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ブドウ畑の体当たりレポート!傘かけ編
スタッフDのワイナリー作業体験!収穫前の「傘かけ」作業とは?
by 株式会社モトックス
最終更新日:2016-09-16
ワイナリー作業体験第4弾です!
ワイン輸入元モトックスに勤めるスタッフDが甲信某所の畑から不定期連載でお送りしています、畑レポート。今回はその第4弾です。
秋が近づきブドウも収穫時期を迎えました。とはいえ収穫前の畑にはまだすべき作業が残っています。それは「傘かけ」。ブドウの実が結実した後、ヴェレゾン(ブドウが成熟して色が付く)前にする大切な作業です。
主には『棚仕立て』と呼ばれる仕立て方法の畑で行い、食用のブドウでは絶対に欠かせない作業です。いつもの山梨から場所は変わり、今回は長野某所にて棚仕立てのメルローに傘かけを行ってまいりました。
「もう収穫」という時期なのに少し遅れた傘かけをレポート致します(汗)。
作業当日は夏空の快晴に恵まれました!
ただ、とにかく暑い!!1haのメルローに傘かけをしていきます。
この写真を撮っているころには早くも、仕事後に美味しいビー●を飲むことしか考えることができませんでした。
いざ、傘かけ!!
さて、結実したブドウ一房一房に雨避けシートをかぶせていきます。
このシート、雨を弾くツルツルの紙のようなものですが、具体的にどんな素材かはわかりませんでした…
この傘かけは英語では「Rain-Cut」と表現されますが、その名の通りブドウを雨から守るために行います。ブドウ農家さんの間では「雨の日はブドウに触らない」というのが常識で、結実後の雨はブドウの大敵。
しかも、ブドウの成熟に重要なヴェレゾンから収穫までの8月~9月下旬までの日本列島は台風が頻繁に来て、雨も多くなります。せっかく育てたブドウを濡らさずに雨から守ることはとても大切なことなのです。
作業工程
そんなブドウの生育を左右する重要作業ですが、作業の内容としては至ってシンプル!
写真のように房の付け根に傘かけ専用の雨避けのシートを巻きホチキスで止めていきます。
ヴェレゾン前のメルロー。まだ青々としています。
傘かけ用のシートです。
シートの切込み部分に房の根元を入れて丸めます。
ホチキスで止めたら、完成です!
今までご紹介してきた畑作業の中で一番の単純作業です(笑)。でもこれを畑にあるブドウのすべてにやりますので、少人数でやると途方もない作業です。
個人で営んでいる小さい農家さんは人伝に傘かけ要員を募集してみんなで一気に作業します。近頃では、FacebookなどのSNSサイトで傘かけや収穫作業の募集をかけるワイナリ―も多いのでご興味ある方は是非ともチェックして見てください。
作業も終わり…
この日は20名で1haの作業でした。
最初は四苦八苦しますが、慣れてくると作業スピードも格段と上がります。
当初の予定より圧倒的に早く、わずか2時間で作業は終了!!
日が沈む前に夏の美味しいビールを頂きました。
次回はいよいよ収穫になります!!
一年の集大成です。お楽しみに~
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