ワインの基礎知識
目次
『ワイン』というと、まだまだハードルを高く感じる、というか、「ややこしいんでしょ?」と、難しいイメージをお持ちの方も多いと思います。ここでは、そんな方に、ちょっと知っておくだけでワインが楽しくなる、そんな情報をまとめてみたいと思います。
6.どうやってワインになる?
ブドウは収穫されると、葉っぱなどを取り除き、傷んだ実が無いか等チェックします。ここから、赤ワインと白ワインによって作り方が変わります。簡単に違いをいうと、『果肉・種・皮等と果汁を一緒に発酵させるのが赤ワイン、発酵させる前に全部取り除いてしまうのが白ワイン』です。
赤ワインの造り方
選別したブドウを破砕し、果肉等と果汁を一緒に発酵させます。アルコール成分が出来、色素・風味も抽出された後、圧搾を行い、ワインだけになります。その後、造り手によって、マロラクティック発酵と呼ばれる、いわゆるまろやかな口当たりになるような工程や、木樽での熟成等を経て、最後に清澄・ろ過を行い出来上がります。
生産者によって、破砕の後、茎を取り除いたり、色んな品種のワインをブレンドしたり、もう少し複雑ですが、基本はこの様な工程です。収穫してから、ワインが出来上がるまで、平均3か月から2年位かかります。
白ワインの造り方
選別したブドウを破砕し、果肉等と果汁を一緒に発酵させます。アルコール成分が出来、色素・風味も抽出された後、圧搾を行い、ワインだけになります。その後、造り手によって、マロラクティック発酵と呼ばれる、いわゆるまろやかな口当たりになるような工程や、木樽での熟成等を経て、最後に清澄・ろ過を行い出来上がります。
生産者によって、色んなタンクのワインをブレンドしたり、木樽で寝かせたり、と色んな技術が加わりますが、基本はこの様な感じです。
ロゼワインの造り方
ロゼワインの製造方法には、セニエ法、直接圧搾法、混醸法の3つがあります。セニエは、赤ワインの発酵初期に果肉等と果汁を分離してロゼ色に仕上げるやり方。発酵タンクから液体だけを抜き取る作業風景から、フランス語で血抜き(セニエ)と名付けられました。直接圧搾法は、黒ブドウを破砕したときに果汁に移ったわずかなピンク色を活かして作る方法。混醸法は黒と白のブドウが混ざった状態で醸造するやり方です。
スパークリングワインの造り方
とってもざっくりと、スパークリングワインの造り方の基本となる部分をまとめます。
まずは、普通のワインを造ります。基本は白ワインを造ります。醗酵の際には二酸化炭素が生じますがそれは逃がします。出来上がったワインをいくつかブレンドし、そのブレンドしたワインに、糖と酵母を入れもう一度醗酵させます。この2回目の醗酵の際は、容器を密閉しておき、発生してくる二酸化炭素を逃がさずワインに閉じ込めます。そうする事で、ワインに泡が含まれるようになります。(※一部、炭酸を注入する方式など例外もあります)
一部、炭酸を注入する方式など、例外もありますが、スパークリングワインの製法は基本このような流れです。そして、最後に少し糖を足すか足さないかで、残糖度が変わります。