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もっと知りたいワイン Riserva(リゼルヴァ)、Reserva (レセルバ)、Reserve(レゼルヴ、リザーブ)【2020】

もっと知りたいワイン Riserva(リゼルヴァ)、Reserva (レセルバ)、Reserve(レゼルヴ、リザーブ)【2020】

このワイン用語の本当の意味は?

赤ワイン 白ワイン 産地 おすすめワイン
by 株式会社モトックス
ワインラベルで度々目にする、Riserva(リゼルヴァ)、Reserva (レセルバ)、Reserve(レゼルヴ、リザーブ)という言葉。一般的には「貯蔵する」、「取っておく」を意味しますが、ワイン用語になると、そのワインが造られた国によって、表す意味が違ってきます。
国によってどのような違いがあるのかを知っておくと、ワイン選びの際に役立ちますので、今回は、ワインの主要生産国別にその違いをご紹介致します。

まず初めに、これらの言葉をワインラベルに記す場合、ワイン法による規定がある国と、自由に用いることができる国があり、法的規定がある国は、イタリア、スペイン、ポルトガルです。

イタリアワインにおいてRiserva(リゼルヴァ)は、通常の熟成期間より長く熟成したワインを表し、イタリアのワイン法によって、熟成期間が定められています。
例えば、バローロが3年以上の熟成に対して、バローロ・リゼルヴァは5年以上の熟成、且つ、アルコールは13%以上であることが義務付けられているのです。

スペインワインにおけるReserva (レセルバ)はイタリアと似ており、ワイン法で定めた最低熟成期間を表します。原産地呼称ワインに分類され、330リットル以内のオーク樽で熟成させたワインに限って認められ、更に、赤ワインと白・ロゼワインでは熟成期間が異なります。
具体的な期間は次の通りです。
・赤ワイン:3年の熟成期間のうち、最低一年は樽で熟成すること
・白 / ロゼワイン:2年の熟成期間のうち、最低6か月は樽で熟成すること

更に熟成期間が長いGran Reserva(グラン・レセルバ)を名乗るためには、次の条件をクリアすることが必要です。
・赤ワイン:5年の熟成期間のうち、最低18か月は樽で熟成させること
・白 / ロゼワイン:4年の熟成期間のうち、最低6か月は樽で熟成すること

ポルトガルの場合は、熟成期間ではなく、アルコール度数が法定最低度数よりも0.5%以上高いこと、ガラス瓶に詰められていることなどの条件を満たしたワインがReserva(レゼルヴァ)を名乗ることができるのです。

一方、Reserve(レゼルヴ、リザーブ)という言葉を自由に用いることができる国は、フランス、アメリカ、チリです。法的な決まりはありませんが、スタンダードクラスのワインよりも新樽率が高かったり、通常よりも長く熟成させたワインにこの言葉が用いられることは多いようです。

国によって意味が異なるRiserva、Reserva、Reserve。
ラベルにこれらの言葉が書かれていたら、生産国も合わせて確認するのが得策ですね。そして、熟成期間の法的規制がある国で造られたワインであれば、同じ生産者が造るスタンダードクラスとリザーブクラスを飲み比べて、熟成期間によってワインの味わいがどのように変化するのか、じっくり探ってみるのも良いのではないでしょうか。