今日の美味しいを探しに行こう。 - 身近にツナガル、ワインの世界。

販売店・飲食店の方
  • TOP
  • マガジンを読む
  • 新世代のモダン・ブルゴーニュ「シルヴァン・ロワシェ」のワイン造りにせまる

マガジンを読む

  • 世界のワイナリーから

新世代のモダン・ブルゴーニュ「シルヴァン・ロワシェ」のワイン造りにせまる

もはやコート・ド・ボーヌ白のトップ生産者に肩を並べる品質

もはやコート・ド・ボーヌ白のトップ生産者に肩を並べる品質


皆様こんにちは!
モトックス入社2年目だけど30歳、気持ちだけはまだまだ若くいたいと思う私、Kです。

本日のテーマは新世代のモダン・ブルゴーニュということで…モダンという言葉がまさに僕にぴったりですね!

そのモダン・ブルゴーニュの中でも注目すべき、ライジングスターとも称される『ドメーヌ・シルヴァン・ロワシェ』のワインについてご紹介していきたいと思います!

シルヴァン・ロワシェって?


写真:当主:シルヴァン・ロワシェ氏

ドメーヌ・シルヴァン・ロワシェは、現当主のシルヴァン・ロワシェ氏が2005年に若干21歳にして立ち上げた新進気鋭のドメーヌです。設立当初はブルゴーニュ「黄金の丘陵地帯」の中程に位置する町コンブランシアンを拠点にしていましたが、現在は南部のショレイ・レ・ボーヌを拠点にしています。

元々石工を営んでいた家の生まれで、葡萄畑は他の生産者に貸し出しているものでした。その畑の契約が、ちょうど彼が大学を卒業するタイミングで切れることになり、3.5haの畑からワイン造りをスタートさせることになります。

そんな彼を一躍有名にしたと言われているのが「ラドワ」です。

「ラドワ」について


写真:「ラドワ 白 ボワ・ド・グレション」

ラドワはコルトンの丘の東側にある村で、その大半は赤ワインです。
しかし彼の所有するボワ・ド・グレションは白亜質の土壌で、素晴らしいシャルドネが育ちます。

ロワシェの造るラドワの芳醇な香りと味わいは、それまで赤ワインの生産地でしかなかったラドワのイメージを完全に覆しました。
「あの畑からこんな素晴らしい白ワインができるなんて…」と感嘆の声と共に、ロワシェは一躍新世代の旗頭へとなっていったわけです。

畑への想い


写真:「畑仕事の様子」

ロワシェの信念としてビオロジック(有機農法)が挙げられますが、なにより大切に考えているのは畑仕事です。
細かな畑仕事の結果に美味しいワインがあると考えており、その信念のもとにビオロジックを実践しています。


除草剤はもちろん、化学的な薬品などで環境に対して悪影響を及ぼすものは使用しないことにより、土壌から自然に溢れた恩恵を得ることができるとロワシェは考えています。


ただし、ビオロジックは化学的な薬品を使わなければ良いというわけではありません。
ブドウを病気や害虫から守るために行う丁寧かつきめ細かな作業が必要不可欠です。


ブドウが育つ土壌に対する考察は毎年入念にされます。
例えば除草作業の際、トラクターの重さで悪影響を及ばさないよう、重量制限を設けます。また、自然素材の肥料(乾燥させた鳥などの糞)を活用し地中の微生物活動を活発化させることもします。
そうした苦労の末、活性化した土壌は通気性に優れ、バクテリアやミミズなどの微生物を多く含んだものとなり、その畑のテロワールを最大限にブドウで表現することが可能になります。
常にブドウのことを想うロワシェの姿勢は年を追うごとに向上するワインの品質を見ても明らかです。

徹底的な選果


写真:「選果の様子」

収穫のタイミングはブドウの成熟具合を見て判断されます。酸度、糖度はもちろん、ロワシェは香りの成熟度を重要視しています。

さらに驚くべきはその選果です。

収穫時にブドウの状態は一つずつチェックされます。
これだけだと「いやー、丁寧な収穫ですね。さすがロワシェ!」と思うくらいですが、彼はさらに白ワインであればプレス前に、赤ワインであれば醸造行程に入る前に二度目のチェックを行います。

こうすることで素晴らしい果実のみを使ったワイン造りが可能になるのです。
ロワシェの職人魂恐るべし、です。

天然自生酵母による醸造


ヴァンナチュール(自然派ワイン)では良く聞くようになった天然酵母ですが、ロワシェもその例外ではありません。

なによりもテロワールを重視し、土地に畏敬の念を抱くロワシェは、その土地の天然酵母にこだわります。

その土地で育ったブドウには、その土地の酵母を。徹底した畑とブドウへの想いは、こんなところにも表れています。

ロワシェのワイン


先ほど紹介したラドワを含め、現在彼は13のAOCを所有しています。

多いのでなかなか全てはご紹介できませんが…
コルトン・シャルルマーニュやクロ・ド・ヴージョをはじめ、サン・トーバン、ショレイ・レ・ボーヌ、ムルソーやピュリニー・モンラッシェも造っています。

2016年の秋には現在日本では取り扱いのないアイテムも入荷予定です。乞うご期待!

ぜひ飲んでみてください!


いかがでしたでしょうか。

正直語りきれないくらい彼の魅力は尽きないのですが…。
ちなみにシルヴァン・ロワシェに「普段はどんな食事をしているの?」と聞いたところ、「お寿司が好きで、最近はお寿司のテイクアウトをよく食べているよ!」とのこと。実は大の日本食ファンでもあります。

新進気鋭で、テロワールを愛し、どこかお茶目さもある彼の造るワイン。
感動的に美味しいので、ぜひ飲んでみてください!