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Wine×Music ~音楽と愉しむワイン~
by 株式会社モトックス
最終更新日:2014-09-18
目次
Wine×Music 音楽と愉しむワイン
「ワインは料理と愉しむもの」というのは一般的ですが、「音楽と愉しむ」というテーマでワインを選ぶとどうなるか、それが今回の特集です。
音楽にまつわる様々なワインをピックアップしましたので、皆さんもお気に入りの1本を探して、是非、音楽と一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか♪
ワイン名・ラベル×音楽
まずは、ワイン名やラベルが音楽と関係のあるものをご紹介します。
コンチェルト(協奏曲)と名付けられたワイン
ワイン名:コンチェルト ランブルスコ レッジアーノ セッコ
国:イタリア エミリア・ロマーニャ
かの有名な貴族、メディチ家の末裔が営むワイナリーで、音楽好きな家柄から、ワインにこのような名前をつけたそうです。
こちらのワイン、微発泡の赤ワインで生ハムやボロネーゼソース、パルミジャーノ・レッジアーノなど、幅広い食事と合わせるとができます。
コンチェルトに対して、アッソーロ(ア・ソロ=独奏)というワインも造っています。
味わいの複雑さを持つコンチェルトに対して、フレッシュな果実感を楽しめるようなワインとなっています。
シンフォニー(交響曲)という名のブドウを使ったワイン
ワイン名:アイアンストーン オブセッション シンフォニー
国:アメリカ カリフォルニア
マスカット種とグルナッシュ・グリ種を交配して産まれたブドウ品種で、
その複雑で、華やかなアロマが交響曲に例えられ、その名がついたとも言われています。
'愛の賛歌’が刻まれたワイン
ワイン名:ダリラ/カントドーロ
国:イタリア シチリア
こちらは楽譜ラベル♪
楽譜はシチリアのラグーザ地方に伝わる愛の賛歌で、よく見ると歌詞まで入っています。
ダリラは女性を、カントドーロは男性の名前で、シチリア版ロミオとジュリエットの出会いの情景が歌われています。
お祭りの時などに地元の方がこの歌を歌って楽しむそうです♪
ジャジャジャジャーン!
ワイン名:グリューナー・ヴェルトリーナー ベートーヴェン第九ラベル
国:オーストリア ウィーン
見ただけで、音が聞こえてきそうなラベルです♪
「運命」や「第九」で有名なベートーベンの顔が大きくラベルになっているこのワイン。
音楽の都「ウィーン」で造られており、ワイナリーの敷地には、あの有名な「第九」が作曲されたといわれているベートーベンハウスがあり、観光名所にもなっています。
年末に、第九を聞きながら飲むのもいいですね♪
味わいはフレッシュで爽やかな飲み口なので、暑い季節にもピッタリ!
ブドウの歌
ワイン名:シャン・デ・ヴィーニュ ジュランソン・セック
国:フランス シュッド・ウウェスト
シャン・デ・ヴィーニュ(ブドウの歌)と名付けられたワイン。
ジュランソンと呼ばれるエリアで突出した実力をもつワイナリー、ドメーヌ・コアペ。
とても上質な甘口ワインを造る事で本国はじめ、世界的に有名なワイナリーですが、彼らが造る辛口も非常に美味です。
味わいに清涼感があり、夏みかんのようで、ブドウの活き活きとした魅力が詰まっています。
一口飲んで、「ブドウの歌」を感じてみてはいかがでしょうか!?
ロックなワイン!?
ワイン名:リースリング・アンプラグド トロッケン Q.b.A.
国:ドイツ ナーエ
なんとも格好いい名前です!
