今日の美味しいを探しに行こう。 - 身近にツナガル、ワインの世界。

販売店・飲食店の方

マガジンを読む

  • 世界のワイナリーから

ボバル3種、飲み比べました!!

~ スペイン産ワイン用ブドウの地品種 ボバルとは ~

ボバルって?

スペインワインと聞いて出てくる品種は何ですか?

テンプラリーニョ
モナストレル
アルバリーニョ
アイレン

・・・あたりでしょうか?

最近ではカベルネ・ソーヴィニヨンなどの国際品種も栽培されていますね。


ですが皆様、一つ追加で覚えていただきたい品種がございます。


それが【 ボ バ ル 】なのです。

今回はボバルのワインで名声を得たポンセというワイナリーのワインを3種飲み比べてみました。


今回飲んだボバルワインの作り手

ワイナリーはスペイン中央部、セントロにある、マンチュエラに位置します。

目線を右上にずらした場所にあるカタルーニャはスパークリングワインのカバで有名な産地です。


オーナー兼醸造家のフアン・アントニオは幼い頃より父親の手伝いでブドウ栽培に携わってきました。14歳からは醸造学校に通い、19歳の若さでテルモ・ロドリゲスの醸造責任者として活躍。

そんな彼はやがて自らのワイン造りを夢見るようになります。

そして「品種の純粋さに賭けるべきではないか」と思い立ち、ついに地元品種でありながらマイナーとされていたボバルを用いたワイン造りを開始しました。

昔から実家の畑に植わっていたボバルのなかには樹齢90年を越すものも。

「今ブドウの樹や畑が何を欲しているかを見極めて、それをしてあげることがとても大事だ」と語ります。


「フアン・アントニオ・ポンセ氏」

初ヴィンテージがリリースされるやいなや、国内外のワイン専門誌はその功績を称え、多くが高評価を連発!

スペインのLAVINA de VINO誌(2009年4月号)ではスペインワイン界に新しい風を吹き込む若手の栽培家、醸造家を代表する4人のうちの1人としてクローズアップされました。

日本のヴィノテーク誌(2009年 9月号)では、それまでボバルがもっていたイメージを覆す秀逸なスタイルが注目されました。

また、2013年ヴィンテージ産のワインはワイナリーの全銘柄がパーカーポイント90点以上という高評価をたたき出しています。


「2009年 収穫の様子」

ボバルの基本的な特徴

ボバルはしっかりとしたタンニンが特徴。非常に皮が厚く、渋みがあります。

今まではその色の濃さから、ブレンド用品種として使われることが多かったようです。

基本的には多産な性格の品種ですが、収量を極端に抑えて上質なブドウを収穫することで他とは違うエレガントなワインを造ることができます。



さて、いよいよ成功を収めたポンセが作るボバルワインをご紹介します。


「ボバルのブドウの樹」

ボバルワイン1本目「ラ・カシーリャ」

【エレガントな酸味】

このワインの3つのポイント!

①美しい酸
②平均樹齢70-80年のブドウ
③ハーブの香り高く、アロマティックな出来

少し濃い紫がかった赤果実、ほんのりカシスやベリー系とハーブの香りが広がります。やや清涼感も感じます。

ミネラル感もあるので、ハーブを使ったお肉なんかと相性がよさそうです!

非常に美しい酸味を持ったワインですので、料理と合わせるとお互いの良さを引き立たせあう最高のワインといえます!


ボバルワイン2本目「ラ・カシーリャ ビーニャ・エストレチャ」

【究極のフィネス】

このワインの3つのポイント!

①深みのある味わい
②カシーリャは「狭い」という意味。僅か1haの極小区画で収穫
③美しく女性的な味わい

もともとラ・カシーリャのためにブレンドしていた6つの区画のうち「エストレチャ」という区画の品質が突出していることから単一畑でのリリースとなりました。より柔らかく、香りもほのかにスモーキーさが感じられます。

しかしながらしっかりとした酸味は健在。

より複雑味を帯びた味わいとなっています。


ボバルワイン3本目「ペー・エフェ」

【単一畑の美しさ】

このワインの3つのポイント!

①フィロキセラフリーの畑!
②平均樹齢90年のブドウ
③力強く男性的な味わい

しっかりと熟したイチゴのような香りが特徴的。リコリスの香りも感じます。

濃厚ながらもスパイシーな味わいと酸味があり、ボリューム感もしっかりあります。


最後に

今回はポンセが作るボバルにフォーカスしてみました。

レストランで見かけることがあれば、是非ボバル品種を頼んでみてください!


「検証してます、の図」