはありませんか?

専門店にはチーズもワインもたくさんの種類があって、どれがいいか迷ってしまう。結局いつもの…って経験もありますよね。

そんな時、ヒントになるのが「産地同士の組み合わせ」です!

たとえばシャンパーニュとシャウルスのように、同郷出身のワインとチーズを合わせると、ジモピー同士の結びつきでしょうか?不思議と合うんです。

そんな「ワインとチーズの王道の組み合わせ」を、実際に食べ合わせた検証結果とともにご紹介します!

チーズのご紹介!
チーズのご紹介!

エポワス、ロックフォール、パルミジャーノ・・・ナチュラルチーズの有名どころがいっぱいです。

おいしそう~!!

マリアージュ検証開始!
マリアージュ検証開始!

「チーズプロフェッショナル」と「ワインアドバイザー」両方の資格を持つスタッフが、一日かけてがっつり検証しました!

自信をもっておすすめするマリアージュです★

次ページではますフランスのチーズからご紹介します!

フランス編
フランス編
シャウルス×シャンパーニュ
シャウルス×シャンパーニュ

さすが王道マリアージュ!メンバー全員が最も感動した組み合わせ。

シャンパーニュの繊細な泡が、チーズ中心の酸味のあるほろほろとした組織(チョークと言います)を溶かし、旨みとなって口の中で心地よく広がります。
チーズの塩味がシャンパーニュでまろやかに変化!

余韻まで美味しいご褒美マリアージュ!

チーズは【シャウルス】
チーズは【シャウルス】

写真:フランス シャンパーニュ産の白カビタイプ

バターのような濃厚な旨みと軽い酸味が特徴の白カビチーズ。中身はきめ細かく口どけが良い。白カビの定番カマンベールから、もう一歩深めたいときにおすすめ。

カマンベールのような平たくないので、熟成しても中心部に芯が残るのが特徴。その中央の芯(チョーク)は、ふわふわで少し酸味があり、口の中で淡雪のように す~っと溶けていく感じ。熟成の進んだまわりは、とろりとクリーミーで滑らか。2通りの楽しみがあるのがGood!
キノコやヘーゼルナッツの香りがし、シャンパーニュや辛口白ワイン(シャブリ)と好相性。チーズ名になったシャウルスの町はシャンパーニュの南にあり、すぐ南にはシャブリがある。
特にシャンパーニュとの相性は抜群!チョークが細かな泡立ちに絶妙に混ざり合い、クリーミーな食感になるから不思議です。また外側のバターのように濃厚な風味を優しく溶かし、舌を心地よく洗ってくれます。思わず、もう一杯…!

ワインは【シャンパーニュ】
ワインは【シャンパーニュ】

写真:ボーモン・デ・クレイエール グランド・レゼルブ・ブリュット

繊細な味わい、上品な泡立ち!気品あふれる上質なシャンパーニュ。

ワインの詳細はこちら↓↓

今井おすすめ!
今井おすすめ!

シャンパーニュ×シャウルスのエレガントなマリアージュに感動!!

ワインとチーズの酸味がマッチし、それぞれの美味しさが増して広がります!

シャブリも相性◎
シャブリも相性◎

写真:爽やかなマリアージュ

キリっと辛口、すっきりした酸味豊かな味わいのシャブリと、シャウルスのさっぱりとした風味がよく合います。若いシャウルスがおすすめです。

ワインは【シャブリ】
ワインは【シャブリ】

写真:シャブリジェンヌ シャブリ ラ・ピエレレ

リンゴや洋梨のアロマが香り立つ、エレガントなシャブリ。

ワインの詳細はこちら↓↓

ラングル×シャンパーニュ
ラングル×シャンパーニュ

写真:先ほどのシャンパーニュはラングルにも合う!

シャンパーニュの繊細な泡が、チーズ内側のほろほろとした組織を溶かしていく食感が心地良い。チーズの酸味と塩味が強い旨みに変わり余韻まで広がります。

チーズの旨味が余韻がに残るのでそれにひかれてもう一口飲みたくなります!