ちなみに、「アンプラグド(unplugged)」とは、ロック、ポップ音楽における、アコースティック(アンプなし)でのパフォーマンスを意味します。
技術の発展した現代、理想の味に近づけるために、様々な手法が生み出されていますが、あえて「伝統的な職人技に還って、自然のままにブドウを醸造を行うこと」をコンセプトに造られています。
甘口主流のドイツワインにおいて、周囲の批判にさらされながらも、国内でいち早く辛口ワインに特化した「ヒーロー」的存在でもある彼らが造るワインには「ロックな魂」を感じずにはいられません。
RITME(リトメ)と名付けられたワイン
ワイン名:リトメ
国:スペイン カタルーニャ
RITME(リトメ)はスペイン語でリズムを意味する言葉です。
こちらのワインを造るワイナリーの名前は「アクスティク・セリエール。」
古木から、ブドウ本来の魅力をアクスティック(生音演奏)のように表現することをコンセプトにワイン造りを行っています。
銘醸地プリオラートでも非常に優れた古いいくつかの畑を選りすぐることで造られるリトメ。
これらの畑があまりに素晴らしく様々な表情を見せることから、土地が奏でるリズムや魂を感じ、ワインにリトメ(=リズム)という名前がつけられました。
音楽への愛を感じるシャトー
ワイン名:ミュゼ・ド・ラ・ファビエール
国:フランス ボルドー
ワイナリーがある村への地域貢献で年に1度、ワイナリーの敷地内でコンサート開催しているシャトー。
オーナーは、大の音楽好きで、音楽から受けたインスピレーションをワイン造りに取り入れています。
オーナー曰く、「ワインはピアノの旋律のようなもの。ひとつひとつの樽で完成されたワインにはならない。ピアノの旋律と同じ。鍵盤の音ひとつひとつを組み合わせて作曲する作業と、ワインを造る作業は同じである。」と熱く語っています。
彼らが造るワイン、ミュゼ・ド・ラ・ファヴィエールの名前には「muse(ミュゼ)」という言葉が入っています。
「muse」はギリシャ神話の芸術の女神達を意味する言葉で、musicの語源とも言われており、ワイン名にも取り入れてしまうあたりに、音楽に対する愛が伝わってきます。
ワイナリー・オーナー×音楽
次は、ワイナリーやオーナーが音楽に関わりのあるものをご紹介します。
JAZZ×Chateau
ワイン名:シャトークロノー
国:フランス ボルドー
JAZZベーシストのカイル・イーストウッドがアルバム制作の録音に使ったシャトー。
カイル氏は、俳優クリント・イーストウッドご子息、現在ベーシスト以外にも、映画音楽を作曲するなど多方面に活躍されています。
「Moon over Couronneau」という曲がアルバムに収録されています。
シャトーの歴史も古く、5世紀におきたイギリスとフランスの戦い「100年戦争」をも生き抜いた大変歴史あるシャトーで、1620年からワイン造りを行われています。
クラシック音楽×ワイン熟成①
ワイナリー名:セリェール・ピニョル
国:スペイン テラ・アルタ
1945年設立以降、長年にわたり大手生産者にワインをバルク売りしてきましたが、4代目オーナー フアンホ氏に変わり自社瓶詰めを開始。
以後、ロバート・パーカー氏をはじめ、各ワイン評価誌からも、そのコストパオーマンスの高さが認められ、高評価を獲得しているワイナリーです。
こちらのワイナリーでは、木樽で熟成させる際に、クラシック音楽を聴かせて熟成させています。
クラシック音楽×ワイン熟成②
ワイナリー名:クロ・デュ・ムーラン・オ・モワーヌ
国:フランス ブルゴーニュ
ブルゴーニュのオークセイ・デュレスに本拠を置き、ビオディナミを実践するワイナリー。
ワイングラスをつくるリーデル社が選ぶ「6つの素晴らしいドメーヌ」の1に選出され、名だたる銘醸ドメーヌとともに、高い注目を集めている造り手です。
こちらもワインの熟成庫に、クラシック音楽を流しながら熟成させています。
音楽を聴かせた植物がよく育つという論文がありますが、ワインの場合、一説によると「音楽を聴かせるとよく熟成する」効果があるようです。
ウィーン交響楽団舞踏会の公式ワイン
ワイナリー名:ヴァイングート・シュロス・ゴベルスブルク
国:オーストリア ニーダーエステルライヒ
写真のオーナーのミヒャエルヒャエル・モースブルッカー氏は元々は音楽を勉強しており、ワイナリーのオーナーになったあとも、音楽家としてコンサートやライブで演奏されています。
また、彼のワインはウィーン交響楽団舞踏会の公式ワインのなかで、シャンパーニュのグランド・メゾンとともに、オーストリア代表のワインとして単独で選ばれています。
元ロッカー×ワイン
ワイナリー名:エフエスティ
国:アメリカ ワシントン
ワシントン州にてワイナリーを構えるエフエスティ。
ワイナリーの設立は2005年ですが、生産するワインのほぼすべてが固定客の予約で埋まっており、現地でも手に入れることが難しい、人気の蔵です。
コンサルタント醸造家のブレノン・レイトン氏は元音楽アーティストとして活動されており、ロックバンドにも所属していたようです。
素晴らしい凝縮感と緻密さ、パワーに溢れるワインは、シアトルのソムリエの間でも注目を集め主要なレストランやバーで取り扱われています。
元サックス演奏者×ワイン
ワイナリー名:クロ・デ・フ
国:チリ
チリのワイナリー、クロ・デ・フのオーナー、ペドロ・パッラ氏。
彼は地質学者として、チリワインにテロワールの概念を持ち込み、数々のスーパープレミアムなチリワインを成功させてきました。
そんな彼も、ワインに携わる前は、ジャズのサックスフォン演奏者として2年ほど活動されていました。
ワイン評価誌の「デキャンター」では、ワイン業界で最も影響を与えた人物50名を紹介する”パワーリスト50”で、3年連続でペドロ・パッラ氏を選んでいます。
いかがでしたでしょうか?
あなたのお気に入りの1本はみつかりましたか??
音楽好きでワイン好きな方はたくさんいらっしゃると思います。
是非、音楽とワインを一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。
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