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ドイツのVDPワイナリー オープンセラーNight☆★ in ファルツ
ワシのマークの“ドイツ最強ワイナリー軍団”イベント潜入レポート!
by 株式会社モトックス
最終更新日:2017-01-12
目次
ワシのマークの“ドイツ最強ワイナリー軍団”
ドイツ在住アラサー女子てんどーねです。
突然ですが、ドイツワイン用語の『VDP』をご存知でしょうか?
そうそぅ、「ビデオ/DVD プレイヤー」ね…って、違います!
VDPとは、<Verband Deutscher Prädikats- und Qualitätsweingüter>といい、この長〜い名前を分かりやすくすると『ドイツ高級ワイン生産者協会』、ということになります。
その名の通り、「そんじょそこらのワインとは一線を画した高品質ワインを造ろうぜッ!!」というモットーの下、1910年にはその前身となる団体が結成されていた大変歴史のあるドイツの最強ワイナリー軍団。
現在は200強のワイナリー(ドイツ全体の生産者の2%程だそう)が会員。独自の格付け制度で造られた彼らのワインは由緒ある『黒鷲』のマークが付けられ、世界のワインマーケットを魅了しているワケです。
つまりは、このワシのマークが入ったドイツワインは大変高品質&美味しい(そして比較的お値段の張る…)ワインということになります!
VDPナイト☆★の実態とは・・・
さて、今回はそのVDPワイナリーのイベントに参戦してきたのであります!
しかも遠路遥々、ワイン聖地ファルツまで車で3時間以上・・・遠い。(相棒のS氏、運転をありがとう。後にハンドルキーパーの氏にふりかかる悲劇は、このあとすぐ! ↓ )
このイベントは、「VDP オープンワイナリーナイト/VDP.Nacht der offenen Weinkeller」と言いまして、ファルツエリアのワイン街道沿いにある生産者たちが夕方5時〜夜11時までワイナリーを開放して、VDPワインの試飲やワイナリーの見学が自由に出来る、というてんどーね的にはかなりウキウキする内容。
会場となる8つのワイナリーにはそれぞれ3〜4社のゲストワイナリー(もちろんゲストもVDP生産者!)が来ていて、1つのワイナリーでいろんな生産者のワインが楽しめる、というもの。
どの会場にも出入り自由でお一人さま20ユーロ。最初の会場の受付でチケット購入と同時に手首に特製のVDPリボンが巻かれます。
1つ目の会場に入ってさっそくビックリ!
こんな寒い冬の夜(そして来てみるとまぁ〜結構な田舎なのに)、狭いワイナリーの中はグラスを片手に試飲するお客さんでいっぱい!ワインの木樽の横でライブ感溢れる試飲ができます!
そしてもう一歩奥に足を踏み入れてみると、さらにビックリ!!
ワインの発酵や熟成が行われるステンレスタンクのセラーが、普段は赤ワインが静かに眠る木樽のセラーまでもが、まるでナイトクラブかのようにカラフルにライトアップ、、、というかミラーボールでギラギラな感じに!!
さすがに踊りだす人はいませんでしたが、この光景はなかなか他の所では見た事がありません・・・。
ファルツ名物にも舌鼓♪
各会場、いくつかフードスタンドも出ておりまして、必見はこの地方の郷土料理『フラムクーヘン』!
ご覧の様な、薄い生地にチーズ、タマネギ、ベーコンがのったごくシンプルなお料理(注:ピザではありません、あくまでフラムクーヘン!)。
釜で焼き上げる職人さんは隣街のアルザスからお越しのフランス人でしたが、アルザスの名物でもあるんですね、コレ。
このエリアのリースリング種やブルグンダー系の白ワインと抜群の相性でした。
さてと、次の会場へ・・・ところがここで悲劇が@#%*!!!
隣接した1つ目と2つ目の会場での試飲を終え、受付でもらった各会場の地図にある住所で次のワイナリーへ向かおうとすると...
「目的地まで およそ 30分です(byカーナビ)」
「え・・・?!(by てんどーね)」
そうです、次の会場へは車で30分。
次のワインまでこのドイツの、田舎の、冬の、夜の道を、、、車で30分。
ドイツの夜の田舎道は本当に真っ暗で、車の往来もまばら。ワイン銘醸地のど真ん中なので、たぶん両サイドは果てしなくブドウ畑が広がっているハズなのですが、真冬の闇夜で暗黒と化して全く目視では確認できず。。。(トホホ。。。)
そして移動距離を甘く見ていたハンドルキーパーS氏は、この先一切試飲できず。
(※ドイツの法律ではグラス1杯程度なら飲んでも運転OKなので、飲み込まないうがい方式で試飲をしていたんですがこの先の移動を考慮して完全ストップ!)
実は他の来場者のみなさんはほぼ地元の方で(そういえばみんなコテコテのファルツ弁でした…)移動の事を熟知しているので必ずグループで来場、最低1名はハンドルキーパー役がいるのだそうです(もちろん彼らも入場料徴収されてましたが)。
虹色ワイン片手にバンドのライブ演奏でノリノリ♪
どの会場でもセラーはカラフルにライトアップされており、どこも大変な賑わい。普段はなかなか入れない倉庫やバリック(熟成樽)室も開放されており、とても雰囲気のあるイベントです。
ただし、光源がカラフルなライトアップとキャンドルの明かりのみ、というかなりムーディな(←死語?!)環境下では、ワインの色合いが全く分かりません。笑
赤ワイン、白ワイン、いや、これはロゼワインか、それとも虹色ワイン?!...
飲酒運転撲滅家S氏の脱落により、結局一人で全部試飲するハメになりましたが、さすがにVDPワイン、どれも非常に美味しゅうございました。
最後の会場では、ハンドルキーパーも楽しめる(?)バンドのライブ演奏が。
夜中の11時ですが、緑のジーパンのヴォーカルのお兄さんが、シュペートブルグンダーが眠るバリックの横で大熱唱。
そういえば、ヘビーメタルがかかったスピーカーをワインのタンクに入れて熟成させる、という試みをしているワイナリーが先日夕方のニュースで取り上げられていて興味深かったのですが、このお兄さんの歌声もシュペートブルグンダーに届いているのでしょうか・・・
ドイツ流 冬夜の屋外ではワインをこう愉しむべし
結局夜の宴が終幕したのは予定を大幅に超えた12時半…。
冷たいドイツの冬の夜、ムーディなキャンドルやミラーボールの明かりでVDPワインを思いっきり愉しんだ優雅な時間。
(・・・密かにカイロを腰に貼っておいて正解!)
悪くない週末でございました。
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