イタリア カンパーニア

カンティーナ・ディ・ソロパーカ

恵まれたテロワールと地元への愛が生み出す、フルーティでピュアなワイン

Solopaca

25の農家の夢から始まり、約600軒を束ねる重要な存在に

25の農家の夢から始まり、約600軒を束ねる重要な存在に

ソロパーカ地域は、カンパーニア州の中でもブドウ栽培の歴史が長い地域として知られています。フランスの将軍でありナポリ王でもあったジョアシャン・ミュラもこのワインを味わい、その魅力を称えて、ワインの力強さを義兄ナポレオンになぞらえたという逸話が残されています。
過去にはソロパーカ地域で生産されたブドウがナポリまで運ばれて醸造されていましたが、自分たちの土地でワインを造りたいという想いを持った25の農家が、1966年にカンティーナ・ディ・ソロパーカを設立しました。
その後1974年にソロパーカDOCが認定。イタリアの中でも比較的早期に認定されたDOCの一つです。(サンニオDOCは1997年認定)
25の農家の夢から始まったワイン生産は、現在では600もの栽培農家を有するコミュニティにまで成長し、地域にとって重要な経済的拠点としても機能してきました。
協同組合ができる前は、買い手が一方的に収穫されたブドウの値付けを決める取引が常習化していました。設立当初は、即日現金払いだったかつての商習慣からの脱却を恐れる生産者も多く存在しましたが、協同組合によって毎年安定した価格でブドウを販売することができるようになり、今では地域のブドウ栽培・ワイン生産をほぼ全て協同組合が支えるまでに成長しました。
地元で生まれ育ち、地元を愛する組合員の愛情が感じられる協同組合です。現在は生産量の15%が約30カ国に輸出されています。

協同組合だからこそ実現できる、安定した品質と多様性

協同組合だからこそ実現できる、安定した品質と多様性

ソロパーカでは、組合員のブドウ以外を使⽤することはありません。600 ほどの栽培農家は⼩規模なところが多く、きめ細かいケアが可能になっています。
契約農家が多いおかげで、各ヴィンテージの状況に左右されず安定的にワインを⽣産することができるうえ、⽣産量の半分しか瓶詰ワインとして出荷されていないので、ボトリングされるワインは必然的にクオリティが⾼いものになります。
カンパーニアの地品種は場所を選び、栽培が難しいものもあるので、地元のアグロノモやエノロゴだからこそ品種を理解して適切に扱うことができます。
ソロパーカでは、組合員との長期にわたる信頼関係が築かれています。常に組合と栽培農家がコミュニケーションを取っており、収穫時期はもちろん、それ以外でも組合の責任者が実際に各畑にも⾜を運んでいます。
また、組合員どうしの結びつきが強いため、地域全体で⾼品質なブドウ栽培を⽬指しています。さらには、栽培農家である組合員が、組合の仕事も担っているケースも多く⾒られます。

カンパーニア州の生産量の55%以上を占める、重要な地域!サンニオ

カンパーニア州の生産量の55%以上を占める、重要な地域!サンニオ

カンパーニアというと、タウラージやフィアーノ・ディ・アヴェッリーノ、グレコ・ディ・トゥーフォなどで知られる冷涼な内陸性気候であるアヴェッリーノ県(マストロベラルディーノがあるところ)が有名ですが、ソロパーカはそれよりやや北にあるベネヴェント県に位置しています。
カンティーナ・ディ・ソロパーカで中心となっているDOCサンニオは、ベネヴェント県全域および周辺地域を含む原産地呼称で、ソロパーカはDOCサンニオの北西部にあるサブゾーンにあたります。なんと、このDOCサンニオ地域は、カンパーニア州全体のワイン生産量の55%以上を生産しており、歴史的にカンパーニアのワイン生産において重要な役割を果たしてきました。

カンパーニアの他地域とも違う、恵まれたテロワール

内陸に位置しているため、海側の地域と⽐較すると、タブルノ⼭の影響で昼夜の寒暖差があります。⼭上では標⾼600mに及ぶ畑もあります。同じ内陸のアヴェッリーノ県(タウラージ、グレコ・ディ・トゥーフォ、フィアーノ・ディ・アヴェッリーノなど)と⽐較すると、サンニオの⽅が気温が⾼く、より果実の熟度が上がる⼀⽅、⾵が吹いているのできれいなアロマが保たれ、病気になりにくいという特徴もあります。

果実味が全面に出たワインを生み出す土壌

果実味が全面に出たワインを生み出す土壌

⽕⼭性⼟壌の⽐率が⾼いアヴェッリーノ県はタイトな印象になりやすい⼀⽅、サンニオの⽅が⽕⼭性⼟壌が含まれているとはいえ、粘⼟質や⽯灰質も含まれており、より果実感が全⾯に出た、⼼地よいボリューム感とミネラル感を持ったワインに仕上がります。

品種のピュアな個性を表現する、丁寧な醸造

品種のピュアな個性を表現する、丁寧な醸造

ソロパーカでは、品種のピュアな個性をそのまま生かすため、ステンレスタンクでの醸造を重視しています。木樽を使用するワインでも、新樽はほとんど使用されません。
当社取扱いのアリアニコには木樽を使用していますが、なんと2種類の樽を贅沢に使い分けています。10カ月大樽で熟成させた後、2~3カ月トノーで熟成させ、その後瓶で落ち着かせてから出荷されます。

