イベントレポート
モトックス試飲会『ワインフェスティバル』@名古屋
先日、ワインのインポーターである、モトックスの試飲会、『名古屋 モトックス ワインフェスティバル』に行ってきました。これは、3,000円の事前申し込みで、会場内の100種のワインが自由に試飲できるもの。
夕方18:30からの試飲会だったので、18:00過ぎに到着しましたが、会場フロアに人が集まり始めてます。
集まってきている人の中には、会社帰りらしきスーツ姿の男性が多く見られ、続いて、女性お二人の組み合わせも多く。服装も、ドレスアップというよりは、ランチに行く感じのドレスコードの人が多い感じで、安心です。
そういえば、出来れば、ですが、白の服は避ける方がベターです。
「私、歯が汚くなるのが嫌だから、赤ワインは飲まないの。」という人でも、会場で隣の人とぶつかったり、ワインを器に捨てた時に、赤ワインの雫が飛んでこないとは限りません。「これ、白ワインかしら?」とボトルを触ったら、それがたまたま赤ワインのボトルでボトルに赤ワインが付いていて、それが手について、気づかないうちに服に付く事もあります。くどいですね(笑) という訳で、
試飲会の極意①白い服は避けよう
さて、会場に来る時、会社帰りの方々は大きな通勤カバンを抱えてたり、お店に寄ってきた人は買い物袋を抱えてたりする訳ですが、そういった荷物は、会場そばのクロークで預けられるのが助かりますね。やっぱりね、小さいカバンでも、変な姿勢で片手に持って、グラスやリストも持ってたら、結構、疲れて来るんです。という訳で、
試飲会の極意②荷物は極力、クロークに預けよう
ただ、ここで注意。女性の視線から見ると、このクロークの番号札も曲者。クロークに預けた番号札を手に持ったまま、ボードとグラスを持つのがつらいのです!私は右手にグラス、左手でボードを持ってるのですが、ボードの裏に番号札を一緒に持つと、指がつりそうになったり、番号札を落としたりします(笑)
そう、男性の方からだと気づかない話かと思うのですが、女性の服は、機能性より見た目重視なので、ポケットがついていない事が多いのです。大事な人からかかってくるかもしれないスマホさえ入れる場所が無い事が多いのです。
なので、女性の為には、もう一つ加えます。
試飲会の極意③スマホとハンカチと番号札が入る位のポシェットがあると快適!
もしくはポケット付き服
ポシェットで合ってる?昭和な呼び方過ぎる?まあ、呼び名は何でも良いです、スマホとちょこっとのものが入る肩掛けのサブバッグか、ポケットがある服で行く事をおススメします。かっこつけてクラッチとかダメですよ。ハンズフリーにしましょう。
さて、会場に戻りましょう。会場の近くでは、早めに来た人は、受付でもらった試飲リストをチェックされていますが、これ、結構大事!世界各国から集まった100本のアイテムがあるので、最低限飲みたいアイテムを絞るのは得策です。
そもそもに立ち返るのですが、試飲会って皆さん、飲み込みますか?基本、ワインの仕事をしている人は、飲み込まない方が主流なのです。口に含んで、口の中で味わってから、吐器と呼ばれる容器に、『ぴゅっ』っと吐き出します。飲み込まないから、200〜300アイテム、1日に試飲できたりします。
ですので、「造った人に失礼だものー。」という理由で吐けずに飲み込んでる人は、どうぞ、気兼ねなく、吐き出してください。また、グラスに残ったワインも、吐器に捨てても大丈夫です。全く問題ないばかりか、「真剣に試飲をされているのだなー」と、スタッフも、生産者の方も思ってます。
試飲会の極意④ワインは、口で味わった後、捨てるのもOK
ただ、もちろん、仕事で飲んでるわけじゃないので、飲み込んでゆったりと味わっても良い訳です。
でも、もし、口に含んだ分を全部飲んでいると、一口が10mlだとして、100アイテムあったら、10×100で1000ml飲む計算に。つまり、ワイン1本を超す量を飲んでいることになります。