チーズは【ラングル】
チーズは【ラングル】

写真:フランス シャンパーニュ地方のウォッシュタイプ

シャンパーニュの南東ラングル高原が原産のウォッシュ。通常チーズ熟成中に行う上下を反転させる作業を一回もしないので、上部にフォンティーヌ(泉)と呼ばれるくぼみがあるのが最大の特徴です。

シルキーな口当たりと濃厚な味わい。
シャンパーニュとともに味わうと、舌の上ですうっと溶ける食感が堪能できて最高!


完熟したものはブルゴーニュ赤ワインもおすすめ。上面の泉にシャンパーニュやマールを注いで食べるという通な食べ方もあるそうです。
ウニに似た味わいもあるので、日本酒に合わせるのもツウ。

ロックフォール×ソーテルヌ
ロックフォール×ソーテルヌ

写真:甘×辛ミックス!教科書的王道マリアージュ

100%貴腐ブドウの極甘口白ワイン。甘さだけでなく、実は酸味も豊富に含まれています。
ワインの甘さと酸味が、ロックフォールの強い塩気とミルクの甘みをすべて旨みに変えてしまう、口の中でミラクルが起こります。目が丸くなる、極上の贅沢マリアージュです。

チーズは【ロックフォール】
チーズは【ロックフォール】

写真:フランス アヴェロン産の青かびタイプ

イタリアのゴルゴンゾーラ、イギリスのスティルトンと並んで世界三大ブルーの1つ。2000年以上の歴史を持つフランス最古のチーズの1つで、AOC認定も1925年と最も古く、フランス人にとって大事なチーズ。歴代の王が虜になったそうです。

強い塩味とピリッとした刺激がありながら、ねっとりと濃厚な甘みがあります。

クルミと蜂蜜とロックフォールの組み合わせは定番の美味しさ。合わせるワインは甘口が◎。18世紀の超プレイボーイ、カサノヴァは著書の中で、「ロックフォールと銘醸シャンベルタンを持ちいれば、恋は成就する」と記しており、偉大な赤でも合うはずです。

ワインは【ソーテルヌ】
ワインは【ソーテルヌ】

写真:プティ・ギロー

銘醸ワイナリー「シャトーギロー」のセカンド。100%貴腐ワイン、100%手摘み。ソーテルヌの中では酸味が強め。

ワインの詳細はこちら↓↓

桑田おすすめ!
桑田おすすめ!

甘いものも、塩辛いものも得意ではないですが、極甘口の貴腐ワイン×塩気の強いブルーチーズとの組み合わせは感動しました!
口いっぱいに新しい旨みが広がります!!

ブルーチーズが苦手な方におすすめの組み合わせ!

こなれたボルドー赤も相性◎
こなれたボルドー赤も相性◎

写真:シャトー・グリヴィエール

飲みごろを迎えた2004年ヴィンテージで検証。ロックフォールのピリリと刺激のある塩味をマイルドにして、優しく包み込んでくれます。
チーズが食べやすくなる組み合わせです。

エポワス×ジュヴレ・シャンベルタン
エポワス×ジュヴレ・シャンベルタン

写真:パワフルなマリアージュ

ウォッシュ特有の強い香りが、ブルゴーニュワインと合わせると一挙に旨みへと変化します。エポワスが持つ強い旨みを赤ワインがしっかり包み込みます。

チーズは【エポワス】
チーズは【エポワス】

写真:フランス ブルゴーニュ産のウォッシュタイプ

ブルゴーニュのエポワス村が故郷。かの食通ブリア・サヴァランが「チーズの王様」と讃えたことで有名です。マール・ド・ブルゴーニュ(ブルゴーニュワインを造った葡萄の絞りかすで作った地酒)で洗い上げることが特徴。
最初は塩水か真水で洗い、徐々に加えるマールを増やし、最後にはマール100%で洗い上げるため、表皮には強烈な匂いを放ちます。表皮とうらはらに、中身は旨みのかたまり。中央部はとろとろで、熟成するとスプーンですくって食べます。
ミルクの甘みと旨みが爆発的に広がる、熱烈ファンが多いチーズです。

日本酒や焼酎にも合います。エポワスの強烈な個性が活かされます。キワモノ好きにたまらない組み合わせ!

