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南アフリカ ウエスタン・ケープ
ヘデールテ・ワインズ
産膜酵母を用いたワインで飛躍する南アの異端児
- Brakkui Aurora
個性豊かなワインで評価を受ける、南アフリカの革新派
写真:オーナー醸造家:ジョン・バウワー氏
ヘデールテ・ワインズは南アフリカ西海岸にあるセント・ヘレナ・ベイに醸造所を構える唯一の造り手です。
オーナーは醸造家でもあるジョン・バウワー氏。彼の父が経営するブラクイル農園のブドウ畑から収穫したブドウで自身のワインブランド「ヘデールテ・ワインズ」を設立しました。ブドウ畑は冷たい海流の流れる太西洋から4Km程の位置にあり、石灰岩が母岩となる平らな海由来の砂質の上でブドウが栽培されます。
年間降雨量は200ml程ですが、沿岸部に位置することから湿度は高く、夏は日中の40度を越える日もあります。一方で夜間急激に気温が下がるため収穫は夜間に行われ、酸を十分に蓄えた健康なブドウを収穫することができます。
ワイナリーでは1978年に栽培された古木のパロミノなどから産膜酵母の下で熟成させた辛口白ワインを生み出し、その高い品質が注目されています。(ヘデールテ=区画を意味し、その後に続く番号は畑の区画番号を表しています)
南アフリカにおいてユニークなスタイルを追求、「アンダー・ヴェイル」スタイルのワイン
農園経営をする両親の下で育ったバウワー氏は、15歳の頃から遊び半分でキッチンにあった砂糖ポットを用いてワイン造りを試すようになり、その魅力に深く引き込まれていきました。学校卒業後は、醸造家の道を目指すべくドイツ人醸造家に師事。ここでワイン造りの基礎を学びます。その後も様々なワインのスタイルに触れ、実際に醸造に関わることで自身が目指すワインとそのスタイルの探求を続けました。
転機となったのは2015年、ジュラのヴァン・ジョーヌとの出会いで、このワインとの出会いが自ら進むべき道・ワインのスタイルを確固たるものにしました。
現在、バウアー氏が手掛けるワインはどれも『アンダー(下)・ヴェイル(産膜酵母)スタイル』のワイン。
白ワインは産膜酵母の下で寝かせたフロールを付かせたソーヴィニヨン・ブランとパロミノ。赤ワインはバルバロッサ種を用い、短い期間だけ同じく産膜酵母の下で寝かせ醸造します。またごく少量ですが、ヴァン・ジョーヌスタイルのワインも醸造しています。
※ヴェイル=産膜酵母
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