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ギリシャ セントラル・グリース
ゲオルガス・ファミリー
ギリシャ固有品種、サバティアノの古木から造るフレッシュなレチーナ(自然派)
- Spata
アッティカのナチュラル派
写真:自社農園にて
現オーナーであるディミトリス・ゲオルガス氏は最初から醸造家の道を志したのではなく、大学では地質学の学位、海洋学と環境管理の2つの修士号を取得していましたが、父親が他界したことによりブドウ園を相続することになりました。1998年、相続後すぐにブドウ畑の管理を有機栽培(DIO認定)に転換し、わずか数年後にはビオディナミ農法を始め、ゲオルガス家のワイン造りの新たな可能性を広げていきました。
栽培地:アッティカ(メソゲア)
首都アテネの東側に広がるメソゲアは、古代から続くギリシャを代表する伝統的なワイン産地です。標高は約50~200mを中心に、一部では350mほどまで広がり、周囲を山々に囲まれながら三方を海に囲まれた地形が特徴です。夏は暖かく乾燥した地中海性気候ですが、エーゲ海から吹くメルテミ(夏の季節風)や海風が畑を冷やし、ブドウの成熟を穏やかに促します。土壌は石灰質を含む砂質・砂利質で水はけが良く、乾燥に適した環境です。古木のゴブレ仕立てが数多く残り、アッティカを代表する土着品種サヴァティアノの主要産地として、高品質な白ワインやレチーナが造られています。
地ブドウ:サヴァティアーノ
サヴァティアノはギリシャで最も広く栽培される白ブドウ品種であり、特にアッティカ地方を代表する土着品種です。高温や乾燥に非常に強く、降雨量の少ないアッティカの環境に適応してきました。その優れた耐暑性と耐乾燥性により、安定した収量を確保できることから、古くから地域の主要品種として栽培されています。アッティカには樹齢40~50年を超える古木が数多く残されており、中には樹齢80~100年以上のブドウ樹も見られます。多くは伝統的なゴブレ(株仕立て)で栽培され、乾燥した環境下でも効率よく水分を保持しながらブドウを成熟させます。古木由来の低収量のブドウからは、凝縮感と複雑味を備えた高品質なワインが生み出されます。
近年では醸造技術の向上により、サヴァティアノ本来の個性が再評価されており、フレッシュでミネラル感のある辛口白ワインから、樽熟成による複雑なスタイルまで、多彩なワインが造られています。また、ギリシャの伝統的な松脂入りワイン「レチーナ」の主要品種としても知られています。
レチーナの歴史
レチーナは、約2,000年以上の歴史を持つギリシャを代表する伝統的なワインです。その起源は古代ギリシャにまで遡り、ワイン交易の中心地であったアテネ周辺から、ワインはアンフォラ(陶器製の壺)に詰められ、地中海各地へ運ばれていました。
当時はアンフォラの口をアレッポマツ(Aleppo Pine)の松脂(樹脂)で密封していました。この松脂は密封材として用いられ、ワインを酸化や腐敗から守る役割を果たしていました。長い航海の間に樹脂の香りがワインへ移ったことが、現在のレチーナの起源とされています。
1960年代のギリシャ観光ブームではレチーナの需要が急増し、大量生産が進んだことで品質の低い製品も数多く流通しました。その結果、「レチーナ=安価なワイン」というイメージが広まりました。
近年では、サヴァティアノなどの高品質なブドウを使用し、発酵中に加える松脂の量や品質を精密に管理することで、ブドウ本来の果実味と樹脂の風味が調和した上質なレチーナが造られています。
伝統的な製法を受け継ぎながらも、現代的で洗練されたスタイルへと進化し、国内外で再評価が進んでいます。
NEWエイジ「レチーナ」
(醸造方法)
①サヴァティアノを除梗・破砕
収穫したサヴァティアノを除梗・破砕し、果汁を得ます。
②スキンコンタクト(プリマセレーション)
果皮と果汁を短時間接触させ、品種由来のアロマや風味を穏やかに引き出します。
③空気圧式プレスで圧搾
空気圧式プレスを用いて優しく圧搾し、雑味の少ない果汁を得ます。
④発酵タンクへ移送・松脂の添加
果汁をステンレスタンクへ移し、厳選したアレッポマツの松脂をブドウ1トン当たり約1.5~2kg添加します。
⑤自然酵母によるアルコール発酵
温度を管理しながら自然酵母でゆっくりと発酵させ、ブドウ本来の個性と松脂の風味を調和させます。
④松脂とグロスリーのみを除去
発酵後は松脂とグロスリー(粗い澱)のみを取り除きます。
⑤ボトリング
ワイン本来の風味を活かしたまま瓶詰めし、ニューエイジ・レチーナとして仕上げます。




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