ワインは【ジュヴレ・シャンベルタン】
ワインは【ジュヴレ・シャンベルタン】

写真:ドメーヌ・コワイヨ ジュヴレ・シャンベルタン ヴィエイユ・ヴィーニュ

樹齢の古いブドウを使用した限定生産の逸品。力強い果実味。

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シェーブル×サンセール
シェーブル×サンセール

写真:爽やか!

栗のようなぽそぽそ、ほくほくした食感のチーズの中に、ワインが染み込んでくる感じ。口いっぱいに旨みが広がります。チーズ単品より、ワインを飲んだ方がより旨味が広がっておいしい!

チーズの酸味とワインの酸味が調和し、より爽やかになる組み合わせです!

チーズは【クロタン・ド・シャヴィニョル】
チーズは【クロタン・ド・シャヴィニョル】

写真:フランス ロワール産のシェーブルタイプ

シャヴィニョール村はサンセールの丘のふもとの小さな村。
クロタンの相性で親しまれる人気チーズ。ほくほくとした栗のような食感と甘みが特徴。若いクロタンは酸味が豊かで爽やかな味わいなので、同郷のサンセール白が相性抜群です。フライパンで焼いてサラダに乗せて食べるのがパリッ子に人気だそうです。

ワインは【サンセール】
ワインは【サンセール】

写真:ミッシェル・トマ サンセール白

グレープフルーツのようなきりっとした酸と豊かな果実味。

ワインの詳細はこちら↓↓

大西おすすめ!
大西おすすめ!

ほっこり優しい気持ちいしてくれるサンセール×クロタン!

ワインのキリットした酸味が、栗のようにほくほくしたチーズの旨みとコクを引き出してくれます!

シェーブル×シノン
シェーブル×シノン

エレガントで繊細な赤ワインと、フレッシュな酸と旨みをもつチーズが寄り添います。特に余韻がきれいに調和。シンプルで贅沢な組み合わせです。

クルミ入りのパンとシノン赤をいっしょに食べるとさらに◎

チーズは【サント・モール・ド・トゥーレーヌ】
チーズは【サント・モール・ド・トゥーレーヌ】

写真:フランス ロワール産のシェーブルタイプ

AOPシェーブルの中で一番有名。原産地はトゥーレーヌ。薪のような棒状、中央にワラを一本通したユニークな姿が特徴です。その藁に生産者名やURLなどが刻印してあるのがユニーク!

若いうちはフレッシュな酸味があり、ロワール白と合います。熟成するとまろやかなコク、ナッツの風味が生まれ、同郷のシノン赤が合います。

ワインは【シノン】
ワインは【シノン】

繊細でエレガント。程よいミディアムボディ。

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イタリア編
イタリア編
パルミジャーノ×ランブルスコ
パルミジャーノ×ランブルスコ

パルミジャーノのぼろぼろした組織と、微発泡ワインのはじける口当たりが溶け合い、なめらかな食感に!
ワインの甘みが旨みに変わり、余韻にまで膨らみ続けます。

ワインもチーズもお手頃なので、マリアージュ初体験の方におすすめ!

チーズは【パルミジャーノ・レッジャーノ】
チーズは【パルミジャーノ・レッジャーノ】

写真:イタリア エミリア・ロマーニャ産のハードタイプ

粉チーズ「パルメザン」の本家本元。脱脂乳で作られるので低脂肪。長期熟成されるのでアミノ酸の結晶が出て、噛むとジャリジャリして食感がいい。
法律で定められた最低熟成期間は1年ですが、一般的には2~3年熟成ものが多いです。
かけらをかじると、じわっと甘みが広がり噛むほどにうまみと香りが立ち上がります。白い粒はアミノ酸が結晶化したもので旨みそのもの。同郷のランブルスコ、生ハム、バルサミコ(熟成して甘みのあるもの)との相性は抜群!!

