突出した実力で異彩を放つ、ミュスカデきっての造り手
ピエール・ランドロン氏により1945年に設立された家族経営のドメーヌで、現在は息子のジョゼフ・ランドロン氏がワイン造りをしています。ナント地方の南にあるミュスカデ地区でもトップクラスのブドウ畑を所有し、26へクタールの畑の95%でこの地方唯一の品種、ムロン・ド・ブルゴーニュを栽培しています。ドメーヌが誇る複雑で個性的なテロワールは、ランドロン家がこだわるシュール・リー法によって、その個性が存分に発揮されたそれぞれのワインとなります。
早くから有機栽培を実践
写真:雑木林に囲まれた区画
彼の持つ畑、36ヘクタールのうち、95%がミュスカデの栽培にあてられています。
細かく分かれた区画を持つ畑は、木々に囲まれ自然な農法を実践するのに適した条件が整っていたため、早くから有機栽培を実践。彼らの哲学、「高品質なワインを造ること、そしてミュスカデ本来のよさでテロワールを表現すること」を形にしています。
なかでも上級キュヴェを造りだす区画、フィエフ・ド・ブライユはランドロン家が所有する好立地の畑の中でも、車では入れない低木に囲まれた場所にあり、特にミネラル感を表現する特別な畑。「いまだかつて悪いヴィンテージが出来たことがない」 というほど素晴らしいテロワールを持つのだそうです。
テロワールの表現と環境への配慮、これら2つがこのドメーヌを形づくる重要なポイントです。
長期熟成にも耐えるランドロン家のミュスカデ
すっきりした飲み口と爽やかな酸味が魚介類には相性抜群のミュスカデ。暑い季節にも大活躍するロワール地方を代表する白ワインですが、ジョセフ・ランドロンの手による特別区画の上級キュヴェになると、10年以上の熟成に耐えるワインとなります。フレッシュ感を残しながらもふくよかさが増し、鯛のポワレや鴨のローストなどメイン料理にも相性が良くなり三ツ星レストランなどで愛飲されています。ただし、ミュスカデの実力はフランスでも一部の人にしか理解されていないため、現地ではもごく限られたレストランにしか販売はされていません。
口コミ
辛口で酸は舌に残るが柔らかで心地いい。蜂蜜、バラのアロマが官能的。
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