ワインイベント

関西のワインのイベントで近年、人気なのは、百貨店の『ワイン祭』などかな、と思うのですが、そんな盛り上がりを見せる阪神百貨店で行われた『ワールドワインフェア』で試飲してきました。

イベントがあったのは、JR大阪駅から近くの阪神梅田本店１F。
売り場では、普段とは比べ物にならない、『120種』ものワインがフリーで試飲が出来るだけでなく、各国のワイナリーからやってきた生産者達が、ワインの説明をしてくれて、まさに、「ワインツアーに来た」かのように、生産者との会話が楽しめます。

試飲できるワインの中には、「これ、有料で無くていいんですか？」と言ってしまいそうな、1万円近くのシャブリ・グラン・クリュも、フリーテイスティングでした。

いつものワイン売り場の合間に、生産者の方がひしめき合っていて、各ブースでおススメなどを聞いたりしながら試飲していきます。

当日は、週末だったので、お子様連れのご夫婦や、週末の夜の食材やワインを探しに来ている若い方達から様々。服装も、デートかな、という少しおしゃれをしたカップルから、買い物目的のシンプルな服装の方まで様々。

まずお邪魔したのは、スペインから来られたバラオンダのソニアさん。なんか、心なしか他より混んでるのは、彼女がチャーミングだからか、気のせいか。

彼女のワインは全て赤で、どれがいいのか分からなかったので、おススメを聞いて、『モナストレル』を試飲しました。

渋みと果実味がどーんとやってくる感じで、バラやアメリカンチェリーなどの香りもあって良い感じです。これからの秋の夜長におつまみと合いそう。

写真撮り忘れましたが、もう一つ飲んだ『バラオンダ　クリアンサ』は、テンプラニーリョらしいオリーブのような香りがあり、渋みがしっかりしてて、お肉が食べたくなる感じ。

タブレットを使って写真を見せて説明してくれました。彼女は、ワイナリーの一族のお嬢さん、とかではなく、元銀行員で、一念発起してワイン業界に飛び込んできたそうです。やっぱり思いを持ってワインに携わっている方は素敵でキラキラしてました。

そうそう、買ったボトルは、サインをしてもらう事も出来ます。

それからお邪魔したのは、アイアンストーン。説明してくれたのはマイケルさん。
普通に写真を撮らせて、と言ってるのになかなか撮らせてくれません。

↑険しい形相なんですか(^^;

↑そう、そういう感じでお願いします。

東北在住のマイケルさんはびっくりする位、流ちょうな日本語なので、他のお客さんもマイケルさんのペースに飲まれてました(笑)

飲ませてもらったのは、水仙のラベルがかわいい、『シンフォニー』。不意を突かれるようなほんのり甘口、マスカットのような香りで、ついつい癒されます。

人気だというので『ジンファンデル』も飲ませてもらいました。

オークやチェリー、ちょっとスモーキーな香りで、甘みもあり、ボリュームたっぷり。こういうワインは、たれで食べる焼肉に要ります。秋の夜長にグラスで飲むワインとしても良さそうです。（←夜長に飲みすぎじゃないか？私。）

会場では、1時間に1回位、ミニセミナーもやってて、話を聞きながらワイングラスで試飲が出来ます。
写真は勝沼ワイナリーの方。

↑結構、オフレコを聞けます

みんなも興味津々の日本ワインだけに、熱心に聞いておられました。

圧搾の時最初にさらりと流れてくる『フリーランジュース』がピュアで質が良い、とされる事が多いのですが、勝沼さんでは、「甲州は強めに絞る事でフェノールやうまみを出している」という話が興味深かったです。生で聞いてみないと分からない事は多いですね。（※キュヴェによるかもしれません）

確かに、ブドウをちゅるん、と挟んで出した実を食べた後に、なんかもったいないから皮の裏側を歯ではぎ取って食べると美味しいですもんね。いや、普通はしない？　食にいやしい貪欲のがバレてしまう。

私も飲んでみました。『穂坂甲州』　

日照の長い区画で、昼夜の寒暖差も大きく、酸のしっかりしたブドウが採れる為、樽発酵をしているそうです。
甲州を樽発酵とは珍しい。寝かせるとおいしくなる1本、との事。

やっぱり、実際に生産者の方に話を聞くのは面白いですね。
その晩は、帰りに地下で買ったお惣菜をあてに、夏の夜長を楽しんだのは言うまでもありません。