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テーマ別ワイン用語まとめ

イタリア、リグーリアのワイン産地を知る

『イタリアのリグーリア州のワイン産地』と言われても、リグーリアがイタリアのどこに位置しているのかぴんと来ない、という方も多いかもしれないのですが、ジェノヴァという町は比較的知られているのではないでしょうか?

港町で栄えたジェノヴァは、リグーリア州の州都で、州の真ん中位に位置しています。今回はリグーリア州のワイン産地をのぞいてみたいと思います。

リグーリア州とは

リグーリア州は、イタリアの北西部に位置しています。フランスのプロヴァンスから地中海沿いに東に進んで国境を越えた所に海岸沿いに細長く広がっている州です。地図で見ると、州の形はブーメランみたいですね。



州都のジェノヴァはイタリアを代表する最大の港町で、ジェノヴェーゼ・ソースの発祥の地として有名であり、切り立った崖にはりつくように色とりどりの建物が立ち並ぶチンクエ・テッレと並んで、リグーリアの人気の観光地です。

リグーリア海に面した細長い州であるリグーリアは、山と海に挟まれていて平地が少ない為、多くは斜面に位置する畑にてブドウが栽培されています。

ピガート、オルメアスコなど、地の品種を使用し、フレッシュで料理に合わせやすい良質なワインが多く造られていますが、全体的には生産量が少なく、観光地でもある為、地元で消費されてしまい、州外に余り出荷されていないのです。

Rossese di Dolceacqua ロッセーゼ・ディ・ドルチェアックア

州の一番東、フランスとの国境に面した辺りに位置するのが、『ロッセーゼ・ディ・ドルチェアックア』というワインが造られる産地です。単に『ドルチェアックア』とも呼ばれます。サン・レモの北西辺りに、ドルチェアックアという自治体があり、そこから名が付けられています。

地の黒ブドウ品種、『ロッセーゼ』を使って、リグーリアを代表するフレッシュなタイプの赤ワインが造られています。


Ormeasco di Pornassio オルメアスコ・ディ・ポルナッシオ

先程の『ドルチェアックアの産地から少し西に進んだ位置にあるのが、『オルメアスコ・ディ・ポルナッシオ』というワインが造られる産地です。『ポルナッシオ』という地域の辺りで『オルメアスコ』というブドウを使ってワインが造られるからこの名前なのですが、筆者はたまらなくこの語感が好きです。声に出して読みたい産地名ベスト10に入ります。


ちなみに、『オルメアスコ』というのは、ドルチェットという黒ブドウのこの地での呼び名であり、この名前を名乗るには95%以上使う必要があります。赤は心地よいミディアムボディのスタイルのものが多いのですが、生産者によっては、ピエモンテ産のものに比肩する品質を持つ、と評されています。

というのが、『オルメアスコ・ディ・ポルナッシオ』です。はい。

Riviera Ligure di Ponente リヴィエーラ・リグーレ・ディ・ポネンテ

ジェノヴァの町がリグーリア州の丁度真ん中位に位置している訳ですが、そのジェノヴァの町より西側の沿岸部に広がる、比較的範囲の広い産地が『リヴィエーラ・リグーレ・ディ・ポネンテ』です。

白はみずみずしい味わいと、心地よいミネラルが特徴です。ロッセーゼ種を使った赤ワインも造られています。モスカート(=マスカット)を使ったフリッツァンテも造られています。


Cinque Terre チンクエ・テッレ

リグーリア州の東の端の方、貿易港として栄えているラ・スペッツィアの西にある、『チンクエ・テッレ』の周辺に広がるワイン産地です。


『チンクエ・テッレ』とは、イタリア語で『5つの土地』という意味で、海岸沿いの5つの村にわたって、海に面した段々の地に、色とりどりの集落が広がっています。世界遺産にも登録されている人気の観光地です。

そして、その近隣の段々の畑を中心にブドウが栽培されており、辛口の白ワインが多く造られています。この地では果皮と共に醗酵する伝統があり、ややオレンジがかった濃い黄色で、少し酸化熟成のトーンがあるワインも造られています。

また、ここでは『シャッケトラ』という収穫したブドウを陰干しする甘口タイプのワインが造られており、こちらは『チンクエ・テッレ・シャッケトラ』と呼ばれます。

Colli di Luni コッリ・ディ・ルーニ 

リグーリア州の一番東に位置するワイン産地で、東隣のトスカーナ州とまたがって広がっています。ですので、トスカーナ州のワイン産地でしょ、と認識されている方もおられると思います。


石灰質土壌の産地で、ミネラルあふれる優美なヴェルメンティーノを主とした白ワインと、味わい深いサンジョヴェーゼを主とした赤ワインが主に造られています。

「観光地で消費されてしまい、なかなか州外に出ない」なんて聞くと、とっても飲みたくなりますね。チャンスがあったらリグーリア州のワイン、是非お試しください。