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ボージョレ・ヌーヴォ2015 現地レポート「生育編」
2015年、ボージョレ・ヌーヴォの最新情報をお届けします!
by 株式会社モトックス
最終更新日:2015-08-05

こんにちは!
マーケティング部ブルゴーニュ担当のOです。
例年夏の盛りに近づく時期にアップしております「ボージョレ・ヌーヴォ現地レポート」。
今年も現地スタッフが生産者を直接取材してきた現地情報をお届け致します!
今回はその第一弾、「生育編」をお届け致します。
7月はヨーロッパで熱波が話題になりましたが、現地ではブドウの生育はどのようになっているのでしょうか。
※※2015年のボージョレ・ヌーヴォ解禁日は11/19(木)です※※
① ジャン・ド・ロレール

毎年その高いコストパフォーマンスで人気の定番ヌーヴォ、ジャン・ド・ロレール。
まずは現在の畑の様子をどうぞ。

冬を抜け春先も生育が順調にすすんだジャン・ド・ロレール。
天候に恵まれ初期の重要なイベントである開花も全く問題が起きませんでした。
その後も素晴らしい天候が続き、他の地区同様に6月上旬に記録的な暑さを更新しております!
開花に問題がなかったため素晴らしい状態で房をつけているブドウたちは、これから収穫に向けて完熟するのみ。
今年の出来は大いに期待できそうです!
② テール・セクレット

珍しい「白のヌーヴォ」、テール・セクレット社のマコン・ヌーヴォ。
今年は暖冬だったのか、4月13日頃からブドウの樹の芽が出てきたといいます。
気温は22度前後と比較的暖かく、4月21日ごろには最初の葉が畑で見受けられました。
4月の最終週は降水量が多く気温も下がりましたが、順調に推移。
5月5日には7,8枚の葉だったのが、12日には12枚へと確実に増えています。
こちらは6/上旬の畑の様子。至って順調ですね!

こちらはブドウの花です!
2014年と比べ成長が早い今年のブドウ畑では、5月29日頃から開花が見られました。
その時の気温は28度から30度という初夏を思わせる晴天。
さらに6月4日から6日まで今年の最高気温を記録。
その気温、35度超えという猛暑の到来です!
開花が無事に終わった畑では、ご覧のように小さなブドウがきちんと実をつけ始めています。
あとは夏を乗り切るのみ!
③ ポール・ボーデ

次はワンランク上の新酒、ヴィラージュ・ヌーヴォものとして人気のポール・ボーデです。
なんとも素晴らしい天候ですね!
思わず顔がほころぶほどに、畑ではブドウが順調に育っていますよ!

こちらは輸出部長のグレゴリー・バルベさん。


このように、隙間なくびっしりと詰まったブドウの房を見ると今年の出来は収穫量を含めてひとまず安心できそうですね。
収穫の予定は9月の1週目を予定しています、お楽しみに!
まだまだ続きます!
④ シャトー・デ・マラドレ

さらに続きまして、シャトー・デ・マラドレです。
このシャトーが位置しているのはまさにボージョレ最南端。
立派なシャトーです!
さて、ブドウの生育状況は・・・
まず、今年はボージョレでもブルゴーニュでも昨年より房の数が少ない、とのこと。
開花異常もなく粒もきっちりと詰まっておりますが、ブドウの樹1本あたりにつく花の数がとても少なかった、ということです。
(昨年は12から14に対して、今年は9未満だそう)
一方で、ブドウの状態は最高そのもの!実に健康的な房が畑では見受けられます。
これは素晴らしい品質のワインになる可能性が大です。9月の収穫が待ち遠しいですね!
ちなみにこちらのワイナリーは8月1日から夏休み。
収穫に備えて、しっかり休みます。皆さんも素敵な夏を!
⑤ ドメーヌ・リュエ

こちらは家族経営で高品質なボージョレを造るドメーヌ・リュエ。
彼らのヌーヴォは実はクリュ・ボージョレと呼ばれる上級の区画のブドウを使っている贅沢なものなんです。
通常のヌーヴォとは一味違う品質のドメーヌものをぜひお試し下さい!

そんなリュエですが、晴天・高気温が続いてこれまた順調に開花がすすみました。
今年は6月の上旬に記録的暑さを更新しており、ブドウもとても健康状態がよく成長しておりますので期待ができそうです。
写真を見ますと、房に隙間なく綺麗に実がついていますね。順調と言えます。
ちなみに7月に入ってからというもの、気温は38度超え。
2000年、2005年、2010年と、私中原の記憶では5年毎にこのような天候を経験しております。
ということは・・・2015年はグレート・ヴィンテージになる!?乞うご期待!
⑥ ドメーヌ・デュ・ヴィスー

毎年素晴らしいワインを造り続けているボージョレ屈指の銘醸ドメーヌ、「ドメーヌ・デュ・ヴィスー」。
そのボージョレの概念を覆すようなフィネス溢れるスタイルに、毎年驚かされております。
こちらがオーナーのピエールさん。
いつもこの素敵な笑顔で迎えてくれるピエールさんですが、あのニューヨーク・タイムズ誌に
「ボージョレを照らす希望の光」と謳われたマエストロなんです!
それではヴィスーの2015年の生育状況を見ていきましょう。

ヴィスーでは、「例年よりだいぶ生育状況が早い、猛暑と乾燥の年」とピエールさんが表現されていました。
あまり暑すぎると心配になりますが、冬の間に十分な雨が降ったため今のところすこぶる順調に推移しています!

今年は開花も完璧。雨にも見舞われず花が落ちることもありませんでした。
さらに6月に入ってからの猛暑のおかげで、畑では全く病気も見られず、ブドウもしっかりと実をつけています!
この調子でいくとシャルドネの収穫は8月25日からを予定しており、ガメイは9月上旬を予定しています。
例年よりも1・2週間早くなるかも知れない、とのことでした。
生育編は以上となります。
11/19(木)の解禁日をお楽しみに!
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