自社でスパークリングの二次醗酵まで行う、稀な生産者

1985年からスパークリングワインの生産を開始。この地域で、自社でオートクレーヴを所有し、二次醗酵まで行っている生産者はかなり稀です。
当社取扱いの"985"ファランギーナ スプマンテ ブリュットでは、シャルマ・ルンゴと呼ばれる長期間のシャルマを行っていることも特徴的。一般的には外注で1週間程度の二次醗酵で終えるところ、ソロパーカでは90日間という長い時間をかけてシャルマを行います。
そのおかげで、非常にきめ細かい泡立ちが生まれ、デリケートな果実感と、心地よい苦味、ミネラル感とのバランスが非常に優れた高品質なスパークリングワインに仕上がります。

地元の人々やレストランが続々と買いに来るワイナリー

ワイナリーには、毎日続々と地域の人々や地元のレストランがやってきて、ワインを買っていきます。大きなタンクを持参し、それぞれ好きなワインを入れてもらうのに列ができているほど。まさにソロパーカの地域とともに存在し、地元で愛されているワイナリーです。

カンパーニアの新たな魅力を発見!

カンパーニアの新たな魅力を発見!

●"985" ファランギーナ スプマンテ ブリュット
この地域でもスパークリングワイン生産の歴史が長い生産者で、1985年から生産を開始したので、商品名に985がつけられています。自社でオートクレーヴを持っている生産者は少なく、その点もソロパーカの大きな差別化ポイントです。
サンニオの地域は、カンパーニアの中でもファランギーナの栽培に向いている地域とされており、ボディとダイレクトなミネラル感のあるファランギーナが栽培されています。
イルピニア地域で造られるファランギーナのスパークリングも多く流通していますが、サンニオからブドウを購入して生産している生産者も多いようです。
多様性に富んだサンニオ地域の畑のうち、この商品には丘の地域のブドウを使用しています。石灰質が多い土壌なので、この地域のファランギーナの魅力であるミネラリックな印象がよりはっきりと表現されます。
この商品でもう1つ重要な点は、シャルマ・ルンゴと呼ばれる長期間のシャルマを行っていること。一般的には外注で1週間程度の二次醗酵で終えるところ、ソロパーカでは90日間という長い時間をかけてシャルマを行います。そのおかげで、非常にきめ細かい泡立ちが生まれ、デリケートな果実感と、心地よい苦味、ミネラル感とのバランスが非常に優れた高品質なスパークリングに仕上がります。

●コーダ・ディ・ヴォルペ サンニオ 
カンパーニア州でも南部で主に生産されている品種ですが、山側での栽培も増えてきているとのこと。酸がそれほど高い品種ではありませんが、海沿いと異なりサンニオ地域では標高も相まってきれいな酸が保たれます。
品種由来の洋ナシのようなアロマがきれいに出ており、しまりがあって軽やか。心地よいミネラル感も感じられ、とがった主張がなく、非常に汎用性が高いワインです。酸が強すぎることなく、土壌の影響で余韻には塩味も感じられます。
地元では生野菜、グリル野菜とよく合わせるのだとか。その他にも前菜全般、白身の魚や白身肉、トマトを使用していないピッツァなどにオススメです。素材の味わいを生かした日本食との相性も良いワインです。
 ●フィアーノ サンニオ
カンパーニアのフィアーノといえば、フィアーノ・ディ・アヴェッリーノが有名ですが、サンニオのフィアーノはアヴェッリーノとはまた異なる特徴を持っています。アヴェッリーノ地域は冷涼で火山性の土壌が多いのに対し、サンニオでは気温が高く、火山性土壌以外に石灰質なども含むため、程よいボディや厚みがあり、ミネラリックなフィアーノに仕上がります。
フィアーノは熟成も可能で、熟成によりさらに厚みや複雑味が生まれるとのこと。熟した柑橘やパイナップル、ヘーゼルナッツなどのニュアンスがあり、フレッシュでフルーティなワインながら、しっかりとした質感も感じられます。
特にムール貝をはじめとした魚介類との相性が抜群で、他にもフリットなどにも合わせることができます。

●グレコ サンニオ
グレコはカテキンが多く含まれ、酸化しやすく、病気になりやすいため、栽培も醸造も難しい品種とされており、場所を選びます。他地域の線が細く金属的なミネラル感があるグレコと比較し、サンニオのグレコは果実感と心地よいボリューム感のあるスタイルに仕上がります。
熟した柑橘や黄桃、アプリコット、生姜などのアロマがあり、ドライな飲み口と果実のボリューム感のバランスが絶妙です。
特に火を通した魚料理や魚介のスープなどがオススメ。他には白身肉、モッツァレラチーズなどども合わせることができます。

●アリアニコ サンニオ
カンパーニアの赤といえばアリアニコ。一般的にはタニックなイメージを持たれがちですが、こちらも他商品と同様、サンニオの気温や土壌の影響により、非常にフルーティなスタイルに仕上がります。
大樽で約1年させた後、トノーでの数カ月の熟成を経て、瓶で落ち着かせてから出荷されます。この価格とは思えないこだわりようです。
ブラックチェリーやスパイスのアロマがあり、包み込むような果実感と滑らかなタンニンとともに、余韻も長く続きます。特に赤身肉やハードチーズとの相性が抜群です。

口コミ

口コミする

もっと見る

公開日 :
2025/07/25
更新日 :
2025/07/25

お気に入りに登録しました

閉じる

お気に入り登録は「会員限定」サービスです。
お手数ですが下記のリンクより
「ログイン」もしくは「会員登録」してください。

Copyright © Wine-Link All Rights Reserved.

20歳未満の者の飲酒、飲酒運転は法律で禁止されています。
妊娠中や授乳期の飲酒はやめましょう。