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【 ブドウまなび部 〜カベルネ・ソーヴィニヨン編〜 】 ブドウ学びはワイン選びへの早道! 渋いの?重たいの?黒ブドウの王道、カベルネ・ソーヴィニヨンとはどんな品種?
自分好みのワインを探す時に、ブドウ品種を知っていると、とっても役立ちます。 主要なブドウ品種をざっくり説明していきます!
by Wine-Link
最終更新日:2024-07-08
目次
知っていると、ワイン選びの助けとなるブドウ品種。
今回紹介するのは、黒ブドウ品種の代表的存在、『カベルネ・ソーヴィニヨン』。
カベルネ・ソーヴィニヨンがどんな品種なのか、ざっくり説明していきたいと思います。
世界中で広く栽培
ワイン用の黒ブドウ品種では、間違いなく一番有名なカベルネ・ソーヴィニヨン。
もともとの主な産地はフランスのボルドー地方。数々の銘醸ワインが造られてきました。
しかし、環境適応力が高いカベルネ・ソーヴィニヨンは、アメリカ、チリなどを中心に多くの国でどんどん栽培が広っていきました。
現在では、ワイン造りをしている国でカベルネ・ソーヴィニヨンが造られていない事は無い程です。
色が濃くて、フルボディ
カベルネ・ソーヴィニヨンのワインの特徴は、実が小粒で皮が厚い事もあり、色が濃くて、しっかりしています。
香りはブルーベリーやブラックベリーなど、黒っぽい色の濃い実を想わせる感じ。
味わいは、渋さと酸味のバランスが良く、複雑で、深みのあるタイプです。
しかし、産地によってタイプは変化します。
写真:カベルネ・ソーヴィニヨンの粒は小さ目
ボルドーなどのエレガントなタイプ
本場であるフランスのボルドーは、全体的に『エレガントなタイプ』です。
カベルネ・ソーヴィニヨンの産地としては比較的涼しいので、酸味が効いています。
カシスなどの黒い果実に加え、杉などの清涼感のある香りや、胡椒やアニスなどのスパイスの香りがあります。
また、ボルドーは、他の品種とブレンドするのが特徴です。基本、メルロー、カベルネ・フラン等とブレンドし、バランスを取ります。
イタリアの北部やワシントン州など、他の冷涼なエリアもこちらのタイプに近いですね。
写真:ボルドーには、歴史あるシャトーも数多く存在する
カリフォルニアなどのがっちりしたタイプ
それに対して、温暖で日照量の多いアメリカのカリフォルニアや、チリ、オーストラリアなどで造られたものは、『がっちりしたタイプ』です。
酸味が控えめで、完熟した果実の香りで、味わいも果実味の強いタイプです。
黒い果実に加え、タバコ、チョコレートなどの香りも感じられ、口の中でがっちりとしたボリュームがあるものが多いです。
また、この辺りでは、多くの場合、カベルネ・ソーヴィニヨンは単一でワインが造られます。
写真:日照量も多く、果実が完熟しやすい
長い熟成に向く
カベルネ・ソーヴィニヨンという品種は、『長い熟成に向く』という特徴もあります。
タンニンと酸が多く含まれたカベルネ・ソーヴィニヨンのワインは、酸化に強く、長く寝かせておくのに向いています。
時間がたっても劣化しにくい、というだけでなく、3年、5年と熟成させる事で、角が取れて口当たりが良くなったり、若い頃には無かった香りが出て来たりします。
基本は『樽』あり
また、カベルネ・ソーヴィニヨンは、樽で熟成される事が多い点も特徴です。
香りも味わいも弱いワインは樽で寝かせると、樽に負けてしまう感じがあるのですが、カベルネ・ソーヴィニヨンは酸・タンニンが多く含まれていて、しっかりとしているので、樽で寝かせるのに向いているのです。
樽で寝かせることで、ボディが更にしっかりし、樽のニュアンスが感じられたりします。
写真:小樽で熟成される事が多い
探す時は『いかり肩』のボトル
カベルネ・ソーヴィニヨンのワインは大抵の場合、いかり肩の瓶に入って売られています。
なので、カベルネ・ソーヴィニヨンを探す時は『いかり肩の瓶』を探してみましょう。
ちなみに、このいかり肩の瓶は『ボルドー瓶』と呼ばれる事もあります。
写真:澱が肩で止まりやすいから、この形らしい
まとめ
以上カベルネ・ソーヴィニヨンについてまとめてみました。
簡単に振り返ると、カベルネ・ソーヴィニヨンは
- 世界中で栽培されている人気品種
- 色が濃くて、フルボディ
- ボルドーは『エレガントタイプ』、
- カリフォルニア、チリなどは『がっちりタイプ』
- 『長い熟成』に向く
- 基本じゃ『樽』あり
- ボトルは『いかり肩』
です。
本当にざっくりとした説明でしたが、カベルネ・ソーヴィニヨンに興味を持った!という方は是非、一度お店で手に取って試してみてくださいね。
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