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世界を代表するスパークリングワイン10
シャンパンを始めとする、世界の代表的なスパークリングワインを10種、紹介してみたいと思います。
by Wine-Link
最終更新日:2023-10-23
目次
特別感がたまらないスパークリングワイン。
料理に合わせやすいのも良い点ですよね。
今回は世界各地で造られるスパークリングワインの中で、代表的な10種を紹介してみたいと思います。
シャンパーニュ 〜どっしりとした味わい〜
間違いなく、最も有名なスパークリングワインはシャンパーニュですね。
一般的には『シャンパン』と呼ばれる事の方が多いかもしれません。
シャンパーニュはフランス、シャンパーニュ地方でのみ造られる瓶内二次醗酵の本格的なスパークリングワインです。
余りに知名度が高すぎて、シャンパーニュはスパークリングワインの中の一種類なのに、どんなスパークリングワインでもシャンパンとかシャンペンと呼ばれちゃう事も多いですね。パスタがスパゲッティーと呼ばれがちなのと似ています。
全般的に熟成感が表に出ているタイプが多いので、味わいはどっしりしている事が多いです。あと、製造にコストがかかるので、お値段としてはやや高めですね。
プロセッコ 〜すっきり清涼感〜
プロセッコは今やシャンパーニュを抜いて、世界で一番売れているイタリア産スパークリングワインです。
プロセッコは観光地として名高い、イタリア北部の街、ヴェネチアの北に広がる地区で造られています。白だけでなく、最近はロゼの製造も認められるようになりました。
ほのかにフルーティーさがありながら、全体的にはすっきりとした清涼感のあるスタイルにまとまっているものが多いです。アペリティフとしても最適です。お値ごろなものが多いので普段飲みにも使えますね。
カバ 〜本格的製法なのにお値ごろ〜
スペインバルブームと共に、日本でもすっかり定着したスペイン産のスパークリングワイン、カバ。
名前も短く覚えやすいですよね。
スペイン北部のペネデス地方を中心として造られるスパークリングワインで、シャンパーニュと同じ瓶内二次醗酵という本格的製法で造られるのに、値ごろなものが多いのが魅力です。
基本、キリっとした辛口のものが多いので食事と合わせやすいです。
従来の地ブドウを使ったドライなタイプに加え、シャンパーニュと同じ品種を使った少しふくよかなタイプもあります。
アスティ・スプマンテ 〜癒しの甘さ〜
アスティ・スプマンテは、イタリアの北部、ピエモンテ州のアスティ地区で造られる、マスカットの甘口のスパークリングワインです。アルコール度数も7〜8%前後と低めで、飲みやすい1本です。
これは、普段ワインを飲まれない、デザート好きな方には絶対に喜ばれます。甘くて低アルコールだからといって、ついつい飲み過ぎちゃうので注意です。
スプマンテ 〜イタリアのカジュアル泡〜
スプマンテは、イタリア語で『スパークリング』という意味で、イタリアのスパークリング全般がこう呼ばれています。
先程のプロセッコもアスティ・スプマンテも、このスプマンテというカテゴリーに含まれます。
値段が安く、さらりとしたものが多いので、いろんな場面で気楽に開けられます。
大抵がさらりとした辛口ですが、アスティ・スプマンテのように甘口もあるので、裏ラベルを見て確認すると良いです。
クレマン 〜シャンパーニュ地方以外のフランスの本格製法の泡〜
写真:写真はアルザスの『クレマン・ダルザス』
クレマンは、フランスのシャンパーニュ以外のいくつかの特定の産地で、シャンパーニュと同じ製法で造られる本格的なスパークリングワインです。
『クレマン・ド・〇〇(産地)』という名称で、代表的なものに、『クレマン・ド・ブルゴーニュ』、『クレマン・ド・ロワール』、『クレマン・ド・ボルドー』などがあります。
シャンパーニュに近い複雑な味わいのものが多いのですが、地方によって、使っている品種が違う事もあり、地方によって味わいが異なる、『ご当地泡』みたいな感じです。
ランブルスコ 〜赤のスパークリングワインならこれは外せない〜
珍しい、赤いスパークリングワイン。
イタリア北部のエミリア・ロマーニャという、パルミジャーノやバルサミコの名産地としても有名な州で造られる赤の辛口のスパークリングワイン。一部甘口、ロゼ、白もあるけれど、主流は辛口の赤です。泡の強さはやや控えめです。
赤のスパークリングワインなので、タンニンの渋みの働きがあり、脂を含んだお肉料理にとても合います。泡+赤ワインな訳で、ビールだと黒ビール的な存在と言ったら良いでしょうか。焼肉に、バーベキューにも最高な1本です。
フランチャコルタ 〜イタリアの本格的スパークリングワイン〜
イタリアのロンバルディア地方で造られる本格的な瓶内二次醗酵で造られるスパークリングワインで、イタリア版、シャンパーニュという感じです。(←イタリアの皆さんがちょっと不満な表現かも。)
シャンパーニュと同じく長く寝かされて造られる1本で、泡のキメの細かさはシャンパーニュと似ているな、と思うのですが、シャンパーニュ程熟成感が表に出ていないものが多い気がします。
ゼクト 〜ドイツの泡〜
写真:『SEKT(ゼクト)』と書かれます
ドイツで造られるスパークリングワインです。主流は辛口で、色は白、たまにロゼがあります。
ここまでに紹介した他のスパークリングワインに比べると市場に並んでいるのは少な目かもしれません。
各国でスパークリングワインに好んで使用されるピノ・ノワール(ドイツでは、シュペートブルグンダーと呼ばれます)や、ドイツを代表する品種リースリングなどが使われます。
色んな国のブリュット 〜ブリュットという単語は覚えておくと便利〜
写真:写真はオーストラリアのブリュットです
ブリュットというのは、『辛口のスパークリングワイン』のことを指す単語ですが、、各国で造られています。
国によりますが、値ごろなものも多くあります。日本の売り場でよく見かけるのは、チリ、オーストラリア、カリフォルニア、辺りのものです。使われているのは、ピノ・ノワール、シャルドネといった、シャンパーニュと同じ品種が多いです。
色んな国のものを、ひとつにまとめてしまうのは少し乱暴ではありますが、スティルワインに比べると、各国の味わい、スタイルの差が少ない気がします。
キャップ・クラシック 〜南アフリカの本格的スパークリングワイン〜
最後に紹介するのは、キャップ・クラシック。
南アフリカで造られる、本格的な瓶内二次醗酵で造られる泡です。
南アフリカでスパークリングワインのイメージはあまり無いと思いますが、品質の高いものが多く造られています。是非一度お試しいただきたいです。
まとめ
以上、世界のスパークリングワイン10種、紹介してみました。
『世界各地のブリュット』の所でも触れましたが、『アスティ・スプマンテ』、『ランブルスコ』以外は、スティルワインに比べて、味のスタイルの幅が少ないので、どれを買ったらいいのか分からない場合は、価格である程度決めても良いのかな、と思います。
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