イベントレポート
【ワインイベントレポート】ワイン会に参加してみました@ワイン居酒屋赤坂あじる亭
ワイン会と聞くと「ワインって敷居たかいなあ~」とか「ワイン知らないから行きづらいな~」なんて思ってしまう方もいらっしゃるかも知れませんが、実際、どんなものなのでしょうか?ということで行ってみました。
場所は赤坂見附駅からすぐのワイン居酒屋 赤坂あじる亭さんです。こちらのお店はコース料理に飲み放題を付ければワインを持ち込むことができます。
最近流行ってきているBYOという仕組みがありますが、こちらは持ち込み料をお支払いしてレストランにワインを持ち込めるシステムです。
こちらは飲み放題な上に持ち込めるという何とも嬉しいサーヴィスです。
なので持ち込みませていただきました!!
でも飲み放題なのでビールを飲んでいる人もいます・・・(笑)。ビールは欠かせませんよね!
今回のメンバーは6人!
ワインは5本です。6人で5本なので結構な量ですが、ワインが好きな人たちが集まると意外に飲み切ってしまうものですね・・。ワインのテーマは白ワインも1本ありますが「世界のピノ・ノワールを飲み比べる」でした。
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ドメーヌ・アルベール・マン
アルザス ピノ・ノワール グラン・アッシュ
生産量たった900本。区画限定の貴重なピノ・ノワール。やわらかいタンニンの滑らかさはまさに極上。果実味に溢れた余韻も素晴らしいワインです。
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ドメーヌ・ラベ
コート・デュ・ジュラ シャルドネ フルール
ジュラ地方で早くから自然な栽培とスティルワインの醸造を始めた異色の生産者。マンゴー等黄色い果実やミネラルの香り。バランス良く、まとまりのある美しい口当たりのワインです。
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ヴァイングート・フォン・ウィニング
フォン・ウィニング ピノ・ノワール I
選果をより厳しくし果粒の小さなブドウだけを選び抜いています。豊かな複雑味がありタンニンは滑らかでジューシーで味わい深いが特徴です。長い余韻が楽しめます。
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スターゲイザー
タスマニア ピノ・ノワール
ブラックベリーやラズベリー、イチジクの鮮やかなノーズにドライハーブのような豊かな風味も漂います。ふくよかで奥行きがあり、洗練されたストラクチャーも魅力のピノ・ノワールです。
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レミ・スガン
ヴォーヌ・ロマネ
フレデリック・マニャン氏が2010年から新たに取組むワイナリー。華やかなアロマに凝縮した力強い果実味、エレガントで長い余韻を併せ持つ複雑で魅惑的なワインです。
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こうやってテーマを決めてワインを選ぶと楽しいですよね。
ワイン会の良いところは「飲み比べ」ができることです。同じピノ・ノワールというブドウ品種でも国や産地によって味わいが異なります。
こうやって飲み比べるとドイツとフランスのブルゴーニュやアルザス地方のワインとはかなり味わいが違うことがわかります。これがワイン会の醍醐味ですね!
でも難しい話なんてしません!世間話しながら「このワインとこのワイン、こんなに違うんだ~」みたいな会話を楽しみます。
そして楽しむのはワインだけではありません!
おいしい料理との相性も楽しまないとです。
オリーブの実はちょっと酸っぱいですが、オイルになるほどオイリーなので酸味とオイリー感のある白ワインにはぴったり合いますね
この日飲んだ白ワインはフランスのジュラ地方のシャルドネなのですが、山間部で造られるワインで酸味と少し樽による香ばしい香りとミネラル感があるのでこういった料理とは相性が良いです。
カルパッチョは海のものなので山のワインと合うかなあ、と思いましたがこの酸とミネラル感だと魚でもとっても合うんです。
当然、野菜にはぴったりです。
小海老ときのこのアヒージョは白でももちろんおいしいのですが、ここからはピノ・ノワールの出番ですね!きのこには土っぽい香りのするワインが合わせやすいですが、オーストラリアのタスマニア島のワインやドイツのピノ・ノワールには少しその香りがあるので合わせてみると面白いです。
生ハムは、1枚1枚は薄いので咀嚼の回数は減ります。そうであればタンニンは控えめな方が合います。ピノ・ノワールは良いですね!
いやー、お腹いっぱい!食べて飲みましたね~って思ったらまだメインが出てきました。
なんて豪勢なディナーなんでしょ。お得すぎます。
ピノ・ノワールはそれぞれドイツ産、フランス・ブルゴーニュ地方のヴォーヌ・ロマネ産、アルザス地方産、オーストラリアのタスマニア産の4種類でした。
タスマニアのワインは南極に近い南限の地で造られるワイン、ドイツは北限で造られるワインですが、この2つのワインそんなに離れているのに香りが似ています。
この表現わかっていただけるかわかりませんが「雨の降る前の雲の匂い」なんです。
もちろん、タイプは違ってドイツの方がきりっと引き締まっていてタスマニアは少しジューシーなんですが、寒い地域で造られたことがわかる香りがあります。やっぱり気候で味わいは近くなるんですね。タスマニアのワインは生産量が少なく、日本にはあまり入ってきていませんがとってもおいしいワイン産地です。
アルザスも同じように寒い地域ではあるのですが、今回の4本の中では暖かい産地なのかと思うほど果実味がしっかりとあり、力強いワインです。本来はもう少し果実味の弱いワインができる産地なのですが、アルベール・マンという造り手が造ると凝縮感のあるしっかりしたピノ・ノワールが生まれます。
ヴォーヌ・ロマネは、本来は最も力強くて豊満なボディのあるワインを生み出すのですが、この日のヴォーヌ・ロマネはちょっとおとなしい感じではありました。その代わりに緻密で繊細なスタイルです。
こうやって飲み比べるとそれぞれの違いがわかります。いずれも冷涼な産地で造られるワインなのにかなり味わいは異なります。気候条件だけじゃなく、土壌や造る人によってワインは違うんだなあ、と感じるだけでも奥が深いです。
今回のようにテーマを設けて持ち寄ってワインを飲むと次はどんなテーマでやろうかな、って考えて次が楽しみになります。
ワイン会レポートでした。そしてその後は再びビールを飲みに・・・。
ライター情報
中塚 龍雄
モトックスにてレストラン営業を担当。毎年、世界各国のワイン生産地を巡っている。
ワインと料理のマリアージュを楽しむことが生きがいで、レストランを食べ歩く日々。
レストランでのマリアージュイベントなど、様々なイベントで講師も務める。
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