-
フランス ジュラ
ドメーヌ・ド・ラ・パント
- Route de Lyon - 39600 ARBOIS
1953年設立のアルボワの象徴
写真:ワイナリー外観
1953年、ジュラ・アルボワでロジャー・マルタン氏によって、14ヘクタールの土地にサヴァニャンを植えたことからワイナリーの歴史は始まりました。当時、サヴァニャンが植えられていたドメーヌとしては最大規模でした。現在は、34ヘクタールまでブドウ畑を拡大、運営は父ピエール・マルタン氏よりヴァンサン・マルタン氏に引き継がれています。1999年に有機栽培を開始し、2009年からはビオディナミを実践しています。今やアルボワの象徴的な造り手としての名声を高めています。
ビオディナミの実践によりテロワールを表現
ビオディナミ農法の実践により、テロワールの特徴や風味を余すことなく表現します。
栽培・醸造、ワイン造りの全ての工程において、先祖代々の経験と醸造学の科学的アプローチの双方を取り入れ、人的介入を極力抑えた健康なワインを生み出します。葡萄は手摘みで収穫され、土着酵母で醸造されます。また、亜硫酸の使用は最低限にとどめています。
■アルボワのテロワール
”アルボワ”はケルト語で「肥沃な土地」を意味する「ar」と「bos」から生まれました。1936年から37年と早い段階で制定されたAOCであり、年間45,000ヘクトリットルと、ジュラ地方で第1位の生産量を誇ります。13のコミューンにまたがり、総面積は843ヘクタールです。土壌は非常に深い虹色の泥灰土で構成され、粘土質珪酸質でコンパクトな構成になっています。
■ピュピヤンのテロワール
ピュピヤン村は平均標高462mの高所に位置しており、この村で収穫、醸造されたワインについては、Arbois Pupillinと名乗ることが許されています。土壌はジュラ紀前期リアスの泥灰土層と硬い石灰岩層・石灰質の小石が重なってできています。
ビオディナミという選択
1999年、全栽培面積を有機栽培に転換するという勇気ある選択をしました。
2009年からはビオディナミを実践し、ワイナリーにとって新たな一歩となりました。
「ビオディナミ」という言葉は、ギリシャ語の「ビオス」(生命)と「ダイナミス」(エネルギー)という2つの言葉に由来しています。
ビオディナミにおいては、植物と土、植物と空気、土と空気、水と土、水と空気、人と植物、人と土など、あらゆるものと相互作用を意識します。
ビオディナミを実践する畑とは、構成する各要素がそれぞれ重要な意味をもち作用しあう一つの生命体なのです。
だからこそ、”テロワール”の概念と密接に結びついていると言えます。
人的介入を極力抑えながら個性の表現を
写真:セラー
■個性を際立たせる多様な土着酵母
土着酵母の種類が多いほど、ワインの個性は際立ちます。
その為、ブドウの皮の酵母の発生を促進させます。
■人的介入を極力をさえた醸造
ブドウ本来のポテンシャルを十分に活かすため、亜硫酸の仕様も極力控えています。
酸化を防ぐため醗酵前の果汁に少量の添加と、熟成中の状態を慎重に観察しながら必要であれば少量添加する程度です。
■重力によるワイン移送
ワインへの負担を極力さけるため、重力を活用してワインの移送を実施しています。
アルボワが生み出す個性的なコレクション
■アルボワ シャルドネ
■アルボワ・ピュピラン フォンティネイユ シャルドネ
ピュピヤン村で収穫、醸造されたワイン。
「フォンティネイユ」という石灰岩の台地に位置する区画
■アルボワ サヴァニャン ウイユ
■アルボワ キュヴェ・ドトンヌ
一部をヴァン・ジョーヌのように産膜酵母をつけて熟成したキュヴェ。
フロール由来の独特な香りは、美しさと複雑さを兼ね備えています。
■サヴォール
サヴァニャンで造るSO2無添加オレンジワイン
口コミ
もっと見る