それは極端な例として、別の計算を。100アイテムのうち、1/3の33アイテムに絞って飲んだとしましょう。ありえる感じですよね。その際に、一口だけでなく、グラスに注がれた分を全部飲むと計算すると、注がれた分が20mlと仮定したら、20ml×33で660ml。ワイン1本弱飲んでる計算です。もちろん、試飲会によって注がれる量はまちまちですから、少なく見積もったとしても、ワイン瓶の半分位は飲んでいる訳です。
そういった訳で、アルコールが強くない方は特に、「イタリアが好きだから、イタリアから始めよう」とか、「スタッフおススメとか面白そうだから、ここから」とか、「とにかく、値段の高いのから飲んじゃえ!」でも良いので(笑)、ターゲットを絞る事をおススメします
試飲会の極意⑤飲み始める前に、リストをチェックして、ターゲットを絞る
今回だと、リストを見るとこんな感じになってました。
- 日本酒コーナー
- 17本
- スパークリングワイン
- 8本
- ヨーロッパワイン
- 15本
- ニューワールドワイン
- 9本
- ソムリエトレンドワイン
- 13本
- クリュ・ブルジョワ ボルドーワイン
- 9本
- 世界のピノノワール
- 11本
- ドイツ&スペイン
- 10本
- 著名人が愛したワイン
- 7本
- 有料試飲
- 3本
- ブラインド試飲
- 1本
この100本ちょいを全部試飲するのは大変ですね。うっかり、楽しく話してたらあっという間です。なので、『著名人が愛したワイン』と『世界のピノ・ノワール』って面白そう。と思ったら、その20本近くを最初に試飲して、時間が余ったら、他のコーナーで面白そうなのを少しずつ飲む、そんな感じが良いですね。
入り口ではQRコードをかざして受付を行い、リストと試飲ボードをもらって入場します。
試飲の際のボードは、こんな感じで試飲カップとグラスとリストがフル装備できます。
ちなみに、ふたつグラスを置くところがある理由は、赤ワイン用と、白ワイン用にグラスを分けたい場合に。便利なんですねー。
この二つのグラスの置き場所を利用して、赤白、どちらも飲み進めていく方法と、一つのグラスで、最初は白だけ、その後、赤だけ、飲んでいく方法もありますね。私はどちらかというと、後者で、白なら白だけ、最初に飲みたい派です。
こういったボードが無い会場の場合や、『おひとり様、グラスは一脚でお願いします』と書かれている試飲会もありますから、その際は、グラス一つで赤も白も試飲していくので、これは、極意というか、方法の一つではありますが、
試飲会の極意⑥ 『白ワインは白ワインだけ、赤ワインは赤ワインだけを続けて試飲するのも方法』
前に飲んだ赤ワインが、次に試飲する白ワインと混ざるのが嫌だからと、水でゆすいでいると、結構時間のロスにもなります。
さて、ホテルの披露宴会場の様なサイズの会場に入ると、100アイテムが、いくつかのコーナーに分かれた机の上に並んでいます。
各コーナーにス行くと、スタッフの方がいて、指をさしたり、『〇番のワイン』と伝えると、そのワインを試飲に適した分量、注いでくれます。普段、レストランで飲むような量より随分少ないので最初はびっくりされるかも(笑)。 もちろん、会場によっては、スタッフの人が忙しそうな場合、自分で注いでも問題はありません。
ブースでは、スタッフの人は、注ぐだけでなく、興味があれば、「そのワインが造られた所はどんな所なのか」とか、「造ってるおっちゃんは男前やで」、とか(←要る?)、色んな情報を教えてくれます。「Don’t think, just drink it!」 という考え方もありますが、色んな情報を知ると、また更にそのワインが好きになったり、愛着が湧いたりします。ですので、
試飲会の極意⑦ 『ブースにいるスタッフとの会話を楽しんでみよう』
