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オーストラリア サウス・オーストラリア
スモールフライ・ワインズ
バロッサ・ヴァレーで5世代続いたブドウ農家の新たな挑戦
- Vine Vale
バロッサのブドウ農家がワインに夢を託したストーリー
写真:古木のブッシュヴァイン
バロッサ・ヴァレーにある彼らの畑を購入したのは、2007年。
この畑には1860年代に植えられ、樹齢100年を超えるペドロ・ヒメネスやセミヨンの樹が多数残っていましたが、
バロッサ・ヴァレーではシラーズをはじめとする赤ワインがあまりにも有名なため、白ワインの需要はあまり高くありません。どうやってこれらの古木を維持できるだけのワインを造ればよいのか、途方に暮れていました。
そんな時に行った国際展示会で、彼はフリウリやジョージアのオレンジワインと出会います。
スキンコンタクトの時間を長くとった、伝統的なオレンジワインに触れたウェインは、「オーストラリアらしいスタイルのオレンジワインとは?」を模索し始めます。
そうして、完成したのが彼らの代表作である、「タンジェリン・ドリーム」です。
10年前のリリース当時は、まだ「オレンジワイン」というジャンルは今ほど広まっていませんでした。
リリースしてはみたものの、売れるかな、というウェインの心配をよそに、日本市場が生産量のほぼ全数を購入。あっという間に完売しました。
ウェインは「日本市場のおかげで貴重な古木を植え替えせずに済んだ」と非常に日本を大切に思ってくれています。
「軽やかさの中にも複雑さは表現できる」と彼が語る通り、
このワインはドリンカブルな味わいの中に、しょうがやオレンジピール、様々なスパイスなどの非常に複雑なアロマが感じられます。
その秘訣はブドウの収穫時期にあります。セミヨンやリースリングは収穫の初期のフレッシュな状態で、ペドロ・ヒメネスは一部のブドウがレーズン化するほど晩期まで待って収穫します。
これら、熟度の全く異なる多様なブドウをブレンドすることで、このスタイルを実現しています。
また、2025年ヴィンテージは霜害の影響で収量が少なくなってしまいました。そのためまだボトリングしていなかった2024と少量ブレンドしてみたところ、素晴らしい味わいに。
タンジェリン・ドリームの初リリースから記念すべき10回目のヴィンテージは、特別なノン・ヴィンテージワインとしてリリースされることになりました。
バロッサの陽気なブドウ農家のおっちゃん
写真:オーナー醸造家:ウェイン・アーレンズ氏
ウェイン氏は大学でブドウ栽培学を学び、ワイン業界でのキャリアをスタートしました。同氏の家族の農場はバロッサ・ヴァレーにあり、曾祖父が1837年に初期の入植者として到着し、所有していた土地の一部でした。ウェイン氏は17歳で最初のブドウ園を父から譲り受け、ブドウ園で働き、またワイナリーでセラーハンドとしての経験も積みました。
しかし、1980年代のオーストラリアのワイン業界を取り巻く環境は厳しく、一旦はワイン界から離れることを決意しました。
その後、英語の先生や建設業の仕事をしながら、世界各国を旅して回りましたが、ブドウ栽培に対する情熱を捨てきれず、再び地元のバロッサ・ヴァレーに戻ってきます。
現在、彼は家族の中で初めてのワインメーカーとして活動しており、小規模なワイナリー「Smallfry」を経営しています。とても陽気な性格である彼はバロッサ・ヴァレーでも人気者で収穫の時期になると多くの研修生が世界中から集まります。日本人のワーキングホリデーも多く受け入れています。
畑のブドウについては一部を若手の醸造家へ積極的に供給して、伝統産地であるバロッサ・ヴァレーの更なる発展にも貢献しています。
ゲヴュルツ・ボム ユーモラスなネーミングに込められたゲヴュルツの品種特性
レッド・セミヨンとはオーストラリアや南アフリカでセミヨンの樹齢の高い畑に発生する突然変異種です。
セミヨンは本来白ブドウですが、レッド・セミヨンは写真のように果皮がわずかに色づきます。
スモールフライの自社畑にも古くからレッド・セミヨンの樹があります。
完熟は通常のセミヨンより遅く、通常のセミヨンにもあるやわらかい苦みに加えて、果皮からくる赤果実のニュアンスをワインに与えてくれます。





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