ワインの基礎知識
目次
『ワイン』というと、まだまだハードルを高く感じる、というか、「ややこしいんでしょ?」と、難しいイメージをお持ちの方も多いと思います。ここでは、そんな方に、ちょっと知っておくだけでワインが楽しくなる、そんな情報をまとめてみたいと思います。
9.ワインのスターたち
日本のワイン業界を牽引するのは
国内のワイン業界に大きく影響を与えた第一人者は、間違いなくソムリエの田崎真也氏でしょう。1995年に世界最優秀ソムリエコンクールにて見事優勝。当時、アジアから初となる優勝者という快挙でした。彼の存在により、ソムリエという職業が日本で広く知られる事になりました。
また田崎氏が長く関わってきた、日本ソムリエ協会もワイン業界の根幹となる団体です。国内でソムリエ試験を行うとともに、ワインに関わる啓蒙・普及に関わる事業を行っています。
世界のワイン業界を牽引するのは
世界的にワインに影響力が強いのはアメリカのワイン評論家、ロバート・パーカーJr.氏でしょう。元弁護士だった彼は、自身の発行するワイン・アドヴォケイト誌の中で100点満点の評価法を行って大きな衝撃を与えました。100点をつけられたワインは市場価格が跳ね上がったり、彼の評価により一躍有名になった生産者がいたり。パーカー氏は2019年に引退しましたが、彼の功績が色あせることはありません。
他にワイン評論家として有名なのは、イギリス出身の女性ジャーナリスト、ジャンシス・ロビンソン氏。英国王室のワインセラーアドバイザーを任される人物です。20点満点のワイン評価を行うのですが、自身のサイトでの発信は絶大な情報力で、話題は今注目すべきジャンル、産地、そこの秀逸な生産者など。トップジャーナリストの最新の関心時事を発信しています。
世界的に大きな団体は、世界のソムリエ達の啓蒙に取り組んでいる、国際ソムリエ協会(A.S.I.)。彼らの3年に一度行う、世界最優秀ソムリエコンクールで選ばれた優勝者は大きな名声と名誉を得ます。
世界的なワインの教育機関
イギリスに本部を置く、WSETは、世界的なワインの教育機関として有名です。彼らの試験の最高レベルである『マスター・オブ・ワイン』という称号は、2015年に日本在住の日本人として大橋健一氏が初めて取得した事で一躍日本のワイン業界でも知られるようになりました。
有名なワイン生産者
ワインの有名な生産者を挙げるとすると、下記の生産者でしょうか。
チリ
フランス、ブルゴーニュ地方の、正式名称ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティと呼ばれる造り手。彼らの造る香り・味わい共に洗練されたワインは、世界で最も高額で取引され、フラッグシップである、彼らの造る『ロマネ・コンティ』は最低でも100万は下らず、ヴィンテージによっては市場価格が何倍にも上がります。有名過ぎて、巷で『ロマコン』と略されたりします。
オーパス・ワン
カリフォルニアのナパ・ヴァレーで銘醸家のロバート・モンダヴィ氏とシャトー・ムートン・ロートシルトがジョイント・ベンチャーで始めたワイナリー。ニューワールド、いわゆる、後発のワインながら、ボルドー品種5つをブレンドして造られたそのワインは、世界中(とりわけ日本)での人気は絶大なものを誇ります。『オーパス・ワン』というのは音楽の世界で『作品番号一番』という意味。
シャトー・ペトリュス
フランス、ボルドー地方の生産者。メルローという品種で造られる、生産者と同名の、『シャトー・ペトリュス』は世界で最も高額で取引されるワインのひとつ。ブルゴーニュ地方のトップワインに比べると比較的、生産量があり、オープンに取引されるボルドーワインですが、ペトリュスの販売ルートは限られている為、市場に出回りにくいワインです。
ドン・ペリニヨン
スパークリングワインで最も有名なのはシャンパーニュ地方ですが、最も有名なシャンパーニュブランド、ドン・ペリニヨン。日本でも有名過ぎて、『ドンペリ』と略されたりします。
ワイン用語辞典
以上、怒涛のようにワインの世界を駆け抜けてみましたが、如何だったでしょうか?色々情報を知っていると、よりワインも面白くなると思いますが、同時に、色々考えずに、自分の好きなアプローチで楽しむのも良いと思います。ワインを選ぶのも、「このラベルが好きだから」、とか、「旅行で行った産地のワインだからー」とか。
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