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南アフリカ ウエスタン・ケープ
サイン
世界が注目!ワインマップにも載らない南アフリカの超秘境「マルガス」産ワイン
南ア最東端の秘境がうみだす、究極のミネラル感。南ア新時代の象徴的ワイン
写真:ブッシュ・ヴァイン
圧巻のミネラルと感動的な果実味の癒合。ピュアナチュラルな
新時代の南アを語るに外せない、スーパーワイン!
南アフリカ最南東の秘境、マルガス。Chヌフ・デュ・パプのガレ・ルーレの礫岩を髣髴させる土壌を目の当たりにしたド・トラフォードのオーナー醸造家、デイヴィット・トラフォード氏は、直ぐさま土壌の専門家を召集し、地質調査を行いました。
調査の結果、この地の土壌は栄養素に乏しい、複雑な沖積土壌でボッケベルト頁岩と風化した礫から形成れている類まれなる土壌であることがわかりました。
海から僅か15km。降雨量は非常に少なく、マイルドな気候を持ちます。周囲40km内には他の畑は一切ないという、完全に孤立したブドウ畑は正に唯一無二。有機認定こそありませんが畑では自然農法を実践し、醸造も天然酵母のみを使用、全てフレンチオーク樽で醗酵熟成を行います。使用されるブドウはテロワールに合ったローヌ品種主体のブレンドで、独自性の強いミネラル感が生き生きと描き出されたワインは、早くから注目を集め高いワインスペクテーターをはじめ、世界的なワイン雑誌などで高い評価を集めています。
デイヴィット・トラフォード氏
写真:オーナー・醸造家
南アフリカの名門、ステレン・ボッシュに位置する標高380mのマウント・フルールで世界的に評価の高いワインをつくってきた、醸造家デイヴィット・トラフォード氏。氏の手がける南アフリカ屈指の名門ワイナリード・トラフォードのワインは入手困難なカルト的ワインにまで成長させてきました。
【父の夢、デイヴィット氏の夢の実現】
そんなデイヴィット氏のバックグランドは以外にも建築家です。実際、1994年まで建築家としても活躍してきました。では、何故ワインに?その真相は彼の父にありました。
デイヴィット氏の父親は事業を営んでいましたが、ワイン造りに強いパッションを抱き、事業を辞め、ステレン・ボッシュの小高い山「モン・フルール」の標高の高い地点に土地を購入しました。しかし、父の時代はワイン造りには規制が多く、この地ではブドウ栽培も行われていなかったことから、新しく植樹することは認められず、苗木造りを行うしかありませんでした。
そして時代は流れ、デイヴィットがを受け継ぎ、父の夢でもあり、自身の夢ともなったワイン造りに着手します。次第にワインに対する強いパッションが彼を突き動かし、独学でワインを勉強、その後1989年にはフランスに渡りサンテ・ミリオンで修行します。
今では完全に建築家家業を辞め、ワイン造りを行っています。
サインブランドは、新しい可能性を求めデイヴィットが2000年に見つけた秘境で、2004年よりワイン造りをはじめました。
強い海からの南風。
マルガスは2010年に新たにW.O.(原産地呼称)認定を受けたワイン産地で、サインはまさに先駆者的生産者です。西ケープ州栽培地区の中では最も東に位置しており、海からわずか15km離れた位置にあることから、特に夏には毎日昼前には海からの南風が気温を穏やかにしてくれます。海洋性気候で、年間降水量は350mm程度で、成熟期の平均気温は26度、最高でも30度とブドウ栽培にとって恵まれた気候を持ちます。
地質調査に掘った穴は200箇所以上
【岩・礫の配合率90%の土壌】
マルガスで見つけた岩の多い土壌は、Chヌフ・デュ・パプやポルトガルのドゥロを彷彿させるものがありました。そこで、地質学の専門家を派遣し、200を超える土壌検査の穴を50mのグリット状に掘り土壌の調査を実施しました。
調査の結果、土壌はシンプルで「ボッケヴェルトの頁岩」と散り散りに広がる「河岸段丘の残留物である砂岩の礫岩や石ころ」から成っていることがわかりました。
ただその土壌の構成は非常に複雑で、風化作用も様々。そして、沖積堆積物の層が幾重にも重なりあうことで土壌をより複雑な状態にしていることもわかりました。
サインのブドウ畑のは、このボッケヴェルトの頁岩上に沖積堆積物が重なる土壌の上にあり、力強さと骨格のバランスに優れ、複雑なアロマとフィネスを併せ持つワインを生み出してくれます。また、栄養素に貧しく複雑な土壌環境は、ブドウの根を地中深くまで張りめぐらせ、ブドウ樹がおのずとゆっくりと成長し収穫高を抑えてくれる効果もあれりました。
この結果、素晴らしい個性を備えた唯一無二のワインが誕生したのです。
沖積堆積物
ヌフ・デュ・パプに見られるような砂岩の礫岩やローム質の細かい砂に含まれる小石、僅かな泥質堆積物からなり、これらの土壌は洗練され、アロマティックなワインをうみ出します。
ボッケヴェルト頁岩(シェール土壌)
沖積堆積物の下部と表土にみられます。泥質ミネラル、クォーツ、炭酸カルシウムの結晶から成る土壌で、ポルトガルのドウロ地区の風化したスレート土壌によく似ています。力強さに満ち溢れ、骨格のしっかりしたワインをうみます。
自然農法の徹底
写真:ブッシュヴァイン
認定こそ取っていませんが、畑では自然農法が取られています。平均降水量は年間350mmと非常に少ない地域ですが、テロワールを反映させたブドウを育てるため、品質に影響がでない開花前にのみ灌漑を行い、その後はドライファーミング(無灌漑)でブドウを育てます。
栽培方法は、昔ながらの低木のブッシュヴァイン。収穫高は極端に低く機械も使えませんが、より気候に適合した高品質なブドウを育て上げることが出来ます。
シンプルに自然の力に任せて
醸造方法は、至ってシンプルです。栽培方法と同じく、よりテロワールを反映させるため自然の力を最大限に利用します。醗酵に使用する酵母は天然酵母のみ。ゆっくりと、しかし確実にテロワールを保持しながら、ワインをうみ出します。
涼しい夜間に手摘みで収穫されたブドウは、醸造所に届けられ赤ワインは大樽(700l)でゆっくり馴染ませながら醗酵させます。白ブドウのヴィオニエは癖が出過ぎないように収穫後すばやくプレスを行い、ピュアな要素を大切に醸造します。
ガレージのような狭いスペースの醸造施設で、目の行き届く範囲で少量生産にこだわり、テロワールが反映されたエキサイティングで飲み手が目を輝かせる、そんな素晴らしいワインをうみだしています。
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