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フランス コルス
クロ・シニャドール
美しきワイン産地、パトリモニオの若手注目生産者
- 20232 Poggio d’Oletta Corse
注目の産地、パトリモニオ
写真:険しい地形、吹き荒れる風
ニースの南、イタリア半島の西にある地中海上の島、コルス(コルシカ)。紀元前からギリシャ人によってブドウ栽培が行われていた歴史の長い産地でもあります。クロ・シニャドールは、北部A.O.C.パトリモニオの山あいの町、ポッジョ・ドレッタに位置しています。
樹齢約50年のニエルッキオ(=サンジョヴェーゼ)と、わずかながら白ワイン用のヴェルメンティーノを栽培。畑は4つの異なる土壌からなっていますが、それらをブレンドすることでより複雑で調和のとれた素晴らしいワインを生み出します。
コルス島は地中海性気候で、夏は暑く乾燥し、冬は雨が多く穏やかな気候です。2000m以上の山がいくつも連なり、平均海抜は500mを越える起伏に富んだ地形が特徴です。またブドウにとって最も大きな影響を及ぼすのが、外部から吹いてくる風です。アルプスに由来する冷涼なトラモンタン、プロヴァンスから吹いてくるミストラル、そしてサハラ砂漠から吹いてくる暖かいシロッコなどが代表的な風です。これらがコルスの日較差(昼夜の寒暖差)に大きく影響し、またブドウの生育と霜の影響を受けやすい盆地低部の畑を保護する役割を果たしています。
バンドールでの経験
写真:オーナー醸造家クリストフ・フェランディス氏
創業者であり、オーナー兼醸造家であるクリストフ・フェランディス氏が自身のワイナリーを設立したのは2001年。コルスに暮らす叔父の伝手で、数ヘクタールの古いニエルッキオの畑を購入したのが始まりです。マルセイユ出身のクリストフはモンペリエにある醸造学校でワイン栽培・醸造学を修得した後、バンドールの銘醸「シャトー・ド・ピバルノン」で経験を積み、その後ワイン生産協同組合のコンサルタントとしてコルスに移り住みました。コンサルタント業を行う中でコルスに魅せられ、ついに自身のワイナリーの設立を決心したのです。現在は10ヘクタールの畑を所有し、上級キュヴェの赤、クロ・シニャドールの他に、ア・マンドゥリア・ディ・シニャドールの赤、白、ロゼを生産しています。
有機栽培の実践
ドメーヌ設立以降、一貫して自然農法にこだわり、化学薬品を使用せず大切に育ててきた畑は、2013年ヴィンテージから有機認証を取得しました。栽培面では、地中海らしい明るく健全なブドウを育てることを重視し、醸造面ではテロワールを表現するワインを目指しています。
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