すりおろしてパスタに、スライサーで削ってサラダやカルパッチョに。

ワインは【ランブルスコ】
ワインは【ランブルスコ】

写真:コンチェルト ランブルスコ レッジアーノ セッコ

ランブルスコで世界最高品質を誇るコンチェルト。とても繊細な泡立ちで、ワインビギナーをも魅了します。

ワインの詳細はこちら↓↓

高石おすすめ!
高石おすすめ!

酒呑みの私もびっくり!なランブルスコ×パルミジャーノの優美な組み合わせ。

もろい食感のチーズと、プチプチワインが溶け合って、旨みのある余韻がたまりません!

モッツァレラ×カンパーニア白
モッツァレラ×カンパーニア白

フレッシュかつ繊細なモッツァレラは、その風味を消さないフレッシュな白ワインにピッタリ。

そのまま食べるより、オリーヴオイルや塩・こしょうをかけて食べると、よりいっそうおいしくなります!
ハーブのような清々しさがあるワインなので、バジルと一緒だとさらに合います。 ということは、カプレーゼにするのが◎ですね!

チーズは【モッツァレラ・ディ・ブーファラ・カンパーナ】
チーズは【モッツァレラ・ディ・ブーファラ・カンパーナ】

写真:イタリア カンパーニアさんのフレッシュタイプ

熱湯を加えて練るという作業を繰り返し、独特の繊維質の組織を作ります。引きちぎる=モッツァレラの語源。
ブーファラ(Bufala)とは水牛のことで牛に比べ一頭当たりの収量が半分以下のため、高価です。色は牛乳製よりもずっと白く、甘みも香りも強い。噛んでみるとジュワ~っとミルクが出てくる感じがたまりません。

今は牛乳製で造られるヴァッカ(Vacca)と呼ばれる手軽で安価なモッツァレラも人気。特に北イタリアで多くで造られ、さっぱりとした味わいです。フレッシュな白ワインと相性○

どちらも、そのままより塩コショウ、オリーヴオイルをかけるなど一工夫した方がワインと合いやすいです!

ワインは【マストロ ビアンコ】
ワインは【マストロ ビアンコ】

ワインの詳細はこちら↓↓

産地同士の王道マリアージュの他にも、組み合わせのヒントがあります!
産地同士の王道マリアージュの他にも、組み合わせのヒントがあります!

①熟成度合いを合わせる方法
若いチーズにはフレッシュフルーティなワイン
熟成したチーズには熟成した強いワイン

②チーズの成分と合わせる方法
【酸味】
酸味の強い若いシェーブルチーズには、フレッシュな酸味のあるワイン
マイルドな酸味のチーズには、コクのあるワイン

【塩味】
塩気の強いブルーチーズと甘口ワイン (ロックフォールにはソーテルヌ、スティルトンにはポルト、ゴルゴンゾーラにはレチョート・ディ・ソアヴェが定番。)

【チーズの脂肪分】
MG(固形分中脂肪含有率)60%以上の濃厚なチーズには、タンニンのしっかりした赤ワイン、MLF発酵させたコクのある白ワインを。
…赤ワインのタンニンは脂肪分をすっきりさせます。また白ワインのマイルドな酸味は、チーズの味いをふくよかにしてくれます。  

【香り】
ナッツの風味のあるチーズには、樽の香ばしさがあるワイン。ハーブをきかせたチーズにはハーブ香のするワインを。
…チーズもワインと同じく様々な香りがあります!

いかがでしたか?
 いかがでしたか?

まだまだ奥の深いチーズの世界、ワインといっしょなら、何倍も楽しめそうですね!

ぜひチーズとワインのマリアージュをお楽しみください!

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公開日 :
2013/09/09
更新日 :
2014/01/22
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