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灰色カビ病
Grey mold
栽培・醸造用語 -
ブドウに発生しやすい病害の一種で、ボトリティス・シネレアというカビによって引き起こされる。
湿度の高い環境に置かれた元で、ブドウの花穂、葉、実に、ボトリティス・シネレアというカビが発達し、灰色カビが生じる、『灰色カビ病』という病気を引き起こす。黒ブドウの場合は、アントシアニン色素を破壊し、赤ワインの着色不良を生じる。また、別のカビが共生する為、不快なカビ臭もつく。
予防方法としては、除葉などを行い、風通しを良くする事。また、予防・除去にイプロジオン水和剤などが使用される。
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ワンポイント!
この灰色カビ病の病原菌である、ボトリティス・シネレア(貴腐菌)は、「貴腐菌」とも呼ばれるように、貴腐ブドウを生み出す事も出来る菌である。乾燥した環境で、成熟したブドウの果皮に付くと、革の表面を保護している蝋質を溶かし、ブドウの水分を蒸発させ、また、果汁に本来無い香りの前駆体をもたらし、極甘口の貴腐ワインの元となる貴腐ブドウを造り出す。
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関連ワード
ボトリティス・シネレア、ベト病、うどんこ病、ソーテルヌ、貴腐ワイン、トカイ、デザートワイン、イプロジオン水和剤
更新日
2021-09-28