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北イタリアのおいしいワインの話
旨ワインの産地、ヴェネト州にフォーカスします!
by 株式会社モトックス
最終更新日:2016-12-27
目次
北イタリアのおいしいワインの話
![北イタリアのおいしいワインの話](https://wine-link.net/cache/images/paragraph/e9/e6/f7bf6a2059817aefed231ac216cb73b233b7e9e6.800x500.cut.jpg)
こんにちは!
今日は北イタリアの
おいしいワインの話をご紹介いたします。
「北イタリア」といえば、代表するワインの中にピエモンテ州のバローロ(イタリアワインの王)やバルバレスコ(女王)があり、目にする方も多いと思います。
しかし!
今回フォーカスするのは同じ北イタリアでも「ヴェネト州」。
どこ?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
実は意外に多くのレストランのワインリストに載っていて、知らない間に飲んでいるかもしれないワイン産地なのです!
旨ワインの産地、ヴェネト州にフォーカス!
![旨ワインの産地、ヴェネト州にフォーカス!](https://wine-link.net/cache/images/paragraph/99/65/18df7797ad19086dc24117acd6734c3490c79965.800x500.cut.jpg)
ヴェネト州は地図でいうと赤い部分。
州都はヴェネツィア、水の都として観光地としても有名です!
『ロミオとジュリエット』の舞台となった街としても有名なヴェローナがあるのもこの州になります。
北イタリアのワインはトスカーナやピエモンテが有名な産地として知られていますが、
実は近年ではヴェネトは生産量が全20州中、なんと第一位なのです!(2016年 日本ソムリエ協会教本より)
ヴェネト州ではいろいろな銘柄のワインが造られていますが、有名ワインは↓
・ソアーヴェ(白)
・プロセッコ(スパークリング)
・ヴァルポリチェッラ(赤)
今回はこのうち、ソアーヴェ(白)とヴァルポリチェッラ(赤)が主役です。
「ソアーヴェ」や「ヴェルポリチェッラ」をご存じない方も多いとあると思いますが、これがとってもおいしいワインなんですよ。
ソアーヴェ/ソアーヴェ クラッシコの違い
![ソアーヴェ/ソアーヴェ クラッシコの違い](https://wine-link.net/cache/images/paragraph/8c/24/f053829059a76b6b0f201cf647bb623a53ba8c24.800x500.cut.jpg)
写真:(手書きの地図ですいません)
「ソアーヴェ」とは、ここヴェネト州の地区名の一つです。
ここで造られる、一定の基準を満たすワインは、「ソアーヴェ」を名乗る白ワインとなります。
品種は、イタリア得意の土着品種!
「ガルガーネガ」と「トレッビアーノ・ディ・ソアーヴェ」です(ブドウの使用比率や、何パーセントまで何を使用、と決まっています)。
ガルガーネガはイタリア北東部で主に栽培されているブドウ品種。産地により味わいが異なりますが、品質の決め手になるのはその収量。
「ソアーヴェ」の中でも古くからブドウが栽培されていた地域のものは「クラッシコ」の名前が付けられます。
まとめるとこんな感じ↓
・ソアーヴェ:シンプルな味わいが多く、カジュアルに普段使いしたい味わい。
・ソアーヴェ クラッシコ: 複雑でミネラル感がある味わい。長熟向きな高品質。
すっきりとした味わいが特徴で、ミネラルが特徴なので前菜の時に合わせていただくのがおすすめです。
おすすめソアーヴェはこれ!
![おすすめソアーヴェはこれ!](https://wine-link.net/cache/images/paragraph/d7/bb/2f0477289a1b3e875cdce1af2e3532e3dee2d7bb.800x500.cut.jpg)
「モンテ チェリアーニ ソアーヴェ」
こちらは平均樹齢30年の単一畑(一つの畑で収穫したブドウからワインが造られている)のソアーヴェ。
先ほど、クラッシコがついていないものは、味わいがシンプル、と書きましたが、このワイン、かなり果実味にボリュームがあります。
酸も感じられますが、果実の香りが豊かで、口の中に広がるフルーツの味わいがたまりません!!
おいしいポイントはこちら!
