クヴェヴリ

Qvevri(ジョージア)

栽培・醸造用語
ワンポイント!

クヴェヴリは、ジョージアの土を使いクヴェヴリ職人が窯で焼き上げた素焼きの壺。古くは各地方にクヴェヴリを造る窯元があったが、時代の変化とともにその数は減り、現在では10社程に減っている。全てが手作業で製作される事から時間と熟練の技術、経験が必要な職業である。 窯元では職人がジョージアで採掘された粘土を練り、高さ10cm程の帯状の塊を作り、下から順に積み上げるように重ねては休ませ、乾燥させ、また積み上げる、という地道な作業を数週間かけて行い、大きな卵を逆さにしたような形状の壺を製作する。 季節や湿度にもよるが完成した壺が高温で割れないように、1週間近く乾燥させ、数日から1週間かけて大きな窯で900-1200度の高温で焼き上げる。 焼きあがったクヴェヴリは割れないようにゆっくりと冷まされ、内部には蜜蝋をコーティングして密度を上げることでワインの流失を防ぐ。更に外側には強度を高めるために石灰やセメントが塗られる。 ワインの蔵元によっては蜜蝋を好まない事から、あえて素焼きの物を購入する蔵もある。 アンフォラと似ていて、混同されやすいが、アンフォラは基本保管・輸送用の器であり、クヴェヴリは発酵、熟成の為の容器である。

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