-
マセラシオン
Maceration(仏)
栽培・醸造用語 -
赤ワインのアルコール醗酵が始まってしばらくすると並行して、果皮・種子から色素と渋みが出てくる。この過程を『マセラシオン(醸し)』と言う。(白ワインには無い過程)
醗酵が始まって3〜4日経つと、ブドウの果皮、種子から赤ワインの色素成分であるアントシアニンが、種子から渋みの主成分であるタンニンがアルコール醗酵中の液体に溶け出てくる。この工程をマセラシオンと言い、スムーズに進める為に、醗酵槽の上部に溜まる果帽(果皮や果肉)をかき混ぜたり(=ピジャージュ)、タンク下部の果汁を抜いて液面上から散布したり(=ルモンタージュ)する。
マセラシオンは一般的に赤ワインを造るときの工程。醗酵中のワインに果皮を漬け込むことを指す。類似用語のスキン・コンタクトは醗酵する前の段階でジュースに果皮を漬け込むことで、主に白ワインに利用される。
-
ワンポイント!
紅茶のティーバッグをお湯に浸けると、紅茶の色と渋みが抽出される所を思い浮かべてもらうと分かりやすい。
-
別名
醸し,果皮浸漬
類似表現
マセレーション
関連ワード
マセラシオン・カルボニック、コールド・マセレーション
更新日
2024-03-08