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あのメディチ家が所有するワイナリー【メディチ・エルメーテ】の魅力に迫る
魅惑の赤色スパークリング『ランブルスコ』とは?
by 株式会社モトックス
最終更新日:2016-05-27
目次
あのメディチ家が所有するワイナリー【メディチ・エルメーテ】の魅力に迫る
写真:現在4代目のアルベルト・メディチ氏(一番右)
フィレンツェで、300年にわたって君臨した歴史的な一族メディチ家。
その末裔の所有するワイナリーが、今回ご紹介するメディチ・エルメーテです!
こちらのワイナリーは、19世紀末に創設され、現在4代目のアルベルト・メディチ氏が経営しています。
4つのエステート(Rampata・Quercioli・Gaida・Favorita)を所有し、総畑面積はなんと75ha!
食の宝庫エミリア・ロマーニャ州
こちらのワイナリーは、イタリア北部のエミリア・ロマーニャ州に位置しています。
ここは、『食の都』と呼ばれるほど、イタリア食材の宝庫です。
例えば、パルミジャーノチーズ、パルマ産生ハム、タリアテッレパスタ、バルサミコ酢など日本でも馴染みの食材で有名です。
魅惑の赤色スパークリング『ランブルスコ』とは
メディチ・エルメーテは『ランブルスコ』と呼ばれる、赤色の微発泡スパークリングの生産者として有名です。
ランブルスコは、軽やかでフルーティな味わいが特徴。
辛口(セッコ)から甘口(ドルチェ)まで造られます。
世界的には、甘口が人気ですが、、現地では、辛口であるセッコが多く飲まれています。
ランブルスコは、ブドウ品種の名前でもある
写真:ランブルスコ種
ランブルスコとは、ワインの名前であり、ブドウ品種の名前でもあるんです。
昔は、100品種以上のランブルスコの品種が存在しましたが、現在では以下、6品種に限定されています。
■ランブルスコ・マエストリ
■ランブルスコ・モンテリッコ
■ランブルスコ・ソルバーラ
■ランブルスコ・グラスパロッサ
■ランブルスコ・サラミーノ
■ランブルスコ・マラーニ
な、名前が長い!!!
似たような名前ですが、味わいに違いがあります。
メディチ・エルメーテは、これらのブドウを上手くブレンドし、ランブルスコを造っています。
『クエルチオーリ』シリーズ
ワイナリーのベースラインとなる『クエルチオーリ』シリーズ。
使用しているブドウ品種は3つとも全く同じで、違いは発酵や醸し時間の違いのみ。
品種は、ランブルスコ・サラミーノとランブルスコ・マラーニを使用。
ランブルスコ・サラミーノは、果実味豊かでボディーとストラクチャーを与えます。ランブルスコ・マラーニは、豊かな酸が特徴の品種です。この2種をブレンドすることで
バランスが非常に良くなるんです!
セッコは、豊かな酸が特徴。
清涼感があるので前菜と一緒に、またお食事の序盤に。
ドルチェとロゼは、甘酸っぱさがあるのでワインビギナーの方やスイーツ好きの方に大人気のワインです。
勿論甘い食べ物に合いますが、意外に現地ではピリ辛なお料理と合わせたりするそうです!!
単一畑シリーズ
単一畑シリーズ。セッコとドルチェがあります。
【アッソーロ レッジアーノ セッコ(右)】
アッソーロには「独奏」という意味があります。音楽好きの家系なので、音楽にちなんだ名前がワインにつけられているそうです。
使っている、ブドウ品種はランブルスコ・サラミーノとアンチェロッタ。アンチェロッタはランブルスコ品種ではありませんが、親戚のような品種です。サラミーノの酸をやわらげてくれるので、全体がまとまるそうです。
【ボッチオーロ グラスパロッサ(左)】
ランブルスコ・グラスパロッサ100%。グラスパロッサは、ランブルスコ品種の中で一番タンニンが多く、ビターさがある品種。これを甘口にすることで、味わいのバランスがとれるそうです。
このシリーズは、ベースラインと比べるとタンニンもしっかりしていてシルキーな口当たりが特徴です。
伝説のランブルスコ、それが『コンチェルト』!!
以前は、「大量生産で安価なワイン」というイメージを持たれていたランブルスコ。
そんな暗黒の時代を脱却する為に、メディチ・エルメーテが造ったのがこの『コンチェルト』。
なんとランブルスコで初めて、【単一畑とヴィンテージの概念】を取り入れたのがこのワイン!!
更に、
■収量制限
■スキンコンタクトを6日と長く行い
■低温でゆっくりと二次発酵
こだわりにこだわり抜いたランブルスコを誕生させました。
その結果、コンチェルト(2008年VT)がランブルスコで初めて、イタリアワインの殿堂ともいえる「トレ・ビッキエーリ」の評価を獲得し一躍有名となりました。
それ以降、連続してトレ・ビッキエーリを取り続けている驚異のワインなんです!
まさに、ランブルコのイメージを変えた『伝説のランブルスコ』!
その味わいは、フレッシュなストロベリー、ラズベリー、ブルーベリーのアロマ。余韻が長くクリーンなフィニッシュで、とても上品です。
是非、見かけたら飲んでみて下さい。
メディチ・エルメーテの魅力を感じて頂けましたでしょうか?
ランブルスコは、近年日本でも非常に人気が出てきております。
見かけましたら、是非一度お試しになってみて下さい。
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