★ソアーヴェなのに果実味しっかり!飲みごたえ抜群!★
ヴァルポリチェッラとは何ぞ
![ヴァルポリチェッラとは何ぞ](https://wine-link.net/cache/images/paragraph/12/53/b6298e0a68987c2a0886915bbfedc674f5dd1253.800x500.cut.jpg)
はい、きました。
なんとも発音しにくい
「ヴェルポリチェッラ」。
なんぞや、と思っている方、
これからワイン選びに一つ候補が上がること間違いなしです。
ヴァルポリチェッラも地区の名前。
たくさんのブドウ品種が混ざっていますが、重要な品種は
・コルヴィーナ
⇒メイン品種。酸味とタンニンが特徴
・ロンディネッラ
⇒香りとボリュームが特徴
この二つです!
ヴァルポリチェッラには4つの分類があるのですが、甘口と辛口の区別をもつ、とてもユニークな銘柄です。
4つの分類はこちら↓
・ヴァルポリチェッラ (辛口)
・ヴァルポリチェッラ リパッソ(辛口)
・レチョート・デッラ・ヴァルポリチェッラ(甘口)
・アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ(辛口)
レチョートとアマローネが付く下の2つは「アパッシメント(ブドウの陰干し)」というプロセスを経たこの地域の伝統的な銘酒です!
凝縮した味の秘密
![凝縮した味の秘密](https://wine-link.net/cache/images/paragraph/13/c4/91cb976e641c92bf55e105d3507c77ed54fb13c4.800x500.cut.jpg)
【アパッシメント】とは、ブドウを陰干しをすることで、水分を蒸発させ、糖度やエキス分を凝縮させることです。いわゆる「干し葡萄」の状態にします。
![](https://wine-link.net/cache/images/paragraph/f0/90/c5c97375c9d50217f44c5aee32b4c68f9671f090.800x500.cut.jpg)
水分をとばしたブドウを使用することから、1本のワインを造るのに、通常1kgのブドウでできるところ、3kgが必要となります。
それゆえ、果実の詰まった味わいは、秋冬のお料理にはベストマッチ間違いなしです!!
ただし、手間暇かかっているため値段がとても高いもの。
コスパワインを生み出す方法
そこでおすすめなのはリパッソ!!
リパッソとは、アマローネを造る際にアパッシメント(陰干し)したブドウの搾りかすをヴァルポリチェッラに混ぜて作るワインのこと。
通常に造ったワインは「ヴァルポリチェッラ」、アマローネに使用したブドウの搾りかすを入れて、もう一度発酵させたものは、「リパッソ」となります。
アマローネの風味を感じられ、それでいてお値段がとってもお手頃!!!
おすすめヴァルポリチェッラはこれ!
![おすすめヴァルポリチェッラはこれ!](https://wine-link.net/cache/images/paragraph/1d/20/c2cad2ccc461dfc2d7b47d9971da61ef99871d20.800x500.cut.jpg)
「モンティ・ガルビ ヴァルポリチェッラ」
こちらは、ラベルに「リパッソ」と表記のある、ヴァルポリチェッラです。
チョコや凝縮した果実の風合いがありながらもしっかりと酸も感じられるので、飲み疲れせずに楽しめます!深みがあってスパイシーさもあるので、フルボディがお好きな方にはもってこいです!
お値段手ごろにアマローネの風味が楽しめるので、レストランで見つけたらちょっと得した気分になれますね!
おいしいポイントはこちら!
★手軽にアマローネの風味を愉しめる、超コスパワイン★
おいしいワインの話
![おいしいワインの話](https://wine-link.net/cache/images/paragraph/a3/05/eeda0ebb8e063d9c02acefd1f48550facffaa305.800x500.cut.jpg)
レストランに行くとたくさんのメニューの中から自分の好みを探し当てるのは難しくもあり、楽しい時間でもあります!
今まで「なんだろう」と思っていたワインにも、是非目を向けてみてください!
ソアーヴェにするのか、ソアーヴェ クラッシコにするのか。
リパッソって確か、お得感あるワインだった!なんて思いながらワインリストとにらめっこしてみていただければ幸いです。
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