熱くワインについて語ってくれるスタッフや、一生懸命勉強してきて緊張しながら話してくれ新人スタッフさん、色んな人がいます。HPや説明書には書ききれない色んな情報、裏話があったりします。是非、色々話してみましょう。新しいジャンルのワインが好きになったりするかもしれません。
また、今回はおられませんでしたが、ワインの生産者が来てくれている時もあります。直接、造っている人から話を聞けるのは貴重ですね。
ワインのイベントですが、日本酒のコーナーもありました。
『備中あわ蔵 発泡性純米にごり生酒』
一緒に友達と行ってたら、この辺をすすめてしまうかな、と思ったのは、にごり発泡。にごり発泡にさらりとしたものもあるけど、これはミルクや、カルピス、甘酒を想わせる、ややふっくら系。
この、「飛び出し注意」とかも惹かれます。ずーっと昔、酵母が生きて残ってたりするから、開けるときはボールの中で開けないといけなかったにごり酒とかありましたが、懐かしいですね。(←古い人(笑))
『ランゲ リースリング / カ・デル・バイオ』
ラベルもシュッとした良い感じなワインです。ラベルを見ると、ランゲという地区なので、イタリア北部の州、ピエモンテ州で作るリースリングですね。心地よいペトロールの香りもします。厚みのある味わい。良い感じです。
『ソムリエトレンドワイン』というコーナーがありました。ソムリエさんも注目する、昨今人気の産地のワインが集まっているようです。
これは、その注目の産地の一つ、イギリスのスパークリングワイン。イギリスのスパークリング、「人気が出てきている、品質が高くなってきている」、というけど、どうなのかなー?っと思って試飲してみると、すごい。
味わいも香りも素晴らしい熟成による複雑味が出ていて、ついに、シャンパーニュ以外でシャンパーニュの味わいが出来たのか?と思わされる重厚感。アップルパイのような豊かな味わいで、酵母や、バター、スパイスが香る、なんともゴージャスな一本。
そしてまた、アリスの挿絵のジョン・テニエル氏のデザインを想わせる素敵なラベルにパッケージ。年末の贈り物に使いたい!聞けば、元ルイ・ロデレールで研鑽を積んだエリック・モナン氏が造っている、との事。
『セレニータ 2018 / ディット・セリェール』
新しいヴィンテージという事もあり、軽く微発泡していて心地よい赤ワイン。明るいフルーツの味わいたっぷりで、もぎたてのフルーツをスクイーズしたよう。
それにしても、このハニワさんのようなかわいいラベルだけでも惹かれるのに、コルクまで凝ってあるところが心憎い。
聞くと、『月星人』をイメージしたコルクらしいです。ゆるキャラ的で、ちょっと可愛い。
『世界のピノ・ノワール飲み比べ』なんてコーナーもありました。
世界各地のピノ・ノワールを使ったワインが12本、試飲に出されていました。こういう比較というのは、個人ではなかなか出来ないので、うれしいですね。
会場内では、取り扱っている水やオリーブオイルもあり、口中を休ませることが出来ます。
『ブラインド試飲コーナー』もありましたよ。
全くのヒント無しの1本を、選択肢の中から、『産地』と、『品種』を選びます。
瓶の口がスクリューか、とかでも分かるかなー、と思ったのですが、その辺も隠してあります。残念(笑)
一体何なのか?
1時間ほどしてから、品種と産地が発表されました。
『アルゼンチン』の『メルロー』でした。私?当然外しましたが(笑)?
産地は結構当てた人が多かったようだけど、品種は意外だったようで、答えが「メルロー」と発表されると、「えー!」という声があちこちから。そんな中、両方とも当てられた方が3名も。すごいなー。お土産にワインももらってましたー。
ライター情報
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やまくみ
ワインの輸入商社にて、バイヤーを担当。
退社後、現在は、気楽に楽しめるワイン道を、日々、飲みながら考えている。
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